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松本山雅FCvsガイナーレ鳥取(H) レビュー【2023 J3 第5節】

はじめに

どーもこんばんは、すぴっちです。
第5節vsガイナーレ鳥取のマッチレビューになります。

本記事で言いたいこと

今年の山雅に期待している。もっともっとできると信じている。

試合結果:0-0 (引き分け)

試合の流れ

今日のテーマは遅攻と速攻を使い分けることよりも、「まずは奪って速く攻めよう」「奪ってカウンターに行こう」ということ

山雅公式HP、試合後の監督コメントより抜粋

まさしく、このコメント通りだった今節

鳥取がボール保持
→ 山雅がボール奪取&カウンター&シュート
→ 鳥取,ボール保持・・・
というループが何度も何度も見られた。特に前半20分弱までは顕著だった。
鳥取はシュートまでいけず、そして山雅はシュートまで持っていったため両チームのゴール期待値の差がすごいことに。

最終的に山雅はゴールを奪えず、スコアレスドローに終わった。

ああ、美しきカウンターかな

今節これだけゴール期待値を積み上げられた要因は、間違いなく”カウンター”によるものである。本当に美しいカウンターが何度もあった。ここでは、その内の2つを取り上げる。

1つ目のシーン。
自陣深くで相当ごちゃついている状況下から、#9鈴木のパス&#19小松のポストプレーによって展開したシーン。(山雅のように)高い位置を取るSBのスペースを使って瞬く間に相手ゴール前に攻め込んだ。

2つ目のシーン。
状況としてはほぼ同じか。自陣深くからのカウンター。ここでは#14パウロの縦パスが特に印象的だった。

この2つのシーンがなんで印象に残ったかというと、”昨年までとは違う”と感じたから。

ここ数年の試合後コメントで「奪った後のボールを(空いているスペースに)逃がせずに・・・」というのがよく見るなぁと感じるように、"奪った直後(ネガトラ)"がいまひとつだった気がする。特に上図のようなごちゃついた状況では。

それがどうだろう。霜田'sキャンプの成果故か、こんなにも美しいカウンターを何度も何度も繰り出した。

特に輝いていたのが#9鈴木である。スイッチとなるパスを出せる、ゴリゴリ自分で持ち運べる、ラストパスも出せる。YS横浜戦もそうだったように。今後も期待が高まる。

少し気になる"遅攻"の違和感

どうしても前がかりになってしまったり、あるいは攻撃にスピードアップしすぎてしまう部分がありました。そこと遅攻の使い分けはまだまだ僕らは課題はあるし伸びしろです。

山雅公式HP、試合後の監督コメントより抜粋

上記のように”速攻”は非常に効果的だった。
一方、今節少し気になったのが"遅攻"である。

ボールを保持しているときに、これまでの試合よりも後ろからスイッチとなる縦パスが少ない、またサイドチェンジ(CH→SBや、SB→SB)が少ないように感じた。
*パスの出し受けの図は以下の通り。

*比較対象:第3節 YS横浜。前ベクトルのパスが多い。

観直す時間が足りず自分なりの答えを見つけられていないのだが、1つの要因かな…と思うのが両SBのボールを受ける位置。

#8下川、#48藤谷の両サイド共に今節は 今までよりも"自陣寄り"だった。

*例:#8下川。今節の場合

*比較対象:第3節YS横浜。敵陣寄り。

今までの試合だと、SBが高い位置を取り そこに縦パスを刺しこんだり、またアタッキングパスの受け手になったりしていた。そういうのが見られなかったので違和感を感じた。

もちろん 今節はカウンターで十二分なチャンスを作っていた。だがしかし!霜田山雅ならここに遅攻を加えてもっともっと試合を圧倒的できると期待してしまうのであるッ!!!

監督が”課題”と述べているように、今後の改善に期待。

終わりに

2023シーズン5試合が終わって、山雅と対戦相手のゴール期待値の平均は以下の通り。
 - 山雅:1.78
 - 相手:0.86
期待値通りなら 2-1 で勝利になりそうな素晴らしい値です。肌感覚としては、間違いなく昨シーズンよりも良い値。シーズン前に霜田監督or下條SDが言っていた「より勝つ確率が高いサッカー」が形になり始めているように感じます。

ただ、結果としては 2勝3分。悪くはないが最高ではない。

そこに紐づくかは不明ですが、特に今節少し物足りなく感じたの以下の部分。

ミスしてもいいから仕掛けていけという話をしましたが、どうしてもやっぱり安全な方にセーフティセーフティなパスが多くなってしまいました。

山雅公式HP、試合後の監督コメントより抜粋

もっとチャレンジする姿を見たい。相手をびびらすような位置を取ったり、アタッキングパスでぶん殴ったりと。

「監督就任1年目でそんな高い要求を〜」とも思うのですが、ここまでの試合を見てきて もっとやれる、もっと面白いことができるとすっかり期待してしまっているのです。これからの山雅にワクワクしてしまっているのです。

そのため、これまで以上に”より”チャレンジして”より”成長していく山雅を・・・期待しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。