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罪悪感を植え付けて他人をコントロールする人:特徴と対処法
最近、自分の要求が通らないと暴言を吐き、わめき散らす相談者が増えました。支配欲(=不安)が強く、他人をコントロールしたがります。
他人が自分に合わせることを当然と思い込んでおり、罪悪感を植え付けることで「自分の要求」を通そうとするので厄介です。
アメリカの精神科医 カレン・ホルナイは、このような要求を「神経症的要求」と呼んでいます。
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◆罪悪感を植え付ける人:特徴と対処法
「罪悪感を植え付ける人」の特徴は以下の通り。
①人の気持ちが分からない
②自分と他人の境界線が無い
③人の同情を引こうとする
④自分の感情が優先されて当然という思い込みがある
自己洞察力(自分の心の中を振り返る力)
メタ認知能力(自分を客観的に見て制御する力)
罪悪感を与える人は、この2点が乏しいです。毒親と同じく、「反省できない病」と言えるかもしれません。
本人が自覚しないかぎり改善することが無いので、こちらが対処法を考える必要があります。
そこで大事なのが、基準となる「自分軸」を作ること。
✅自分軸・方針を決める・伝える
❶「ここまではOKだけど、ここからはNG」という境界線(線引き)を明確にする
❷相手のペースに巻き込まれる前に、付き合う上での約束事「できること・できないこと」を伝える
あなたが「方針」を決めることで「望む人生」が決まるのです。
もちろん、相手が素直に従わない可能性もあります。もし、義務感や罪悪感を植え付けるようなことを言われても、気にしてはいけません。
自分の要求を通すために、あなたをコントロールしようとしているだけですから。「相手に嫌われたらラッキー」くらいに思ってください。
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◆支配的な人へのおススメ対処法
自分の本心と向き合って「どうしたいか」を自問してください。「自分の気持ち」を優先しましょう。
これ以上付き合いたくないと思うのであれば、徐々に距離を置くこと。ただし、急によそよそしくなると、相手が騒ぎ出すので要注意。
いきなり相手を遠ざけるよりも、自分から話しかけて自分から切り上げる「付かず離れず」で、徐々にフェイドアウトをおススメします。
相手のペースに巻き込まれる前に、自分のペースに巻き込むのです。
また、お断りするときは「同じ言葉」を繰り返して、余計な情報を与えない(反論されるスキを与えない)ようにしてください。
理由を訊かれても、「理由はないけどできないの。ごめんね」「どうしてもできないの。ごめんなさい」と、はっきり伝えること。
ここで弱気になって相手に従うと、後から怒りが湧いて来て、イヤな思いをするだけですからね。
お互いの幸せのためにも、「明確」かつ「上手な意思表示」が大切。
「お断り」プラス「あなたのことは嫌いではないですよ」という肯定的な態度で「線引き」するほうが、相手の不安を刺激せずに済むと思います。
もし相手がダダをこねたら、何も言葉をかけずに放置しましょう。電話なら「ごめんね。切るよ」と言って切ってください。
善良な方ほど反応してしまうと思いますが、それだと相手の思うツボ。こちらも「強気の姿勢」と「嫌われる勇気」が必要です。
相手も「自分の人生」を「自分で決定できる大人」ですよね?あなたが罪悪感を感じる必要は、100%ありません。
あなたを利用する人に対して、負うべき義務も責任も無いことを強く意識して、自信を持って「ノー」を貫きましょう。
ちなみに支配的な人に出会う原因は、自分の人生に責任(主体性)を持たない者同士(人間関係依存症)だから。
詳細は最終章で説明しますが、簡単に言うと、心の傷を癒すために「もう一人の自分」に出会っているのです✨
「相手の問題」と「自分の問題」を切り離して、あなたは自分の問題に取り組みましょう。
(注意:相手が心を病んだお子さんの場合、この対処法はNGです。親御さんが愛情を与えて来なかったツケを払わない限り、問題は解決しません。この件については別の記事をお読みください)
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◆心身が弱っている時の対処法
心や体が弱っている場合は、対策を講じるよりも環境を変えることをお勧めします。弱った状態を回復することが最優先だからです。
私の話をしますと、以前、ある手術を受ける際に、薬の副作用で心身ともにつらかった時期がありました。
ところが同じ時期に、支配的かつ攻撃的な同僚の手伝いをすることになり、「私の言う通りにやって!」「こうでしょ!」と、毎日ガミガミ口撃されて体調も悪化。
上司でもないのに高圧的で、キツイ命令口調にすっかり委縮してしまい、手術前の検査結果にも悪影響が出ていました。
帰国子女の同僚は自己主張が強く、自分が一番エライと思い込んでいます。
対する私は、感受性が強いエンパスで、攻撃的なエネルギーを直に受けていました。
「ノー」という元気がない時は、速やかに攻撃的な人から離れることが最善の対処法です。
私の場合は「うるさい人だから従ってしまおう」と相手に合わせた結果、自分の体調を悪化させてしまいました…。
自分に優しくして、まずは体を大事にしてください。我慢して合わない人と一緒にいる必要はありません。
なお、体調が回復してからで結構ですので、最終章に記載した「支配的な人に出会う理由」を考えてみてくださいね。
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◆罪悪感を与える支配的な毒親:共依存親子
自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先して、後悔や怒りを感じるのなら、自分の弱点(生き方のクセ)を自覚するのも大切なことです。
利害関係があると難しいですが、「修羅場」を避けても問題は解決しません。
せめて一度は明確な意思表示をして、自分と相手の「境界線」を伝えましょう。
親子問題で言えば、なんだかんだ共依存親子はお互いに甘えているといつも感じます。子供も子供で、メリットを享受していますから。
何度もブログに書いていますが、良いとこ取りはダメですよ。そうやって親を利用しているかぎり、あなたも親に利用されます。お互い様ですよね?
支配欲求が強い親に対しては、取引先と付き合うような距離感で接しましょう。もしくは「隣家のおばさん」くらいでも、いいかもしれません。
よそよそしくもなく、なれなれしくもない、程よい距離感を見つけてください。
相手に期待しない、相手を変えようとしないこと。早く自立しましょう。
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◆支配的な人に出会う理由
ここまで「罪悪感を与えて他人をコントロールする人」の問題点ばかり書いてきましたが、すべての出会いに意味があります。
「他人」は自分の心を映し出す「鏡」ですからね😊
彼/彼女たちは、あなたにメッセージを伝えているのです。
「支配的な人」=「不安が強い人」です。
あなたの中に「不安」があると、相手の不安と共鳴して、「不安を感じる体験」を引き起こしてしまいます。
不安が強い人は支配的になりやすいので、あなたもお気を付けくださいね。
「支配的な人に絡まれやすい」「私は繊細」と思っている方は、支配的な人と同じエゴ(思い込み)が反応しています。
他人=自分ですから、他人事ではありません。「似た者同士」が同族嫌悪で反応します。
ご自身の「心」を点検してみましょう。
あなたも「支配的なところ」はありませんか?(無自覚な人が多いです。相談しているつもりで、自分の意見を押し付ける人もいます)
何かしら、うまく行っていない事や滞っている事はありませんか?
これまでの生き方を変えたほうがラクになれるのに、変えてこなかったのではありませんか?
向き合うべき心の傷(親子問題)を避けていませんか?
自分を苦しめる「自己否定」はありませんか?
人生の困難は「成長しなさい」というメッセージ。
対人トラブルで最も多い原因は、過去の親子関係でイヤだった体験を繰り返しているケースです。
この場合は、専門家の手を借りて、心の傷を癒すことをお勧めします。私も専門家に相談して、自分を癒やしてきました。
うすうす気づいてはいたけれど「先延ばししてきた課題」が無いか、自問してみてくださいね。
人生では必要なときに必要なことが起こります。運命に抵抗せず、学びを受け入れましょう。
「イヤな体験」から自分の「生き方のクセ」を学ぶことで、同じ体験を繰り返すことがなくなります。
気づくと癒える・学ぶと解放されるのです。
「自分の心」と向き合いましょう😊
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