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無難を極めすぎた話。
初めての保育参観の日。
我が子の入園式以来始めて先生方、保護者達と顔を合わすわけだ。
何を着て行けば良いだろう。
絶対に浮きたくはない。
悪目立ちすれば子の印象まで下げ兼ねない。
当然、先輩ママさんや同級生の保護者にリサーチ済みだ。
目立たないよう無難な服装にしよう。
落ち着いてみられるよう、色もおさえ目の
カーディガンが無難だろう。
髪型はお洒落過ぎず、手抜き過ぎずハーフアップでいいかな。
そんな感じで挑んだ参観日。
教室に入る前から、年配の保護者の方に声をかけられる。
「うちの孫がお世話になってます」
仕事で来られない母親の代わりに来られたお姑さんだろう。
入園式の日はどこの家庭も母子で参加されていたので、今日が始めましての方だ。
相手は子供の同級生のお祖母さんで、人生の先輩でもある。
送迎の際に一緒になる事もあるだろう。
こちらも丁寧に挨拶をする。
「こちらこそお世話になっております」
すると別の年配の方もこちらへ来られ、先ほどと同様に挨拶をされる。
『うちの孫がお世話になってます』
『こちらこそお世話なっております』
先ほどと同様のやり取りをしていて気付いてしまった。
初対面のお姑さんから見た
私の無難を極めた服装、髪型が
『保育園の先生』のイメージそのままだったのだ。
イヤイヤ、保護者ですから。
なんてことでしょう
浮きたくない一心で極めすぎた『無難』が
誤解されて、一部の保護者の注目を集めてしまった。
目指したのそっちじゃないですから!
先生じゃなくて地味な保護者ですから!!
その後も迷走は続き、無難を極めたら
服装丸かぶりなんて事もあった。
それも私だけじゃない。
3~4人くらい上から下までほぼ同じ。
よっしゃ!!!
これぞ良くある『無難』な王道スタイル!
10年経った今も、
浮かぬよう、目立たぬよう保護色を求めて
無難を追及している。
保護者にも制服が欲しいわ・・・。