出版2年半の御礼と近況報告
このたび「13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海」が刊行2年半を迎えました。嬉しいことにまだ読者の輪は広がり続けており、累計23万部となりました。今春には「まんがでわかる 13歳からの地政学」も出版しました。原作の翻訳が2022年に出版された台湾では、まんが版の中国語版も近々刊行される予定です。
最近は英語圏での翻訳出版を目指し、自前で3カ月かけて試訳を完成させました。これまで日本では、英訳した本の欧米での商業出版はハードルが高いとされてきました。
ただ、難しいからといって諦めていたら人生はつまらなくなります。そもそも本書を刊行すること自体、私にとっては大それたことでしたが、いまはベストセラー本のコーナーに入れてもらうまでになりました。できない理由を考えるより、手を動かした方がいい。大変かもしれませんが、本書も「地球儀航海」して世界中の人々に読んでもらえるように、実現するまでトライし続けます。
本業のウィーンでの新聞記者業は最近、担当しているウクライナ情勢の激動を受けてちょっと忙しくなりました。日本は今夏も猛暑と聞いておりますが、ウィーンも8月は最高気温30度台の夏日が続きました。ほとんどのウィーンの家屋と同様、拙宅もクーラーが備わっていないので頻繁に近くのプールに通って涼をとる日々を送っています。それにしても、泳げるって本当に素晴らしいことです。まだ拙いですが、大げさでなくカナヅチだった10年前より今の自分はずっと幸福であると言えます。
10月には久々に休みをとって一時帰国することにしています。私事でやることがたまっていて東京滞在中はバタバタしそうですが、ある都内の高校で講演することになりました。これも大それたことかもしれませんが、高校生から刺激を受けて人材育成や教育について考えてみたいと思っています。