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M1搭載iPad Airが登場。M1はもはやAppleのスタンダートチップ
2022年3月9日のApple Eventを観た。個人的に興味深かったのは、iPad AirにM1にチップが搭載されたことだ。
M1はすでに、アップル製品の中で最も多くのデバイスに搭載されているチップだが、これでまた一つ、M1チップのファミリーが増えることになる。M1はもはや、Apple製品のスタンダートチップの感がある。AppleがM1チップに対してどれだけ自信を持っているかがうかがえる。
巷には「iPadにM1チップはオーバースペックだ」という意見が未だにあるが、少なくとも、Appleはそう考えていないことが良くわかった。つまり、M1搭載こそがスタンダードだと考えているということだ。普通に考えて、それだけM1チップの出来が良いからだろう。
Aシリーズチップは、iPhoneなど小さいデバイス向け、それ以外のデバイスはすべてM1シリーズという、Appleの考え方が、今回の搭載でより鮮明になった。
ボクはM1搭載のiPad Proを持っているが、M1搭載にクラっときて買ったようなところがある。それでも(それだけに)、iPad AirへのM1搭載には少し驚いた。ProとAirを差別化するため、同じM1チップは載せないだろうと思っていたからである。
にもかかわらず、同じM1が載ったということは、チップ以外の仕様(ストレージ含む)の違いで、ProとAirとを差別化するつもりらしい。そうだとすれば、やはりProを買って正解だったということになる。スペック的には、AirがProをなに一つ超えていない状況に変わりはないからだ。
今後はおそらく、iPad ProとiPad AirはMシリーズ、無印iPad、iPad miniはAシリーズという棲み分けのもと、モデルチェンジしていくことになるだろう。
無印iPadはサイズ的にはM1搭載できそうだが、廉価モデルという位置づけなので、たぶん載せないだろう。iPad miniは、サイズ的に厳しそうなので、順当に考えれば見送りだろう。ただ、個人的には載せてほしい。iPadの立ち位置がより明確になるからだ。つまり、iPadがもっとパソコン寄りのデバイスになるということだ。
今回のiPad AirへのM1搭載によって、むしろAシリーズチップ搭載のiPadの方が、陳腐なチップのように思えてきた。今回のアップデートについて、はたして「M1iPadオーバースペック論者」がなんと言うか、個人的に楽しみにしている。