【研究】戦術コマンドの相性、および傾向と対策【栄冠ナイン2024】
栄冠ナインは確率のゲームなので、絶対に打つ方法や絶対に抑える方法は存在しない。
しかし確率を高める方法は存在するはず。
叩き台として書きました。
現実の野球におおむね準拠するであろうという仮定、およびそれをゲーム設計としてどのように落とし込むだろうかという推測に基づいた補完が多々含まれますが、ある程度の指針にはなると思います。
戦術コマンドについて
基本の考え方
戦術コマンドの内部処理は
1.戦術コマンドの相性の処理
2.コマンドカードの数字の比較処理
3.実際の投球とコマンドカードの相性の処理
の順に行われていると予想する。
最初に行われる「戦術コマンドの相性」で勝ち負けが発生すると、次に行われる「コマンドカードの数字の比較」はスキップされると思われる。
したがって、コマンドカードの数字が良いときはなるべく数字勝負をしたいので、相性で勝とうとするよりも相性でなるべく負けない堅実な選択が有効である。
コマンドカードの数字がどれもイマイチなときはなるべく数字勝負を避けたいので、積極的に相性勝ちを狙っていく選択が有効である。
つまり、明らかな格下相手には数字勝ちを目指し、明らかな格上相手には相性勝ちを目指すことになる。
同格の相手には、野球というスポーツが圧倒的に投手有利であるという性質から、投球の際には相性負けを避ける選択、打撃の際には相性勝ちを狙う選択がよいだろう。数字が同じくらいなら、良い当たりをしても野手の正面に飛んでアウトになる可能性がある分だけ、打者が不利である。
もしコマンドカードの数字が良くても、状況や選手の挙動から明らかに相性勝ちを狙えるというときには、相性勝ちを狙ってみてもよい。相性勝ちは難易度が高い分、数字勝ちよりも大きな補正が得られると思われるので。
打者側が相性勝ちすると、少なくとも守備側の守備力・捕球・送球にデバフが掛かかると思われる。他に、打者能力にバフが掛かっている可能性もある。
守備側が相性勝ちすると、守備能力にバフ、打撃能力にデバフがそれぞれ掛かるのではないか。
相手バッターには今どれくらいの数字のカードが出ているだろうか、相手ピッチャーには今どれくらいの数字のカードが出ているだろうか、ということを常に意識しておきたい。
戦術コマンド同士の相性(予想)
打者目線
「センター返し」は「打たせてとれ」に強く、「低め中心」に弱い
「流し打ち」は「外角中心」に強く、「内角中心」に弱い
「引っ張り」は「内角中心」に強く、「外角中心」に弱い
「転がせ」は「低め中心」に強く、「ストライクをとれ」に弱い
「犠牲フライ」は「低め中心」に弱い
「送りバント」「スクイズ」は「低め中心」に強く、「クサイところ」に弱い
「積極打法」は「緩急重視」に強く、「クサイところ」に弱い
「慎重打法」は「クサイところ」に強く、「緩急重視」に弱い
「強振多用」は「ストライクをとれ」に強く、「打たせてとれ」に弱い
(「強振多用」は「低め中心」にも弱い可能性がある。その場合は「強振多用」が「ストライクをとれ」に対して特別に高い補正を得る可能性がある)
投手目線
「内角中心」は「流し打ち」に強く、「引っ張り」に弱い
「外角中心」は「引っ張り」に強く、「流し打ち」に弱い
「ストライクをとれ」は「転がせ」に強く、「強振多用」に弱い
「クサイところ」は「積極打法」に強く、「慎重打法」に弱い
「打たせてとれ」は「強振多用」に強く、「センター返し」に弱い
「緩急重視」は「慎重打法」に強く、「積極打法」に弱い
「低め中心」は「センター返し」「犠牲フライ」「送りバント」「スクイズ」に強く、「転がせ」に弱い
(「低め中心」は「強振多用」にも強い可能性がある。その場合は「ストライクをとれ」が「強振多用」に対して特別に低い補正を得る可能性がある)
戦術コマンドと実際の投球との相性(予想)
どの戦術コマンドが選択されたにしろ、実際の投球がコマンドカードとの相性を持つ場合があると思われる。
「引っ張り」は速球系と内角球に強く、変化球と外角球に弱い
「流し打ち」は変化球と外角球に強く、速球系と内角球に弱い
「転がせ」は低めの球に強く、高めの球に弱い
以上のことから、「速球中心」+「内角中心」および「変化球中心」+「外角中心」はそれぞれ、「引っ張り」と「流し打ち」に対して実際の投球として相性勝ちまたは相性負けをすることがあり、「速球中心」+「外角中心」および「変化球中心」+「内角中心」は「引っ張り」「流し打ち」双方に対して実際の投球としては相性互角になると思われる。
コマンドカードの優劣
数字が同じでも、数字が大きくなる条件が厳しいものの方が格上であると考えられる。
攻撃側
Aランク「転がせ」
Bランク「流し打ち」「引っ張り」
Cランク「センター返し」
守備側
Aランク「クサイところ」「打たせてとれ」「緩急重視」「低め中心」
Bランク「内角中心」「外角中心」
Cランク「ストライクをとれ」
Cランクは、明らかに相手より数字が上回っているとき、もしくは積極的に相性勝ちを狙うときにだけ選ぶ。Aランク相手には数字が1上回っていても若干怪しい。数字が2上回っていればさすがに勝つと思われる。
その他
一部の特殊能力は、相性を覆す可能性がある。
例えば「ローボールヒッター」はどの打撃戦術コマンドを選択していても「低め中心」には必ず相性勝ちする、「初球○」は0ストライクである限り相性負けが起こらなくなる、などがあるかもしれない。
【打撃編】
1.積極的に相性勝ちを狙う場合の基本
積極的に相性勝ちを狙うのは、相手投手が打者よりも格上、または同格のとき。
打撃の戦術コマンドは、ミート設定・打法設定・コマンドカードの三種類がある。
このうちミート設定は、基本的には「ミート多用」を選択し、「強振多用」はピンポイントで相性勝ちを狙えるときにだけ選択する。
打法設定は、むやみに選択すると相性負けを招く可能性があるので、基本は「おまかせ」にする。
既に相手のコマンドカードに目星がついているときに、状況の変化でコマンドカードが変わってしまう前に勝負をしたい場合には「積極打法」を選んでも良い(もちろん、「積極打法」が相性負けを招くなら選んではいけない)。
(今のところ「おまかせ」の仕様は「相性勝ちも相性負けもしなくなる」ものだと予想しているが、「積極打法」「慎重打法」のどちらかをランダムで選んで相性が発生するものであると判明した場合には、自力で相性負けを避ける選択をする必要がある)
特に積極的に相性勝ちを目指したい状況で、しかし相手が選択しているコマンドカードを絞りきれていないときは、まず「クサイところ」と「緩急重視」ならどちらが選ばれていそうかを考え、打法設定で相性勝ちできる方を選択する。それから残りのコマンドカードについてどれが選ばれていそうかを考え、相性勝ちできるコマンドカードを選択する。
基本の状況(フラットな状況)
ランナーが居ないとき、およびランナーが居ても2アウトのときは、相手投手は最も数字の良いコマンドカードを選択してくる確率が高いと考えられるので、相手投手の能力を確認してカードの数字を予想し、相性の良い戦術コマンドを選ぶ。数字が同じ場合はランクの高いカードが選ばれやすいと思われる。
候補が複数ある場合には、「待て」を選んで投球を観察するのもあり(相性勝ちさえできれば、2ストライクに追い込まれるデメリットはあまり関係ないように感じられるので)。
相手が選択したのが「内角中心」「外角中心」「低め中心」「クサイところ」のいずれかの場合、見た目に分かりやすく投球のコースが偏る。
コースに偏りがなく速球と遅めの変化球が交互に続くなら「緩急重視」の確率がやや高い。
コースに偏りがなく速球が続くなら「ストライクをとれ」の可能性がやや高く、変化球が続くなら「打たせてとれ」の可能性がやや高い。
相手が選択したのが「ストライクをとれ」であろうとき、「引っ張り」を選ぶと実際の投球との相性で有利になる可能性が増す。
相手が選択したのが「緩急重視」であろうとき、次が速球の確率が高いなら「引っ張り」、次が変化球の確率が高いなら「流し打ち」を選ぶと実際の投球との相性で有利になる可能性が増す。
相手が選択したのが「クサイところ」であろうとき、「流し打ち」「引っ張り」「転がせ」を選ぶと、実際の投球との相性で有利または不利が起こる可能性が増す。
特定の状況
・打者有利のカウント
[2ボール0ストライク、3ボール0ストライク、3ボール1ストライク]のとき、相手投手はそれまでの戦術コマンドから切り替えて「ストライクをとれ」を選んでくる確率が上がり、「速球中心」を選んでくる確率がやや上がる。
「積極打法」「強振多用」(+「引っ張り」)を選んで一発を狙いに行く価値はある。「流し打ち」「転がせ」は相性負けする可能性があるので選ばない。
しかし、それまでに相手投手が選んでいた戦術コマンドに目星がついているなら、あえて「待て」を選んで打者有利なカウントを終わらせるという方法もある。
・投手有利のカウント
[0ボール2ストライク、1ボール2ストライク]のとき、相手投手はそれまでの戦術コマンドから切り替えて「クサイところ」を選んでくる確率が上がり、「変化球中心」を選んでくる確率がやや上がる。
「待て」を選ぶわけにはいかないので、少なくとも「強振多用」「積極打法」「引っ張り」は避ける。「流し打ち」は実際の投球との相性で結果の振れ幅が大きくなる。
「慎重打法」を選んでもよいが、切り替え前の相手のコマンドカードが「緩急」だった場合には、切り替えが起こらなかったときに相性負けするので選ばないほうがよいかもしれない。しかし相手が格上なら切り替え前が「緩急」だったとしても積極的に「慎重打法」を選びたい。
「慎重打法」を選ぶと三振の確率が少し上がるがダブルプレーの確率が少し下がる。
※
・打者有利のカウントや投手有利のカウントが終わったら、それまでの戦術コマンドに戻ると思われる。
・この切り替えの発生率にキャッチャーの能力が関係あるかどうかは今のところ不明。
・相手が進塁打を警戒してくる状況
[0アウトまたは1アウトでランナーが二塁]のとき、相手は一二塁間へ打球が飛びやすくなる選択をする確率がやや下がり、三遊間へ打球が飛びやすくなる選択をする確率がやや上がる。相性勝ちを狙うほどの確率ではないと思われるが、相性負けを避ける選択をしておく意味はある。
こちらのバッターが右打者なら「外角中心」が選ばれにくくなり、「内角中心」が選ばれやすくなる。したがって「流し打ち」は避ける。
こちらのバッターが左打者なら「内角中心」が選ばれにくくなり、「外角中心」が選ばれやすくなる。したがって「引っ張り」は避ける。
「待て」を選んで確かめてもよい状況。「待て」を選んでいる間に打者有利のカウントや投手有利のカウントに状況が変化している場合があるので注意。「内角中心」「外角中心」でなさそうなら「転がせ」を選ぶ。
実際に進塁打を狙って「流し打ち」「引っ張り」を選びたいときは、右打者なら投手有利のカウントのとき、左打者なら打者有利のカウントのときがよい。
・相手がダブルプレーを狙ってくる状況
[0アウトまたは1アウトで、ランナーが一塁/一塁二塁/一塁三塁/満塁のいずれか]のとき、相手はダブルプレーを狙って「変化球中心」「低め中心」を選んでくる確率が高いので、「ミート多用」「転がせ」を選ぶ。
打者有利または投手有利のカウントになる前に勝負を決めたければさらに「積極打法」を選んでもよい。
打者有利のカウントになったら「強振多用」「積極打法」(+「引っ張り」)を選んで一発を狙うか、「待て」を選んで打者有利のカウントを終わらせる。この際「流し打ち」「転がせ」は相性負けする可能性があるので選ばない。
投手有利のカウントになったら「積極打法」は避けて、「慎重打法」を選ぶ。コマンドカードは「転がせ」を選ぶ。大成功か大失敗かの大勝負をするなら「流し打ち」を選ぶのも一つの方法。
・相手が犠牲フライを警戒してくる状況
[0アウトまたは1アウトでランナーが三塁/二塁三塁のどちらか、かつ、相手チームが負けているor相手チームが勝っているが接戦(おそらく3点差以内)]のとき、相手は犠牲フライを警戒し内野ゴロを打たせようとして「変化球中心」「低め中心」を選んでくる確率が高いので、「ミート多用」「転がせ」を選ぶ。さらに「積極打法」を選んでもよい。
打者有利のカウントになったら一発狙いに切り替えるか「待て」。「流し打ち」「転がせ」は選ばない。相手がダブルプレーを狙ってくる状況に比べてダブルプレーになる確率が非常に低いので、一発を狙いやすい。
投手有利のカウントになったら「積極打法」は避け、「慎重打法」を選ぶ。コマンドカードは「転がせ」。ダブルプレーの危険性が少ないので「流し打ち」の大勝負もあり。
もし「犠牲フライ」を選びたいなら、打者有利のカウントまたは投手有利のカウントのときがよい。打者有利のカウントでは(パワーが弱いなら「強振多用」)「積極打法」「犠牲フライ」を選ぶ。投手有利のカウントでは「ミート多用」「慎重打法」「犠牲フライ」を選ぶ。初球から「待て」を選んでカウントを誘導してもよい。
打者有利のカウント・投手有利のカウント以外では、「犠牲フライ」よりも「スクイズ」の方が成功率が高いだろう。
投手有利のカウントでは「スクイズ」は相性負けしやすいと思われる。
相手チームが4点以上リードしている場合には、点差が大きいほどに犠牲フライを警戒してこない可能性が高くなり、フラットな状況とみなして最も数字の良いコマンドカードを選んでくる確率が高くなる。「待て」を選んで観察してみてもよい。
・相手チームがリードしている9回(およびそれ以降)
相手チームがリードしていて「この回を抑えれば試合終了」という状況では、相手投手は”ホームランで同点(あるいはホームランで逆転)”という状況になるまでは、ランナーとアウトカウントを無視して最も数字の良いコマンドカードを選んでくる確率が高くなる。
つまり、大きく点差を離されていると、相手がダブルプレーを狙ってくるはずの状況でも相手が犠牲フライを警戒してくるはずの状況でも、「転がせ」で相性勝ちできなくなる。
打者有利のカウント・投手有利のカウントでの戦術コマンド変更は起こり得ると思われる。
・備考
・相手投手が比較的弱く「内角中心」「外角中心」「ストライクをとれ」のいずれかまたは複数が比較的数字の大きいコマンドカードであるとき、相手はこちらの打者の特徴に合わせてコマンドカードを選択してくるのではないか。
すなわち、プレイヤーは「転がせ」の数字を上げるためにパワーの育成を後回しにする傾向にあり、比較的弱い相手投手は「速球中心」「内角中心」「ストライクをとれ」を選びがちになり、このとき「引っ張り」が相性で勝つことになり、「引っ張り」が強いように感じられるのではないか。そして「流し打ち」が相性で負けることになり「流し打ち」が弱いように感じられるのではないか。
・逆に、相手投手が比較的強い場合には、こちらの打者の特徴を無視してシンプルに数字の良いコマンドカードを選択してくるのではないか(特に、Aランクのコマンドカードの数字が良い場合)。
・ゲームの仕様上、攻撃指示は塁上にランナーが居る場面が多いため、相手がダブルプレーを狙ってくる状況や犠牲フライを警戒してくる状況が多くなり、このとき「転がせ」が相性勝ちしやすいことで、「転がせ」が特に強いように感じられるのではないか。
2.数字勝ちを狙う(相性負けを避ける)場合の基本
数字勝ちを狙うのは、相手投手が打者よりも明らかに格下のとき。ただし数字勝負は打者能力がそのまま反映されるので、それなりに高い打者能力をしておりかつ相手投手が明らかな格下のときに狙う。
ミート設定は「ミート多用」を選択。「強振多用」は使用しない。
打法設定は「おまかせ」。(ただし「おまかせ」の仕様が予想とは異なった場合には、相性負けを避けるように自ら選択する必要がある。)
コマンドカードの優先度は数字が同じなら、「転がせ」>「おまかせ(数字が大きいなら)」「引っ張り」>「流し打ち」>「センター返し」
「引っ張り」と「流し打ち」は性能に違いはないが、プレイヤーは「転がせ」の数字を上げるためにパワーの育成を後回しにする傾向があり、また相手投手のコマンドカードの数字は「ストライクをとれ」が最も条件が緩いなど、ゲームの仕様上の理由で結果的に変化球よりも速球が投じられることが多くなり、速球に対して相性の良い「引っ張り」の方が優先度が高いと考える。
相性負けを避ける
・コマンドカードの「おまかせ」は、「おまかせ」によってどのカードが選ばれたにしろ相性勝ちも相性負けも発生しなくなる効果があると考えている。ただし実際の投球とコマンドカードの相性との処理は発生する。
・フラットな状況で相手投手の一番数字の良いコマンドカードが「ストライクをとれ」であろうときは、「転がせ」は避ける。代替候補は「おまかせ」か「引っ張り」。「流し打ち」と「センター返し」は数字が良くてもいまいち。
・打者有利のカウント・相手が進塁打を警戒してくる状況(左打者)、およびフラットな状況で相手投手の一番数字の良いコマンドカードが「内角中心」または「ストライクとをれ」であろうときは、「流し打ち」「転がせ」は避ける。
・投手有利のカウント・相手が進塁打を警戒してくる状況(右打者)、およびフラットな状況で相手投手の一番数字の良いコマンドカードが「外角中心」または「打たせてとれ」であろうときは、「引っ張り」は避ける。
・相手がダブルプレーを狙ってくる状況、犠牲フライを警戒してくる状況、およびフラットな状況で相手投手の一番数字の良いコマンドカードが「低め中心」であろうときは、「センター返し」は避ける。
以下念のため
・「積極打法」を避けるべき状況は、投手有利の状況、およびフラットな状況で相手投手の一番数字の良いコマンドカードが「クサイところ」であろうとき。
・「慎重打法」を避けるべき状況は、フラットな状況で相手投手の一番数字の良いコマンドカードが「緩急重視」であろうとき。
打法設定で相性負けを避ける場合、基本は相性負けする条件が少ない「慎重打法」を選びたくなる。しかし数字勝負をする場合、2ストライクに追い込まれるのは普通に不利なので、相性負けしなさそうなら「積極打法」を選びたい。2ストライクに追い込まれたら「慎重打法」を選ぶ。
特定の状況
打者有利のカウント、相手がダブルプレーを狙ってくるとき、および犠牲フライを警戒してくるときは、特に相性勝ちを狙える状況である。
相性勝ちできるコマンドカードの数字が他のカードよりも1小さい程度なら相性勝ちを狙ってよい。他のカードの数字が相性勝ちできるコマンドカードの数字よりも2以上大きいなら、相性負けしないならばそちらを選んでも良い。
特殊な状況として、1点でも取られたら相手チームがサヨナラ負けするという状況のとき、0アウトでランナーが一塁三塁の場面では、ダブルプレー狙いではなく犠牲フライ警戒と前進守備をしてくる。
このとき「転がせ」で相性勝ちを狙うのはもちろんありだが、良い当たりの速いゴロが野手の正面を突いて点が入らない可能性は無視できないくらいにはある。もし「犠牲フライ」の数字が良いなら、打者有利または投手有利のカウントでは積極的に選びたい。打者有利または投手有利カウントを作るために「待て」を選ぶのも一興。
【投球編】
投球の基本
投球で相性勝ちを狙うのは打撃よりも難易度が高い。打者の挙動から戦術コマンドを推測するのが難しく、推測できたとしても確度が低い。
打者側の基本のコマンドカードが「センター返し」「流し打ち」「引っ張り」「転がせ」の四種類しかないことから、予測が難しくなるように設計してあると思われる。
したがって、基本はたとえ格上相手でも相性負けを避けつつなるべく数字の良いコマンドカードを選択することであり、確度の高い場面でようやく相性勝ちを狙う。また、一か八かが必要な大ピンチの場面では相性勝ちに賭けるという選択肢もある。
育成が進んでいない投手を登板させて相手が明らかな格上の場合にはやむを得ず相性勝ちを狙う。序盤でチームの守備力が低いときにもやや積極的に相性勝ちを狙う。
相性勝ちを狙うとしてもなるべく数字の良いコマンドカードを選択することで、相性勝ちできなかった場合の保険になる。
コマンドカードの数字が同じなら、相性を無視した場合の優先度は
「クサイところ」「打たせてとれ」「緩急重視」「低め中心」>「内角中心」「外角中心」>「ストライクをとれ」
特定の状況を除いて、どちらかといえば球種は偏らない方がよいので、球種設定は基本的には「おまかせ」を選ぶか、「速球中心」「変化球中心」を交互に選択する。
相手打者の能力による傾向
・全体的に能力の低い打者は、「センター返し」を選んでくる確率が高くなる。ゲーム序盤(特に1年目)には弱い打者と対戦することが多いので、「打たせてとれ」は数字が良くても相性負けしやすくなる。
相性勝ちを狙うなら「低め中心」を選ぶ。ただし「低め中心」は序盤では数字が小さいことが多いコマンドカードなので、他に数字の良いコマンドカードがあるなら無理に相性勝ちを狙わなくてよい。これはもし相手が「センター返し」を選んでいなかった場合に数字負けしやすくなるからである。
育成が進んでも地方大会の1回戦2回戦などでランクの低い高校と当たった場合には、「打たせてとれ」は数字が良くてもなるべく選ばない方がよい。
・ミートの能力(特殊能力を含む)が突出している打者は、「ミート多用」「流し打ち」を選んでくる確率が高くなり、「積極打法」を選んでくる確率がやや高くなる。「変化球中心」は相性負けしやすくなり、「外角中心」「緩急重視」は数字が良くても相性負けしやすくなる。
相性勝ちを狙うなら「速球中心」「内角中心」を選ぶ。「内角中心」は比較的数字が大きくなりやすいコマンドカードなので、積極的に相性勝ちを狙ってもよい。これは数字が大きければもし相手が「流し打ち」を選んでいなくても数字負けしにくいためである。
「積極打法」を選んできている可能性に賭けて「クサイところ」を選ぶという方法もある。しかし数字負けは起こりやすくなる。また「クサイところ」は投手のコントロールが低いとボール球になりやすく、カウントが悪くなって四球が増えるので、序盤はあまり選びたくない。
・パワーの能力(弾道・特殊能力を含む)が突出している打者は、「引っ張り」を選んでくる確率が高くなり、「慎重打法」「強振多用」を選んでくる確率がやや高くなる。「速球中心」は相性負けしやすくなり、「内角中心」「ストライクをとれ」「クサイところ」は数字が良くても相性負けしやすくなる。
相性勝ちを狙うなら「変化球中心」「外角中心」を選ぶ。「外角中心」は比較的数字が大きくなりやすいコマンドカードなので、積極的に相性勝ちを狙ってもよい。これは数字が大きければもし相手が「引っ張り」を選んでいなくても数字負けしにくいためである。
「慎重打法」を選んできている可能性に賭けて「緩急重視」を選ぶという方法もある。しかし数字負けは起こりやすくなる。
・走力(特殊能力を含む)が突出している打者は、数字が小さくても「転がせ」を選んでくる確率がやや高くなる。次点で「センター返し」も選ばれやすい。「低め中心」「打たせてとれ」は数字が良くても相性負けしやすくなる。
相性勝ちを狙うなら「ストライクをとれ」だが、このコマンドカードは相手が「転がせ」を選んでこなかった場合にかなり不利になるので、よほどの状況でない限りは積極的に相性勝ちを狙うことはしない。
・ミートと走力が高くパワーが低い打者は「ミート多用」「流し打ち」「転がせ」を選んでくる確率が高くなり、「積極打法」を選んでくる確率がやや高くなる。「変化球中心」は相性負けしやすくなり、「外角中心」「低め中心」「緩急重視」は数字が良くても相性負けしやすくなる。
相性勝ちを狙うなら「速球中心」かつ「内角中心」か「ストライクをとれ」だが、「ストライクをとれ」は弱いのであまり選びたくない。「内角中心」の数字が良ければ相性勝ちを狙ってもよい。
「積極打法」を選んできている可能性に賭けて「クサイところ」を選ぶという方法もある。しかし数字負けは起こりやすくなる。
・ミートとパワーが高く走力が低い打者は、「流し打ち」または「引っ張り」を選んでくる確率が高くなり、「ミート多用」「強振多用」「積極打法」「慎重打法」を選んでくる確率がやや高くなる。
これはつまり、こちらが何を選んだにしろ相性勝ちも相性負けも起こりやすくなるということであり、理不尽な痛打やあっけない凡打が起こりやすくなる。
「低め中心」は比較的高い確率で数字勝負に持ち込める選択肢である。「ストライクをとれ」は相性負けするか数字勝負になり、「クサイところ」「打たせてとれ」「緩急重視」は相性勝ちまたは相性負けまたは数字勝負になり不安定で、「内角中心」「外角中心」は高い確率で相性勝ち相性負けのいずれかが起こる。
相性勝ちを狙うなら、打席内での挙動をかすかな根拠にするしかなく、あるいはこちらの投手能力に応じてコマンドカードが選ばれる確率が変動している可能性はあるにしろ、ほとんどお祈りである。ただし、状況によってコマンドカードの選択が切り替わったときには、現実的に相性勝ちを狙うことができると思われる。
・ミートとパワーと走力がいずれも高水準の打者は、どのコマンドカードを選んでくるか分からない。「センター返し」が選択される確率がやや低いくらいか。
あるいはゲーム設計のメタ的視点からの予想として、強豪相手には自チームの投手力や守備力をしっかり育ててようやく良い勝負ができるように、という意図で、なるべく数字勝負が起こるようにランダムに選択されている、または「おまかせ」を選択したものとして相性勝ちも相性負けも起こらないように設定されている、という可能性がある。これが、自チームが十分に強くなると前作の感覚に戻ってくる、ということの理由ではないか。
「センター返し」が選ばれる確率が低くなっている場合、「打たせてとれ」が最悪の相性負けを避ける可能性はある。戦術コマンド同士の相性が無効化されている場合は、実際の投球との相性で負けが存在しない「高めの厳しいコース」に投げ込む可能性が唯一ある「クサイところ」が比較的安定するか。とはいえシンプルにこちらのAランクのコマンドカード「クサイところ」「打たせてとれ」「緩急重視」「低め中心」の数字が良くないことには、常に不利である。
ただし、打席内の挙動をかすかな根拠にすることはできるかもしれず、また状況によってコマンドカードの選択が切り替わるときには現実的に相性勝ちを狙うことができると思われる。
・補足
相手の打者能力が元のステータスから変化したとき(こちらの投手が相手打者の能力を下げる特殊能力を持っているとき、打者が特定の状況で能力アップや能力ダウンする特殊能力を持っているとき、特殊コマンドカードの効果で相手の調子を大きく引き下げたときなど)には、打撃傾向が変化する可能性がある。
例えばミートの能力が突出していた打者が、試合中に弱体化を受けて全体に能力の低い打者となった場合、「流し打ち」ではなく「センター返し」を選んでくる確率が高くなる。
するとそれまで相性負けせず数字勝負で抑えることができていた、あるいは相性勝ちで抑えることができていたはずの選択が、逆効果になって打たれやすくなるということが起こり得る。
打席内での挙動から見える傾向
いずれも確度はあまり高くない。信用しすぎない。基本的には相性負けを避けるための保険として用いて、どうしても相性勝ちを狙いたい場面でだけ根拠とする。
・見逃しのストライクを取れた場合、「慎重打法」が選択されている可能性が少し高い。
・ボール球に手を出してきた場合、「積極打法」が選択されている可能性が少し高い。ゲーム画面で判別するのは難しいが、ゲーム内実況が「ボール球に手が出ました」等のセリフで教えてくれることがある。
・0ストライクまたは1ストライクでファールを打たれたとき、引っ張り方向であれば「引っ張り」が、流し打ち方向であれば「流し打ち」が選択されている可能性が少し高い。2ストライクからは戦術コマンドにかかわらずファールが打たれやすくなるので参考にならない。
基本の状況(フラットな状況)
ランナーが居ない、またはランナーが居ても2アウトのときは、相手は打者の能力に基づいた傾向で戦術コマンドを決定する。
特定の状況
・打者有利のカウント
[2ボール0ストライク、3ボール0ストライク、3ボール1ストライク]の状況では、相手打者はそれまでの戦術コマンドから切り替えて「強振多用」「積極打法」を選択してくる確率が高くなり、「引っ張り」を選択してくる確率がやや高くなる。
したがって、どんなに数字が良くても絶対に「ストライクをとれ」を選んではいけない。もし選んだらパワーGにホームランを打たれても文句は言えない。「速球中心」「内角中心」「緩急重視」も相性負けしやすいので避ける。
相性勝ちを狙うなら、「クサイところ」か「打たせてとれ」のうち、戦術コマンドの切り替えが起こらなかった場合に相性負けしない方をなるべく選ぶ。「外角中心」も候補に入る。あるいは投手の能力がコントロールが良いなら「クサイところ」を優先し変化球が良いなら「打たせてとれ」を優先するという考え方もある。コントロールと変化球の両方が優秀な投手なら「変化球中心」を選んでもよい。
数字勝ちを狙うなら「低め中心」でもよい。
打者有利のカウントは比較的相性勝ちを狙いやすい状況であり、相性勝ちを狙うしかない場合にはあえて「1球はずせ」を2回選んでわざと打者有利なカウントを作って相手の戦術コマンドを誘導するという方法がある。ただし、数字負けする確率と四球になる確率がかなり上がるのでリスクは小さくない。
・投手有利のカウント
[0ボール2ストライク、1ボール2ストライク]の状況では、相手打者はそれまでの戦術コマンドから切り替えて「ミート多用」「慎重打法」を選択してくる確率が高くなり、「流し打ち」「転がせ」を選択してくる確率がやや高くなる。
したがって、「変化球中心」「外角中心」「クサイところ」「打たせてとれ」「低め中心」は相性負けしやすいのでなるべく避ける。
相性勝ちを狙うなら「緩急」を選ぶ。「内角中心」も候補に入る。どうしても相性勝ちを狙うというときには「ストライクをとれ」も候補に入る。球速の優秀な投手なら「速球中心」を選んでもよい。
投手有利のカウントは比較的相性勝ちが狙いやすい状況であるが、投手有利のカウントで有効なコマンドカードの数字が小さい場合には、あえて「1球はずせ」を選んで投手有利のカウントを終わらせるという方法がある。
少なくとも投手有利のカウントまで来れたということは、それまでに選択した戦術コマンドは相性負けも数字負けもしていない可能性が比較的高いので、投手有利のカウントになったせいで相手打者の戦術コマンドが切り替わってそれらが有効でなくなってしまうくらいなら、球数はかさむとしても「1球はずせ」で投手有利のカウントを終わらせるのは現実的な戦術である。
・ダブルプレーが起こりやすい状況
[0アウトまたは1アウトで、ランナーが一塁/一塁二塁/一塁三塁/満塁のいずれか]の状況では、相手打者は一二塁間に打球が飛びやすくなる選択の確率がやや上がり、「転がせ」を選択してくる確率がやや下がる。確率は「やや上がる/やや下がる」だけなので、状況を無視して打者の能力による傾向で戦術コマンドが選択される可能性も十分にあり、そちらの警戒も怠れない。
右打者なら「流し打ち」が選ばれる確率がやや上がり、左打者なら「引っ張り」が選ばれる確率がやや上がる。そして「積極打法」または「慎重打法」が選ばれる確率もやや上がる。
したがって右打者には「変化球中心」「外角中心」「打たせてとれ」は相性負けしやすいので避ける。左打者には「速球中心」「内角中心」「ストライクをとれ」は相性負けしやすいので避ける。その他に、可能ならば打者の能力による傾向で相性負けしやすいものも避けたい。
相性勝ちを狙うなら右打者には「速球中心」「内角中心」、左打者には「変化球中心」「外角中心」を選ぶ。数字勝ちを狙うなら「低め中心」が比較的手堅く、右打者には「内角中心」、左打者には「外角中心」も候補に入る。他の選択肢は、相手打者の能力による傾向で相性負けしにくいものの優先度が高い。
打者有利のカウント・投手有利のカウントになると戦術コマンドが切り替わる確率が高いと思われる。
相性勝ちはしにくいので、どうしても相性勝ちを狙う場合は打者有利のカウントに誘導するなどした方がよいかもしれない。
パワーの高い打者ほど状況を無視しやすいのではないかと考えている。
守備設定でゲッツーシフトを選ぶと、相手は状況に合わせた戦術コマンドを選択してくる確率が上がるのではないかと考えているが、今のところ不明。
・相手が進塁打を狙ってくる状況
[0アウトまたは1アウトでランナーが二塁]の状況では、相手打者は一二塁間に打球が飛びやすくなる選択をしてくる確率がやや高くなり、三遊間に打球が飛びやすくなる選択をしてくる確率がやや低くなる。やや高い/やや低いだけなので、状況を無視して打者の能力による傾向で戦術コマンドが選択される可能性も十分にあり、そちらの警戒も怠れない。
右打者なら「流し打ち」が選ばれる確率がやや高くなり、「引っ張り」が選ばれる確率がやや低くなる。左打者なら「引っ張り」が選ばれる確率がやや高くなり、「流し打ち」が選ばれる確率がやや低くなる。
「転がせ」を選択してくる確率は下がらない。
したがって右打者には「変化球中心」「外角中心」「打たせてとれ」は相性負けしやすいので避ける。左打者には「速球中心」「内角中心」「ストライクをとれ」は相性負けしやすいので避ける。その他に、可能ならば打者の能力による傾向で相性負けしやすいものも避けたい。
相性勝ちを狙うなら右打者には「速球中心」「内角中心」、左打者には「変化球中心」「外角中心」を選ぶ。
数字勝ちを狙うなら右打者には「内角中心」、左打者には「外角中心」の優先度が高い。他の選択肢は、相手打者の能力による傾向で相性負けしにくいものの優先度が高い。
打者有利のカウント・投手有利のカウントになると戦術コマンドが切り替わる確率が高いと思われる。
相性勝ちするのは難しく、また能動的に相性負けを避けるのも難しい状況である。どうしてもというときはリスクを負って打者有利のカウントに誘導する。
パワーの高い打者ほど状況を無視しやすいのではないかと考えている。
守備設定で一二塁間を狭くする選択をすると、相手が状況を無視してくる確率が上がるのではないかと考えているが、今のところ不明。
・相手が1点を狙ってくる状況
[0アウトまたは1アウトでランナーが三塁/二塁三塁のどちらか、かつ、相手チームが勝っているor相手チームが負けているが接戦(おそらく3点差以内)]の状況では、相手打者は「転がせ」「犠牲フライ」を選択してくる確率が高くなる。
打者有利のカウント・投手有利のカウントになると戦術コマンドが切り替わる可能性が高いと思われる。
相性勝ちを狙うのは難しい。これは「犠牲フライ」に相性勝ちできる「低め中心」が、「転がせ」に対しては相性負けするからである。一か八かが必要なら「低め中心」か「ストライクをとれ」を選んでもよいが、基本は数字勝ちを狙うことになる。
どうしても相性勝ちを狙うなら、打者有利のカウントに誘導するのが現実的か。
また、守備設定で内野に前進守備をさせることで、相手打者が「転がせ」を選択する確率が下がり「低め中心」で相性勝ちできる確率が上がるのではないかとも考えているが、今のところ不明。もし一か八かで「低め中心」を選ぶときには前進守備もあわせて選んでみてほしい。
数字勝ちを狙うなら「低め中心」「ストライクをとれ」は避ける。「クサイところ」「打たせてとれ」「緩急重視」の優先度が高い。
相手チームが大差(4点差以上)で負けているときは、1点を狙いに来ず、打者の能力による傾向によって戦術コマンドが選択される確率が高い。
・特殊な状況
三塁にランナーが居るダブルプレーが起こり得る状況で、かつ同点で相手チームのサヨナラのチャンスであるとき、相手打者はダブルプレーになりにくい選択ではなく、1点を狙ってくる選択をすると思われる。
またその際、打者有利のカウントになっても戦術コマンドが切り替わる可能性は低いと思われる。
・補足
一つの戦術コマンドを選び続けると、またあるいは闇雲に戦術コマンドを切り替え続けると、はじめは上手く行っても状況の変化によってどこかで相手の戦術コマンドが切り替わり、相性負けか数字負けにぶつかる可能性が高い。
とはいえ、何を選んでも打たれるときは打たれます。気持ちの切り替えマジ大事。
別の方法として、打者のタイミングを外せる可能性についての記事を書いているので、もしよければそちらも参考にしてみてほしい。ただし難易度はやや高め。
【研究】二種類の打撃AI仮説【栄冠ナイン2024】
おわりに
長くなりましたが以上です。
叩き台ですので、誤りも少なからず含まれていると思います。
叩き台ですので、実際に試してみて、各自で改訂していってもらえればと思います。