『第1回 洛北フリプ神(パウパー)』決勝戦テキストカバレージ(盤面実況) ジャンドリアニメイト VS グリクシス親和
はじめに
ご無沙汰しております。Spirit Loverです。
今回の記事は、今年3月に投稿しました『第1回 洛北フリプ神(モダン)』に続いて開催された『第1回 洛北フリプ神(パウパー)』決勝戦のテキストカバレージ(盤面実況)となります。
今回のイベントは、筆者が主催を務めさせて頂きました!『一人でもパウパーに興味を持って頂けたら嬉しい』という思いで開催を決めました。
テキストカバレージを書くのは2回目となります。まだまだ拙い箇所も多々あるかと思いますが、温かい目で読んで頂けると幸いです(前回記事は下のリンク先を参照下さい。)
大会概要
大会名:第1回 洛北フリプ神(パウパー)
大会フォーマット:パウパー
大会形式:スイスのみ(3回戦)
大会参加人数:7名
大会メタゲーム
・ジャンドリアニメイト
・グリクシス親和
・ジェスカイブリンク
・マルドゥブレードホーク
・黒単ポンザ
・ディミーアクロックパーミッション
・アゾリウスフライヤー
決勝戦マッチアップ
ジャンドリアニメイト 対 グリクシス親和
各デッキ概要説明
各デッキの概要は、ぱうぺあ娘々でお馴染み古門せいがさんと晴れる屋さんの動画を参照下さい。
ジャンドリアニメイト
※動画ではドレッジと表記
グリクシス親和
■GAME1
親和の先手。お互いノーマリガンでゲームスタート。
親和は《銀色険の橋》を場に出し、ジャンドリアニメイトは《森》を出す。
《大焼炉》をプレイから親和カウントにより2マナ軽減された《金属カエル》を唱える。ターンエンド時に《カザド=ドゥームのトロール》を沼サイクリング。沼を手札に加えて、ターンが移る。
ジャンドリアニメイト側、《沼》をセットランド。《死体発掘》からエンドに沼サイクリングした《カザド=ドゥームのトロール》を墓地から戦場に出す。親和側の墓地には何もいないためデメリットは何もない。
対する親和は土地を出して《間に合わせの砲弾》をキャストのみ。
リア二側が先にライフを削り出す。《サチュロスの道探し》を唱えるが四枚の中には土地は見つからず親和側にターンが回る。
《教議会の座席》を置いて《クラーク族のシャーマン》と《マイアの処罰者》を出す。《金属ガエル》、《クラーク族のシャーマン》、《マイアの処罰者》が並びターンを返す。
《カザド=ドゥームのトロール》は三体以上でのみブロックすることが出来る。相手側の3体と相打ちになるかもしれない盤面だが、トロールのみでアタック。親和はブロックせずライフで攻撃を受け取り、残りライフは8点に。
アタック後《ブランチウッドのうろつくもの》、三枚切削した中に《森》が。回収することを選択。
盤面を維持することを選択した親和側も攻めに行きたいが、このターンは動くことなくターンを渡す。
再びジャンドリアニメイトのターン。
《サチュロスの道探し》《カザド=ドゥームのトロール》《ブランチウッドのうろつくもの》でアタック。
残りライフを考えるとマストブロック。トロールを《金属ガエル》、《クラーク族のシャーマン》、《マイアの処罰者》でトリプルブロック。ブロック後に《クラーク族のシャーマン》の起動型能力を《金属ガエル》を生贄にすべてのクリーチャーに1点のダメージ。戦闘を解決して、お互いの場にクリーチャーがいなくなった。
しかし、戦闘後メインフェイズに手札から《戦慄の復活》を《カザド=ドゥームのトロール》を対象に唱える。対応はなく、トロールが再び戦場に戻る。
親和側は成す術なく、リアニメイトにターンが渡りアタック。ライフ2点に。ダメ押しの《気前のよいエント》をキャストし、親和側は投了。
ジャンドリアニメイト1 ー グリクシス親和 0
■GAME2
先手は親和。親和はワンマリガンし、リアニメイトはノーマリガン。
親和側、《鉱滓造の橋》を出しターンを渡し、リアニ側が《森》を置く静かな立ち上がりでゲームが始まる。
親和側、アーティファクト・土地を置いて《胆液の水源》を唱える。
リアニメイト側、エンド時に《カザド=ドゥームのトロール》を沼サイクリングして《沼》を手にする。1戦目でも見た動きだ。
続くリアニメイト側のターンで沼を置いて《死体発掘》。
両プレイヤー共に苦笑い。そして、《カザド=ドゥームのトロール》が戦場に現れる。
しかし、今回の親和は対抗手段を探すために《命取りの論争》を《胆液の水源》をコストに唱える。計3ドローと宝物トークンを生成して、《霧霊堂の橋》を出してターンエンド。
リアニメイト側は1ゲームと同じようにトロールアタック後に《サチュロスの道さがし》をキャスト。今回も土地は見つからず、親和にターンが回る。
親和は《感電破》を《サチュロスの道探し》、さらに《税血の刃》を唱える。《カザド=ドゥームのトロール》が生贄に捧げられ、なんとか盤面を返すことに成功する。
《サチュロスの道探し》のETB能力で墓地に落ちた《古えの遺恨》をフラッシュバックで唱え、《教議会の座席》を破壊する。《サチュロスの道探し》キャストで《屑鉄造りの雑種犬》と《臭い草のインプ》が墓地に落ちる。
これに対して親和側は、《大焼炉》をセットランド。《クラーク族のシャーマン》をキャストしてリアニメイト側にターンを渡す。
ターンが回り発掘(ドレッジ)せずにドロー、《サチュロスの道探し》アタック後に『カルロフ邸殺人事件』で収録された《瓦礫帯の異端者》をキャスト。
そこから《戦慄の復活》をフラッシュバックで唱える。これに対して親和側は《金属の叱責》でなんとか打ち消すことに成功する。
親和側、《クラーク族のシャーマン》でアタック後、《胆液の水源》をキャスト。土地が伸びず宝物トークンを砕き《胆液の水源》を追加コストに《命取りの論争》で3ドローと宝物トークンを生成。《霧霊堂の橋》をセットランドしてターンエンド。
リアニメイトはトップドローした《戦慄の復活》を再びキャスト。《カザド=ドゥームのトロール》が再び戦場に舞い戻る。
これに対して親和側は、《霧霊堂の橋》をセットランドし、軽減7マナで《マイナの処罰者》をキャストする。
《クラーク族シャーマン》の能力の起動スタックに《古えの遺恨》を《マイアの処罰者》を対象にキャスト、そのスタックで《マイアの処罰者》を追加コストにして《勢団の取り引き》をキャスト。1点入った《カザド=ドゥームのトロール》に《感電破》をキャストし、トロールを破壊することに成功する。
リアニメイト側は《サチュロスの道探し》を出してターンエンド。
親和は再び《マイアの処罰者》と《彩色の星》をキャスト。リアニ側、《古えの遺恨》をフラッシュバックで《マイアの処罰者》を対象に唱えるも、先ほどと同じように《勢団の取引》の追加コストにされてしまう。
墓地にある《瓦礫帯の異端者》3枚それぞれの起動型能力を起動し、《サチュロスの道探し》に+1/+1カウンターを3つ乗せる。
これに対して親和側、《彩色の星》の能力をインスタントタイミングで起動。ドローするも対応札はなし。
ターンが回り親和側は、《胆液の水源》、《虚無の呪文爆弾》をキャスト。土地をおいてターンエンド。
リアニ側、《サチュロスの道探し》でアタックするが《感電破》で処理される。第2メインで《気前のよいエント》を素キャストするも、《喪心》で破壊される。
親和側は《間に合わせの砲弾》をキャストし、すかさず《胆液の水源》をコストにプレイヤーに1点、《胆液の水源》の効果により1ドローして《彩色の星》を出す。盤面には11枚のアーティファクトが並ぶ。《クラーク族のシャーマン》をキャストしてターンを渡す。
これに対してリアニ側は、《ブランチウッドのうろつくもの》をキャスト。土地は落ちたが手札に加えずに、カウンターが置かれるが、いつでも除去されてしまう状況。
親和側、《命取りの論争》、《物読み》とドロー呪文を連打し、デッキを掘り進めていき《ケンクのアーティフィサー》をキャスト。《鉱滓造の橋》をクリーチャー化し反撃を開始する。
有効牌を探すべく《屑鉄作りの雑種犬》で《ドングリの収穫》を捨ててルーティング。しかし、以前盤面は親和有利。
親和側がアタック後に《血の泉》の起動型能力により墓地から《マイアの処罰者》を二枚手札に加えてそのまま0マナでキャスト。
《古えの遺恨》を打つもスタックで《間に合わせの砲弾》のコストにされてしまう。
これに対してリアニ側は《ドングリの収穫》をフラッシュバックでキャスト。さらに《戦慄の復活》もフラッシュバックでキャストし、《ロッテスの巨人》を対象に取るも、スタックで《虚無の呪文爆弾》の起動型能力を起動する。その起動スタックで《骨までの齧りつき》をキャストする。墓地にクリーチャーが19体いるので38点ゲインし、墓地が空になる。
《屑鉄造りの雑種犬》のルーティングで《戦慄の復活》をディスカード。これに対し親和側はインスタントタイミングで《彩色の星》を生贄に《間に合わせの砲弾》を起動し《屑鉄造りの雑種犬》を破壊する。
親和側は《グルマグのアンコウ》をキャストし、リアニがキャストした《サチュロスの道探し》と《臭い草のインプ》うち《サチュロスの道探し》を《間に合わせの砲弾》でアーティファクト土地を生贄に破壊する。《グルマグのアンコウ》、《マイアの処罰者》、生物化した土地でアタックし、《臭い草のインプ》と《グルマグのアンコウ》が相打ちとなる。
《ドングリの収穫》をフラッシュバックでキャストしリス・トークンが4体場に出る。そのリス・トークン3体を生贄に《戦慄の復活》をフラッシュバック、対象は《気前のよいエント》。戦場に出たことで食物トークンを生成する。親和側はインスタントタイミングで《間に合わせの砲弾》で宝物トークンをサクリ、残ったリス・トークンを破壊する。
親和側、《税血の刃》をキャスト。《気前のよいエント》を除去してブロッカーが居なくなる。フルアタック後の第2メインで《税血の刃》を墓地の《マイアの処罰者》をコストに作製し、アップキープ1点ドレインの置物《貪る墓所》が置かれる。
リアニ側は《臭い草のインプ》をキャストするも《間に合わせの砲弾》で土地を生贄に捧げて《臭い草のインプ》を破壊する。返しのターンにフルアタックしライフが9に。すべてのアーティファクト土地を《間に合わせの砲弾》のコストに使いリアニのライフを0に。
ジャンドリアニメイト1 ー グリクシス親和 1
■GAME3
3戦目に縺れ込む。再び2ターン目リアニメイトが出来るのか、親和がさばききって勝つのか。
先手はリアニメイト。お互いノーマリガンでゲームスタート。
リアニ側は《森》、親和側は《銀色険の橋》をタップイン。
親和側のエンド時に《気前のよいエント》を森サイクリングし。
2ターン目、《死体発掘》をキャストするためのマナを用意できなかったのか《憑依されたぬかるみ》を置いてターンエンド。
親和側は《彩色の星を》キャストし、ターンを渡す。《死体発掘》を警戒しているようだ。
リアニメイトの3ターン目。今回は《死体発掘》ではなく、《ブランチウッドのうろつくもの》をキャスト。特に目ぼしいものは墓地に落ちず、《ボジューカの沼》を回収する。
親和は《間に合わせの砲弾》をキャスト。親和側のターンエンド時に《カザド=ドゥームのトロール》の沼サイクリングで《森林の地割れ》を持ってくる。
ターンがリアニ側に回り、《森林の地割れ》をタップインし、親和にターンを渡す。親和側ターンエンド時にすかさず《彩色の星》をコストに《間に合わせの砲弾》を起動し、《ブランチウッドのうろつくもの》を破壊する。
親和側のターン。《クラーク族のシャーマン》をキャストしてターンエンド。
リアニ側は《臭い草のインプ》をキャスト。親和は土地を置かずターンを渡す。その隙を逃さずリアニ側、《戦慄の復活》で《カザド=ドゥームのトロール》を戦場に戻す。
しかし、《間に合わせの砲弾》と《感電破》はを使い《カザド=ドゥームのトロール》は破壊されてしまう。
親和側、《血の泉》をキャスト。徐々に盤面がアーティファクトで埋まり始める。
返しのターンに《死体発掘》、《カザド=ドゥームのトロール》が再度戦場に戻る。《臭い草のインプ》でアタック。ターンを渡す。
親和側は何もせずターンエンド。ターンエンド時に《古えの遺恨》を《マイアの処罰者》対象にキャスト。そのスタックで《間に合わせの砲台》で《マイアの処罰者》を砲弾とし、《感電破》と合わせて《カザド=ドゥームのトロール》を破壊。
これに対してリアニ側は《屑鉄造りの雑種犬》をキャストし、《ロッテスの巨人》を捨てて1ドロー。
《虚無の呪文爆弾》がない今、《ロッテスの巨人》がコストさえ揃えば墓地の《戦慄の復活》でいつでも場に出てしまう状況。
《サチュロスの道探し》をキャストし、スタックで宝物トークンをコストに《間に合わせの砲弾》を起動し、《屑鉄造りの雑種犬》を破壊。
《戦慄の復活》のフラッシュバックを防げたと思われたが、蘇生した《屑鉄造りの雑種犬》が《ドングリの収穫者》を捨てて《戦慄の復活》フラッシュバックが通ってしまう。《ロッテスの巨人》のETB能力により9点ドレイン。
親和側は《ケンクのアーティフィサー》をキャスト。無敵のブロッカーが戦場に降り立つ。これに対してリアニ側は《カザド=ドゥームのトロール》を素出し。
親和は何も動かずターンエンド。
リアニ側はフルアタック。《クラーク族のシャーマン》と《ケンクのアーティフィサー》とクリーチャー化した土地で《カザド=ドゥームのトロール》をブロックし、相打ちに持ち込む。戦闘後第2メインで再び《カザド=ドゥームのトロール》をキャスト。
これに対して親和側は《税血の刃》をキャスト。《ロッテスの巨人》を処理する。《虚無の呪文爆弾》を置きそのまま起動して墓地を追放するも、《カザドドゥームのトロール》が止まらない。そのままターンを渡す。
リアニ側、《瓦礫帯の異端者》をキャスト。そして戦場に2体目の《
カザド=ドゥームのトロール》が並ぶ。親和側に対策札はなく、制限時間ぎりぎりで決着がついた。
ジャンドリアニメイト2 ー グリクシス親和 0
今イベントの優勝者にはフリプ会参加無料券、そして今大会の発起人より《逆嶋の学徒》の絵葉書が贈呈された。
ゲーム終了時および記念品贈呈時には、洛北フリプ会参加者全員から拍手が送られ、大団円にてイベントは終了となった。
『洛北フリプ会』のご案内
最後になりますが、『洛北フリプ会』について軽く紹介させて頂きます。
洛北フリプ会は、ふぇむとさん(@daikichibusters)さんを主催人として、京都北文化会館にて月イチで開催されているフリプ会です。
幅広いフォーマット(特にレガシーと統率者戦)が遊ばれており、『あの頃対戦』などのカジュアルフォーマットも精力的にプレイされています。参加者は毎月20~30人ほどで、皆それぞれ積極的に対戦し合い、交流を深めています。声を掛けづらい方も手が空いていれば、主催者や参加者がマッチングの手助けをしてくれるので、初参加でも楽しめるフリプ会となっております。
ご興味のある方・問い合わせしたい方は、主催者のふぇむとさんのX(旧Twitter)のDMにご連絡下さい。
パウパーについて
本記事を読んで、『パウパー、楽しそうだな』『パウパーのデッキを組んでみようかな』と思われた方がいらっしゃれば、以下の動画を是非ご覧ください。よりパウパーに興味を持って頂けたら嬉しいです(筆者が応援しているパウパー有識者の方々)。
2024年6月14日に『モダンホライゾン3』が発売されることから、モダン以下のエターナルフォーマットだけではなく、パウパーのメタ環境も大きく変わる可能性があり、個人的には今がパウパーの始め時だと思っています。
やってみよう、パウパー!
PauperMTG さん
運営者のお一人であるさいとーさんは、パウパー・フォーマット委員会(PFP)に所属されております。
さいごに
『第1回 洛北フリプ神(パウパー)』決勝戦テキストカバレージ、如何だったでしょうか?筆者も主催者ながら青黒クロパで参加し、4位でした!
洛北フリプ会主催者のふぇむとさん、大会ジャッジおよび決勝戦の戦況を筆者に代わって記録して下さったれいさん、盤面写真の撮影を許可頂いたお二人全員にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
次回も機会ありましたら、またよろしくお願い致します。
それでは次の記事でお会いしましょう。
『第1回 洛北フリプ神(パウパー)』決勝戦テキストカバレージ(盤面実況) ジャンドリアニメイト VS グリクシス親和 は、ファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.