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帰宅。
退院して自宅に戻ってきました。テレビを見てみると、左耳からは普通に聞こえますが、右耳からはコソコソーっと音が入ってきます。さて、病院からもらった飲み薬をこれからも飲んでいきますが、ひと月ほどで聴力は固定するらしいので、この一ヶ月はなるべく改善活動をしていきたい気持ちでした。
退院直前の診断でいくつか先生に質問してみたところ、その病院で他にやるとしたら高圧酸素療法と鼓室内ステロイド注入があるとのこと。ただ、通常のステロイド治療でそこそこの効果が出ている人に対して病院からお勧めすることはないそうで、安いものではないし時間的にかなり手間もかかり、高圧酸素療法については耳抜きに失敗すると中耳を痛めるリスクもあるなど、イマイチな雰囲気なのでお願いするのはやめておきました。
血流を良くすることと、静養(耳を休め、ストレスをかけない)がポイントだそうなので、とりあえずその方向でお風呂に長く入って体を温めたり、適度に運動したり、仕事は静かなところでするよう対応していこうと思います。あとは鍼灸とか漢方薬、高濃度ビタミンCくらいですかね。
現在の症状としては中等度難聴と耳鳴りと音割れ。聞こえないのはまだいいとして耳鳴りがうるせーのと、音割れのため食器がカチャカチャいうような普通の音が金属音のように聞こえ、邪魔くさい。音が小さいのに響くというのは不思議な感覚です。
2016年の学術論文によると、突発性難聴における聴力改善経過と改善率に関して下記の記述があります。
治療開始後7日以内に5周波数の平均聴力が20dB以上改善した例を早期改善群,8日以上14日以内に改善した例を中期改善群,14日以内に改善がみられない例を改善なし群に分類した。治癒率は早期改善群で68%,改善なし群で8.2%であり,早期改善群で有意に高い結果であった。早期改善群では聴力予後は良好で,改善なし群では聴力予後が不良であった。
私の場合は早期改善群に属するので、聴力予後が良好という予想。早期改善群の治療前平均聴力80.4±14dB、治療後平均聴力23±16dBに対して、私の場合は入院時聴力が85dB(重度難聴)なので、12dB~44dBくらいの着地になりそう?
追加治療に関しては、下記の記述があります。
我々も同様に1次治療の効果が不十分な場合はインフォームド・コンセントを行い,追治療を患者に選択してもらっている。しかし今回の検討の結果では,早期改善群では治癒した例の65%,著明回復例の80%で追加治療をせずに治癒に至っており,改善なし群の59%が追加治療を行ったが最終的な聴力が不良であった。早期改善群,中期改善群では追加治療を行った例が少なく追加治療の効果の検討は困難であり,改善なし群では追加治療をおこなった22例中16例(72.7%)で聴力は改善しておらず,追加治療の効果は限定的であった。
「早期改善群,中期改善群では追加治療を行った例が少なく追加治療の効果の検討は困難」とのことで、だからやっぱり、一ヶ月で聴力が固定するからといって追加治療を求めてあまり暴れまわっても良くないのでしょうね。
「著明回復例の80%で追加治療をせずに治癒に至って」いるので、私もそこに入れるよう努めます。
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