海を舞台に世界を旅する 11 NZ編
仕事を辞め、英語も話せず、大男が、情熱と好奇心で海を舞台に世界中を巡るノンフィクション青春ストーリー。 笑
思いっきり笑い、たくさん泣いて、仲間と共に世界の絶景に出会います。僕の大切な3年間にわたる冒険のお話
当時の書きためたノートや日記、メモをもとに書いていきます。
はじまりはじまり。
海外での帆船の旅3年間全てが映画の主人公になったような日々だったけど、このロバトンアイランドでの2週間は僕の生き方への考え方を決定的に変えてしまった。
島での朝は早い。日が昇ると自然に島全体が起きる。コーンココココとよく響く鳥が鳴き、窓から南半球の日差しが目一杯ふり注ぐ。どんな二日酔いもこんだけ爽やかに起こされたら気分良く目覚められるってもんだ。
いや、そんなに爽やかじゃない。島全体が賑やかだ。人は3人しかいないけど、鳥がうるせえ。
そして暑い。エアコンなんて無いから日が昇るとクソ暑い。
外に出ると涼しい風が吹いてくると思いきや、湿った空気、虫、朝露と木々の匂いが主張してくる。
「アァ゛・・・アイスコーヒー飲みたい。」
写真からは美しい島の感じが伝わってくると思うが、美しい景色の中ってのは人がいて快適とは限らない現実だ。
部屋から出て浜辺に行くとジムとテリーが海で泳いでた。
全裸で。
「おはよう。君も泳ぐといい。今日も美しいぞ!」
5分ほどその場で苦笑いをしながらなんと言って良いのか思案する。
相手は裸の二人だ。俺も裸になるべきだろう。
しかし、どうだろうか、全裸はまずいんじゃないか。
そうだ全裸なんてのはまずい。お天道様がすでに登った美しいビーチでこの流線型のわがままボディーを晒すのはまずい。もっと 筋肉つけとくべきだったんだ。
今更遅いけど。
まずはバスタオルとか何か隠すものを用意してから行くべきでは無いだろうか・・・
そんなことを考えていると、二人が海から出てきて、なんか南国ちっくな大きな布で体を巻き、「もうすぐ朝食だよ」とスタスタと家の方へ歩いって言ってしまった。
誰もいない広い浜辺。全裸な俺。
走って海に飛び込んだ。
ひゃーーーー。
冷たい!!!冷たくて気持ちい!!!!!
べたついた肌が一気に洗い流される。
じゃぷじゃぷと耳の横を流れる水の音が夕べ蚊に刺されたことを忘れさせてくれる。
これを読んでくれてる人に特に伝えたいのは、水着を着ていたらけして味あわえない自由な感じ。
正確にいうと普段大量の冷たい水が流れることが少ない体の繊細な部分。あまり日光などにも当たらないような部分。
そう、お尻の割れ目に大量の日光と冷たい海水が当たるという刺激がもう、こそばゆいというか、悪いことをしてるんじゃ無いかというか・・ひゃーーーって感じ。
心と体解放されるのは、特に平泳ぎの時ね。
最高だ。次の日から毎朝の日課になった。
続きまーす。
あなたのサポートのおかげで僕たちが修理している船のペンキ一缶、刷毛一つ、ロープ一巻きが買えます。ありがとう!!