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『カルロフ邸殺人事件』新カード独自レビュー

はじめに

ご無沙汰してます。Spirit Loverです。
筆者は『灯争大戦』からMTGアリーナにてMTGを本格的に遊び始めた身且つ自他共に認めるディミーア(青黒)好きなので、今回の新弾、そのマーダーミステリーの内容も含めて非常にワクワクしておりましたが、皆様は如何お過ごしだったでしょうか?
そんな興奮はさておき、今回も筆者が特に気になった新カードの独自レビューをやっていこうと思います。独断と偏見を多分に含みますので、予めご了承下さい。それでは参ります!

筆者がディミーア家の信奉者になったきっかけのカード

ラヴニカ次元ってイニストラード次元と同じく優秀な人間クリーチャーが多い気がします。

《世慣れた見張り、デルニー》

1月28日時点ではシングル予約価格堂々1位のカード。
3マナ2/2とスタッツは心もとないものの、パワー2以下クリーチャー限定のアンブロ及び誘発効果2倍はやはり強力。スタンの一部デッキ、パイオニアからレガシーまで幅広いフォーマットで見掛けるカードになると思われます。特に筆者が最近よく遊んでいるレガシーであれば、デス&タックスでまず試されるでしょう。特に筆者的にはオークの弓使い》の誘発2倍は堪えると思います。やめちくれ...。

《第10管区の英雄》

スタンダードからモダンの白系デッキ,人間デッキで広く採用されそうな1枚。2マナ2/3というスタッツも優秀なことに加えて、比較的低マナ且つ低証拠収集値でなおかつインスタントタイミングで強化可能。より隙無く証拠収集をしやすいという意味では《霊気の薬瓶》を使えるモダン向きかもしれません。証拠収集4を行うと伝説のクリーチャーとなるため、欲を出して複数体証拠収集を起動しないように注意が必要ですね

このカードの裏には、ラヴニカのギルドで登場した《第10管区の守備兵》が《第10管区の古参兵》に昇進し、その功績を認められて《戦地昇進》を経てボロス軍に入隊、灯争対戦時に《第10管区の軍団兵》として活躍し、最終的には英雄になったという一連の物語があったことをXのポストで知り、非常に感慨深かったです。ギルドに属していないラヴニカ市民が居住する第10管区を守るという強い意志が『あなたがコントロールしていてこれでないすべてのクリーチャーは破壊不能を持つ。』という効果に反映されているんだねと師匠も感慨深げに語っておりました。エモいカードですね

《手つかずの饗宴の事件簿》

筆者もMTGアリーナのエクスプローラーで回しまくっているアマリアコンボ(探検アブザン)の『オリカ』とプレビュー登場時から騒がれている1枚。重要なコンボパーツの一つである《月皇の古参兵》がこのカードに置き換わる可能性が高いと考えられます。
確かに《集合した中隊》のバリューが下がることは否めませんが、初手に複数枚引いても腐らない、クリーチャーコンボである都合上、ラクドスミットレンジなどの盤面、手札の両方のリソースを削いでくるデッキやコントロールデッキに対して解明完了時の効果が非常に強力と感じます。その解明完了時の能力が起動型能力であることが非常に興味深いです。筆者が回しているアマリアコンボにはMOの5-0リストを参考にして《野獣の擁護者、ビビアン》が入っているのですが、ビビアンの常在型能力により、解明完了時の能力を起動することにより、ターン終了時まで墓地からクリーチャーを瞬速キャストすることができます。是非除去の濃いデッキに対してやってみたい動きです。
 
本カードはアマリアコンボに限らず、パイオニアであれば天使デッキでも採用の余地はあると感じます。《翼の司教》と合わせることで3ターン目に天使クリーチャーが戦場に着地すれば、5点ライフを回復出来て、解明条件を達成するとともに、3ターン目にキャストしたのが《輝かしい天使》であれば、そのまま4/4の天使トークン生成条件まで達成できます(汗)
このカードの登場により《暮影の騎士》や《暴れ回るフェロキドン》といった対戦相手がライフを得られなくするカードのバリューはより上がると思われます

《関係者の集合》

マロー氏のヒントで気になってた『ライブラリートップから何かを唱えることを許諾する白いカード』筆者としては、スタンダードよりもパイオニアの一部デッキで直ぐに試されそうと感じています。例えば筆者も愛用している青白スピリットでは一時期《墓所の照光者》が、墓地対策兼ライブラリートップからのクリーチャー又はカウンターキャスト目的で使われていた実績があることから採用の目が多少あると考えます。本カードと《鎖鳴らし》が戦場に出ていれば、毎ターンに1回ライブラリートップからクロックを瞬速キャスト可能となります(スピリットはほぼパワー2以下で構成されているため)。筆者的には非常にトリッキーでやってみたい動きです。また本カードがエンチャントであることからスピリットが場に居れば《霊灯の罠》が1マナの《マナの漏出》となります
また絶えずクリーチャーを戦場に出す動きが非常に強力なパイオニアの白単人間では手札が枯れやすいため、このカードは重宝されるのではないかと思います。本弾では前述の非常に優秀な白い人間クリーチャーが2体収録されていることもあり(しかも2体ともパワー2)、白単人間はTierを上げて来そうな予感がしています

筆者的に燻し銀なカードを揃えてみました。

《鑑識の利器師》

本カードと《玄武岩のモノリス》によりお手軽無限マナコンボが成立する1枚
筆者がレガシーでたまに回している8-Cast(今はパッチワークストンピィとも呼ばれている【《継ぎ接ぎ自動機械》の英語名、Patchwork Automatonより】)で試してみたいと考えている1枚。本カードと0マナアーティファクトにより、親和コストを素早く下げることが出来るとともに、アタッカーである《ウルザの物語》の構築物トークンのスタッツを上げ、《河童の砲手》の即席による早期キャストとスタッツ強化に貢献し得るカードと思っています。8-Cast(パッチワークストンピィ)というデッキは常にドローカードに飢えているデッキだと感じているので、調査トークンが出るのも有難いですね。《オークの弓使い》?止めて貰っていいですか?

《蒸気核の学者》

クリーチャータイプがスピリットだったら良かったのにと思った1枚。3マナ2/2 飛行、警戒、ディスカード条件があるもののETB能力で2ドローと非常に優秀。リミテッドでは勿論ボムレア。
構築戦においてスタンダードでは、《エラントとジアーダ》を核とした青白フラッシュや白青黒(エスパー)ジャンクで試されるではないかと思われます。パイオニアであれば、一時期より数を減らしてはいますが、バントスピリット辺りで試されるかもしれません。

《迷路での迷子》

筆者が愛してやまないパイオニアの青白スピリット又は青単氷雪スピリットで是非使ってみたい1枚。非常に器用な1枚と感じる。そして瞬速でこの効果は楽しすぎる
序盤は戦闘時中のピン除去に対する対応として、ゲーム中盤から終盤は対戦相手のアタック時やこちらから攻める場合のブロッカーの一時排除に使える。何よりETB能力が解決された後もタップ時の呪禁付与は残り続けるのが偉すぎるこれで《放浪皇》も怖くない!
パイオニアの青白スピリットとしては、上述の《関係者の集合》と同様に《霊灯の罠》のマナ低減に貢献するとともに、スピリットの燻し銀クリーチャーこと《鎖霊》とも非常に相性が良い対戦相手の戦場にクリーチャーが居ることが前提であるが、相手のピン除去に対して《鎖霊》の起動型能力を起動すれば、対象不適正にすることが出来ますどんなデッキで採用されるのか非常に楽しみな1枚です

今回の黒もスペルが強めですね!

《毒素の分析》

パウパープレイヤーとして非常に興味深い1枚。有識者の方(ぱうぺあ娘々こと古門せいがさん)曰く、たった1マナで接死と絆魂を同時に付与するカードは見当たらないということで、それに調査、実質1ドローが付いているという凄いカードがコモンに来たなと感じています
クラーク族のシャーマン》や《墓所のねずみ》の起動型能力の解決時のスタックでこれを打つと接死ビームが打てます。但し自軍のクリーチャーも巻き込むので注意が必要。パイオニアであればこれまた接死ビームを打つために死住まいの呼び声》を採用している赤t黒ゴブリンでの採用が見込まれます。《ゴブリンの鎖回し》のETB能力のスタックで打って対戦相手の盤面だけ空にしてあげましょう(嫌な動きですね)。因みにこの能力は対象を取っていないので、護法持ちでも対処可能です

《長い別れ》

基本セット2021』で登場した《取り除き》の完全上位互換の登場です!同セットは筆者が紙マジックを始めて最初に参加したプレリリースのセットなので、非常に感慨深いものがあります。
《取り除き》は筆者が大好きな青黒コン(ディミーアコントロール)でも採用実績のあるカードでしたが、《シェオルドレッドの勅令》の登場により採用されなくなった経緯があります。今回『打ち消されない』という文言が加わったことによりスタン,パイオニアで頻出カードになると思われます。打ち消されないことから護法を貫通するので、《墓地の侵入者》を1対1交換で対処出来るようになったというのは個人的に凄く嬉しいですね(あのカード、苦手...)。

《死人に口無し》

パイオニアの青黒コントロール大好き人間である筆者としては気になる1枚。カード名もカード効果を反映したような訳になっていて良いですね。
痴呆症》や《漂流自我》といった所謂ぶっこ抜き系のカードは、基本的にはテンポを失うカードでありますが、本カードは盤面をリセットしながらキーカードを追放できるのでテンポを失いにくいです。勿論打った後に勝てるカードが盤面または手札に(例えばプレインズウォーカーやミシュラランド)あればこそですが...。追加コストの証拠収集6もコントロールであれば序盤にキャストした除去やカウンターで容易に賄えると思います。

《犯罪小説家》、これ本当にアンコモンで刷って大丈夫なんですかね?

《逃走する暗号破り》

筆者ではなく師匠注目カードとしてのご紹介。師匠曰く、異界月の《騒乱の歓楽者》と似ているとのこと。
パイオニアやモダンの果敢系デッキで使われていたことを考えると、このカードも採用される可能性はあるかもしれないと感じます。ただリソース回復手段として変装能力を使う場合、モダンであれば《死の国からの脱出》とは相性が悪く、表面での運用が丸いでしょう。墓地を利用しないスタンダード,パイオニアの赤単での活躍が期待できそうです

《犯罪小説家》

アンコモンらしからぬ効果を有したゴブリン。宝物トークンをサクると、2マナ出ておまけで自身を強化する...。大丈夫かこれ?《波止場の恐喝者》が活躍している統率者戦で大暴れしそうですね。
統率者戦だけでなく、構築戦でも活躍が見込まれます。例えば数自体は減ってしまいましたが、パイオニアのジャンドサクリファイスの《パンくずの道標》の誘発マナの支払いを土地ではなく、本カードの誘発で出たマナを充てることが出来ます。ジャンドに限らず猫かまどコンボ内蔵繋がりで、ラクドスサクリファイスとも相性が良いと言えます
モダンであれば、筆者も一時期回していたソプターコントロールにて《弱者の剣》と《飛行機械の鋳造所》による無限コンボのルートが《最高工匠卿、ウルザ》以外にもう一つ増えたことになります。コンボルートが増えるのに越したことはありません。
ソプターコンボに限らず無限コンボに入れば、本カードも無限パンプされますので、《投げ飛ばし》たり、ソプターコントロールのように無限マナが出ればプレイヤーに《苦悩火》を打ったりと楽しそうです。

《答えの要求》

追加コストを要求するタイプの2ドローカード。但しパウパーで良く使われている《命取りの論争》や《熱狂的な献上》のようなおまけのトークンは生成されない。《ヴォルダーレンの美食家》の血トークンや《実験統合機》を《カルドーサの再誕》によりクロックに変換することを優先するため、カルドーサレッドには若干入れづらく、一時期より数を減らしているが、手札を捨てることがアドに繋がるブラッドバーン(マッドネスバーン)で試されるのではないかと考えます

《真紅の鼓動の事件》

赤単好きにはたまらないであろう1枚。出た時点で1ディスカード2ドローと仕事をこなす上に手札を消費しやすいデッキの性質上、解明条件も達成しやすい。解明完了後は毎ターン3ドローという恐ろしい性能。スタンダード,パイオニアの赤単ではリソースを得る強力なカードとなり得るでしょう。特にパイオニアであれば《熱烈の神ハゾレト》のメイン採用も検討されるかもしれません
リソース回復カードなので、青魚(マーフォーク)使いの筆者としてはマストカウンターカードですね。値上がりそうなので必要枚数は早めに確保しておくことをオススメします

《毒を選べ》、筆者的には本弾の1000枚買え枠です!

《大ドルイドの魔除け》

モダンホライゾンシリーズの初代『モダンホライゾン』で登場したトリシン3マナの《大魔導師の魔除け》のサイクルである1枚がスタンダードに登場です。土地サーチ,一方格闘,置物追放と比較的器用な1枚と感じます。置物破壊ではなく、追放というのも偉いですね。
現スタンダードでは未だに緑単デッキが息を吹き返していないこと、《大いなる創造者、カーン》の禁止によりパイオニアの緑単信心が大幅に弱体化されたことを鑑みると、本カードが使われるのは、統率者戦だけのように感じます
青,緑と来て、残りの色(白,黒,赤)がどのような形で登場するのか非常に楽しみなところです。6月に発売されるであろう『モダンホライゾン3』に期待したいと思います。モダンの黒単貴重品室の強化パーツとして黒の魔除けが来ると面白そうです。

《花粉の分析》

何か悪いことに使われそうな1マナサーチカード
パイオニアであれば、アブザンパルヘリオンや魂剥ぎといった墓地に能動的に落としたカード、特に高マナカードそれ自体を利用することから、証拠収集との兼ね合いが悪い。現パイオニア環境であれば、象さん増産でお馴染みの灯の分身コンボでの採用の可能性が高いと感じます。《群れの渡り》《大狸》の起動型能力によりマナランプをしながら高マナコストのカードを墓地に落とせるため、コンボのトリガー兼火力除去である《嘶くカルノサウルス》をサーチ出来ます。また《力線の束縛》を使う都合上5C型であれば基本土地を9枚程度採用しており、版図達成の為に序盤にキャストしても腐りづらいです。
 
《群れの渡り》《力線の束縛》繋がりで言えば、スタンダードの版図ランプデッキでの採用も見込まれます。対青デッキに対しては、追加コストを支払って《魂の洞窟》をサーチした上でカウンターの上からフィニッシャー、特に《偉大なる統一者、アトラクサ》を叩き付け、《魂の洞窟》をセットしているのであれば、逆にフィニッシャーをサーチとかなり柔軟な動きが出来そうです。
サーチ自体が強いことから、構築戦に限らず統率者戦でも使われそうなカード。1枚は持っていても損は無さそうです。

《毒を選べ》

先述の《毒素の分析》に続き、パウパープレイヤーとして非常に興味深い1枚。ソーサリーじゃなくてインスタントだったらと思わずにはいられません(強過ぎるし、確実にコモンじゃない)。非常に使い勝手の良い1マナの布告系置物破壊(飛行クリーチャーも対処可)。
例えばパウパーTier1デッキの親和に対して、親和側が先手で1ターン目に各種ブリッジランドのセットランドのみでターンを返した場合、後手1ターン目で本カードを打つと、本来であれば破壊不能であるブリッジランドの生贄を強要できるため、先手と後手が入れ替わります。親和であれば、《ケンクのアーティフィサー》でクリーチャー化された飛行持ちのブリッジランド、きらきら型の親和であればフィニッシャーカードである《きらきらするすべて》、赤緑ポンザ,呪禁オーラであれば序盤のマナ加速である《楽園の拡散》と対処できるカードが多数あります。緑を含んだリアニメイトデッキ(ジャンドリアニやスパイ)が《仮面の蛮人》を入れなくても《大始祖の遺産》を処理出来るのは良いですね。
1マナという軽さゆえに、どんなフォーマット及びデッキで採用されるのか随時調べようと思っています。最序盤に出てきた《ウルザの物語》を割れるのは偉いですね。筆者的には止めて頂きたいですが。

多色

ラヴニカ次元らしく多色カードも強力なものが多いですね。

《地震土竜、アンスラグ》

灯争対戦で登場した《猪の祟神、イルハグ》と同じくラヴニカ次元に住む神。イルハグのように死亡時や追放時に戻ってくる効果がないものの、4マナ8/4とかいう『ちょっと何言ってるか分からない(わがままボディ)』系のスタッツをしており、ブロックしたら追加戦闘しますというグルールカラーらしい効果を有しています。しかも自身の起動型能力で追加戦闘を確定で出来てしまうおまけつき。
パイオニアであればグルール機体の《エシカの戦車》数枚がこれに置き換わりそうです。1ターン目《ラノワールのエルフ》2ターン目《無謀な嵐探し》3ターン目にアンスラグに速攻付与でパンチとか非常に気持ちよさそうです。殴れなくなったら《ヴォルダーレンの興奮探し》の賛助効果で顔面に10点飛ばすことも出来るため、グルールらしくクレバーな戦い方が出来そうです。《エンバレスの宝剣》を装備させてみたいですね。

《喝破》

X(旧Twitter)にて『マナリーク』が一時トレンド入りするぐらいざわついた1枚。色拘束がきついもののスタン,パイオニアで《マナ漏出/Mana Leak》が使えるようになりました。しかもおまけで打ち消した呪文は追放します!強い!素晴らしい!青好きとしては、2マナカウンターの選択肢が増えることが非常に嬉しいです。FNMのプロモカードに選出されているので比較的入手しやすいのは有難い限り。
 
真っ先に思い浮かぶデッキとして、パイオニアの青白コン(アゾリウスコントロール)で確実に採用されるでしょう。筆者もこれを機に紙の青白コンを復活させるつもりです。また筆者が愛してやまないスピリットでの採用も検討の余地があります。ただ《高尚な否定》に軍配が上がりそうです...。
スタンでも青単以外で《かき消し》を採用しているデッキ、例えばエスパージャンクや兵士では採用される可能性が高いでしょう。現スタン環境であれば例えば《苔森の戦慄騎士》に当ててみたいところです。

《陰湿な根》

初めて見た時、『おっ!これアンコモンだけど書いてあることレア並みに強いな!』と可能性を感じた1枚。スタンダードよりはパイオニア,モダンで使われる可能性が高そう
パイオニアであれば猫かまどコンボでお馴染みのラクドスサクリファイスに緑をタッチする理由に大いになり得る。本カードと猫かまどコンボが揃えば、インスタントタイミングでアタッカー,ブロッカー,マナクリの三役をこなすトークンを生成出来るのは秀逸。しかもそのトークンは、《魔女のかまど》の数、つまり猫窯ループの回数分だけ増え、しかも強化されていきます。《陰湿な根》を重ね貼りすると大変なことになりそう...。《フェイに呪われた王、コルヴォルド》も早期に着地しそうですね。筆者もアリーナで実装されたら回してみようと思っています。
モダンであれば、Tier1デッキの一角であるヨーグモス医院で採用される可能性が高そうです。元々土地基盤がきついデッキである都合上、序盤から置いて置ければ不死による誘発で生成される植物トークンが色事故を防止してくれますし、《召喚の調べ》の召集コストに充てることも出来ます。《血の芸術家》によるライフドレイン以外に強化された植物トークンで殴り勝つという新たな勝ちルートも得たと言えるではないでしょうか?
あと副産物的な内容として、『本カードはあなたがコントロールしているすべてクリーチャー・トークン』がマナクリになります(勿論通常であれば召喚酔いの影響を受けます)。《カルニの庭》が実質マナ加速になるし、《オークの弓使い》のオーク軍団トークンからもマナが出ます

《ギルドパクトの力線》

登場時にX(旧Twitter)にて《ドラコの末裔》がトレンド入りするなど、界隈をざわつかせた1枚。パイオニアからヴィンテージにおける墓地対策の嗜みカード、黒力線こと《虚空の力線》と同じ力線シリーズの最新作。
色々書いてますが、要はスタンダード,パイオニアで言えば本カードがゲーム開始時に出ていれば、1ターン目から5色版図達成のため《力線の束縛》が1マナでしかも平地じゃない基本土地からも出せてしまいますよということです。
またモダンであれば2ターン目に、レガシーであれば2マナランド(《古の墳墓》や《裏切りの都》)から1ターン目に上述の《ドラコの末裔》がキャスト出来ます。この《ドラコの末裔》が採用されているモダンのトライバルズーでは、2ターン目に《縄張り持ちのカヴー》が2マナ 5/5という《タルモゴイフ》もビックリなスタッツで登場します。また《部族の炎》も2マナ5点火力となります(汗)。
ただ力線の性質上、初手に来ていないと意味がない,重ね引きしてもメリットがあまりない(寧ろ初手枚数が少なくなるのでデメリットの可能性もある),4枚採用推奨なため、デッキを圧迫するなどデメリットも有ります。したがってモダンであれば先述の《ドラコの末裔》《縄張り持ちのカヴゥー》がキーカードであるトライバルズー、フェッチランドが使えないパイオニアであれば序盤の色事故防止役兼、クロックへの変換カードとして奇怪な具現デッキで使われるのではないかと思います。

土地

レビューカードなし!


さいごに

『カルロフ邸殺人事件』の新カード独自カードレビューは以上となります。既存デッキに即座に組み込んで使用感を確かめたいカードが多数ある新弾だなという印象でしたプレイブースターからの仕様変更の為か非常に強力なアンコモンが増えたなとヒシヒシと感じました。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。それではまた次の記事でお会いしましょう。

『カルロフ邸殺人事件』新カード独自レビューは、ファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.


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