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Photo by
soeji
私は献血ができない
体重の問題、持病の有無、輸血非経験者etc.
様々な条件をクリアした
健康優良児のみが行える善行
それが献血だ。
私がその事実を知ったのは
第一子出産直後の26歳の時だ。
臍帯血(さいたいけつ/へその緒の中の血液)を
移植する事で白血病治療ができると知って、
出産の時には
臍帯血と胎盤の寄付をしようと決めていた。
同意書にサインをしたあと
看護師さんから
「輸血を受けた事とか無いですよね?」
と聞かれボールペンを持つ手が止まった。
私が赤ちゃんの時に何度か輸血を受けた事があると母から聞いていたからだ。
体重50kg未満だと200ml献血しか
できないので、断られる事もあり
1度も献血をした経験がなかった私は
輸血経験者は
献血も臍帯血の寄付もできない事を
それまで知らなかったのです。
『臍帯血と胎盤は処分しますね〜』
との事。
お役に立てず申し訳ない気持ちで
サインした用紙を小さく折り畳んで捨てた。
私が一生献血できないのは
赤ちゃんの頃から決まっていた事だった。
人生ではじめて、誰かの命を救えるチャンスだと思っていたけれど
赤ちゃんの頃に受けた輸血のおかげで
今をなんとか生きている。
私に出来ることはないかと考えた末に
一昨年、ヘアドネーションをした。
4年近くかかったけれど、
ひとつのウィッグを作るのに20~30回の
ヘアドネーションが必要だそう。
私1人では一生かかっても完成しませんが
たくさんの善意が集まりますように。
医療用ウィッグのわずか1/30個分の寄付ですが、出来ることはやってみようと思います。
献血を一度でもされた事がある
選ばれし勇者さん!!!
どなたかは存じ上げませんが
生きるチャンスをありがとうございます!