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夜、不安、帰り道。
時々、どうしようもなく不安な夜がある。
突然不安が込み上げてきて、だけど一人ではどうしようもできなくて。無性に誰かに寄り添って欲しくなる。
そんなことを、女の子が言っているならまだいい。将来に漠然とした不安を抱える、未成年が言っているのならまだいい。
だけど僕はもう、24歳。紛れもなく、成人の男性だ。
「なに女々しいこと言ってんの?」と言われても仕方ないとは、思う。僕だってそんな気持ちになるのはもう、やめたい。
それなのに成人した今でも、そういう夜は確実にあって、その度に僕を苦しめる。
どうしようもなく不安で、寂しい夜が。そして今日は、まさにそんな気持ちだ。
とりあえず、この感情と向き合わないと。
ひとり車を走らせながら、僕は少し前のことを思い返していた。
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