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保育こそ質で選ぼう!

昨日は保育園の「お別れ親子遠足」の日だった。

私のいる保育園は小規模園なので、スタッフ数も予算もミニマム。大型バスをチャーターしてみんなでワイワイ!っていうのは難しいので、公共交通機関を利用しての現地集合現地解散。
しかも、この年度末の忙しい時期に、わりかし急に決まったイベントにもかかわらず、保護者の方はみんなお休みを取って参加してくれた。
本当に有難い。

商業施設内の屋内遊技場には、ハイハイ時期の赤ちゃんから小学生くらいまでのお子さんが、体を使って運動したり、手指を使って集中して遊んだりできるコーナーがたくさんある。
遊びを見守る施設のスタッフも、人数が多いというだけでなく、子どもと接する姿勢が素晴らしく、あらゆる面で充実していた。

私たちも、子ども達が楽しく遊ぶ様子を見守りつつ一緒に遊ぶ中で、最後の方は保育士を含む大人達が、初めて見るブロックや仕掛け玩具に夢中になっていた。もちろん私自身も終始楽しく過ごすことができ、最高の一日となった。

ボールプールで遊ぶ子ども達を見ながら、1人のお母さんが、
「前に皆さんに聞いたら、だいたいの方がこの保育園は第1希望ではなかったと仰っていて、じつはうちもそうだったんですけど…」と、話し始めた。

前にもどこかに書いたが、私が働いている保育園は、0歳から3歳までのお子さんが通う小規模保育園。だから3歳の誕生日を迎えた次の4月には別の保育園に再度入園する必要がある。それを負担に感じる保護者は少なくないので、どうしても選ばれにくいというのが現状だ。

「でも、この保育園に子どもを預けた方はみんな『○○保育園で本当に良かったね!』って言っています。だから本当はもっとたくさんの人にこの保育園の良さを知ってもらいたいんです。」と、そのお母さんは力強く語ってくれたのだ。それは、少人数だから物理的に手厚い保育ができるというだけでなく、保育士全員が子ども達の声に耳を傾けて、一人ひとりにしっかり関わるという保育を実践してきた結果だと思う。

最近は待機児童がなくなりつつある自治体が増えている。そのため希望する保育園に入ることも以前より難しくなくなってきた。そんな時だからこそ、保育の質に重きを置いた保育園選びをしてみてはどうだろう。0歳からの3年間をどこでどう過ごすかが、その子のその後の人生を大きく左右すると、私は信じている。

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