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【第四回るせる杯】チームこわくないよの足跡
初めまして、spineです。
この記事は第四回るせる杯に参加した感想文のようなものです。
るせる杯ってなんだ、って疑問に思う人がこの記事を読むことはないと思うのでこの辺の説明は省かせてもらう。
普段こういうの書き慣れてないので、読みにくいところや事実と多少異なるところがあるかもだけどご容赦をば。
え、なんで今回書く気になったかって?
そりゃあスポンサー賞のためだよね。(当たらなかったけどな!)
spineって誰だ
2019年9月6日幌筵泊地に着任。
なぜか母港にたくさんいるので神州丸旗艦でイベント海域ゲージを割ってたりする。
ユーザー大会は2023年に開催された第四回めも杯から参加、以降ちょいちょい海域RTA系の大会に出ている。
チーム「こわくないよ」の黒色担当。
チームこわくないよができるまで
チーム結成前日譚
早速今回のチームの馴初めを、の前に、まずは僕が以前所属していたチームについて少し触れておく。
前回大会の第三回るせる杯ではチーム「#ぺぺさん今までありがとう」(以下#ぺぺあり)の第四海域走者として参加した。
惜しくもチーム2位という結果で終わった。
#ぺぺありのリーダーであるぺぺさんはλ杯時代からチームリレー大会に出場していたが、この第三回るせる杯を最後にリレー大会を引退することを決めており、大会終了後にチームは解散。
#ぺぺありに誘われる以前の僕は艦これのコミュニティを持っておらず、ひたすら一人でプレイを続けていた。そんな僕にとって初めてできた提督仲間との別離は、えもいはぬ寂しさがあった。
第三回るせる杯お疲れさまでした。
— spine (@spine_spb) January 24, 2024
チームとしての順位は2位。
閉会式後にチーム解散の儀が行われ、これまでを振り返ると「もう少しこうしとけばよかったなあ」とか後悔やら寂寥感が沸々と。
どうしたものか。 pic.twitter.com/fg45CAmSZY
(この面子の中だと、ぺぺさんと一番付き合いが短いは僕のはずなんだけど、なぜ僕が考えたチーム名が採用されたのだろうか)
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僕に向けられた言葉が、今回のチームを動かす原動力の一つとなっていたのかもしれない。
第四回るせる杯への歯車が動き出したのはその5ヶ月後のこと。
24年6月、めもおふさんが主催する第五回めも杯に参加した。(いろいろあって僕は納得してないが)優勝した。
前年に引き続いて、感想戦に呼ばれたので参加。
ここでの僕の発言「ふざけんなあんなとこで回線落ちてんじゃねえよ」←これはこの記事の本題じゃないから割愛ね
「次回のるせる杯についてはまだ決まってない、今すぐに誘われてもチームに入ることはないかもしれない」
これを聞いてか聞かずしてか、感想戦後に一通のDMが僕のもとに。
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当時の心境としては、今誘われてもチームには入らないかもしれないといいつつ、よほどの理由がなければ最初に誘ってきたチームに入る気ではいた。また、当時X上で数少ない交流のあるtataさんからのお誘いであったこと、僕と同じく感想戦に参加していたririさんの艦隊運用に少なからず興味があったこともあり、断る理由は僕にはなかった。
そして送った僕の返信がこちら
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今にして思えば、この丁寧な文面に対してこの返事はさすがにちょっと失礼じゃあなかろうか。
ともあれ、これが第四回るせる杯への第一歩だった。
チームリーダー
まずtataさん、ririさん、僕の三人がdiscord鯖に集結。チーム結成に向けた最初の会合が行われたのだが、この場で早速、一つの決断を迫られる。
「spineさん、リーダーやりますか?」
言われることはわかっていたが、あまりにも早いと当時思った記憶がある。
DMをもらった当初は、リーダーを務めることに前向きには考えていなかった。僕は性格上、前に立って人を引っ張っていくような人間ではない。
そもそも自分でチームを立ち上げたわけでなく、tataさんが作り始めたグループに参加するような形であったわけで、なあなあで他の誰かにリーダーをやってもらえばいいと思っていた。
ではなぜリーダーになることを選んだのか。
そもそも僕がユーザー大会に参加し始めたきっかけは、普通の艦隊でイベントを攻略することに飽きが見えてきてから始めた神州丸旗艦でのイベント攻略にも、楽しさに一定の限度があると認識し始めていたからだった。初めて参加したユーザー大会である第四回めも杯以降は、大会でしか得られない独特の、ある種中毒ともいえる刺激に魅了され、今では大会でよい結果を残すことが艦これを遊ぶ中で一番の原動力にもなっていた。
確かに、ユーザー大会は楽しい。とても楽しいが、初めて参加する人にこの楽しさを伝えることなど僕には考えたことはなかった。tataさんが考えるチームのコンセプト上、少なからず海域RTA系ユーザー大会に出るのが初めてとなる人が集まる可能性がある。リーダーとなるのであれば、チームメンバーに楽しんでもらうことを考えなければならないと、ユーザー大会に毒された身としては思わずにはいられなかった。
加えて、#ぺぺありの解散会でぺぺさんが告げた「spineさんは特に期待しています」という言葉も引っ掛かるものがあった。ぺぺさんは所謂海域RTA冬の時代を知る人ではあるが、僕も第四回λ杯から一視聴者として大会を見てきた身であり、僅かばかりではあるが先の時代については認知していた。海域RTAという文化を廃れさせないでほしいという思いは、無下にはできなかった。
こうなると、ただチームの一員として参加するのは間違っているのではないかという思いが芽生え始めた。リーダーを務めることを是とした。
リーダーといっても形だけのことなんだから気にしすぎだ、と思う人も当然いるだろう。そう、これは単に僕の性格の問題なだけである。気楽に引き受ける玉ではなかった。それだけのことだ。
この会合の後、僕の他に先に勧誘されていたJanssonさん、辛党さんがdiscord鯖に合流。続いて、会合の中でお誘いしようと候補に挙げていたかつみさん、四腕さんが合流。Nananoさんが最後に合流し、6月30日午前1時40分、メンバー全員が集結した。
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その後もずっと艦これの話してて朝5時くらいまでしゃべってた、僕は寝落ちしてた。
この時点でもうこのチームやってけそうだなーって思ったよね。
こわくないよ活動記録
その後の時の流れは濃くもあっという間だった。
覚えている限り書き残したいところだがいろいろなことがあって、いろいろな話をしすぎてて書きこぼしも多いだろう。
ここから先はとりとめもない雑書きだ。
突如暴れ始める記録係
チームができて1週間も経たない、7月4日。何の変哲もない平日に事件は起こった。
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当然、チーム外の人にとって青天の霹靂といえる出来事だったと思われるが、本当にあまりに唐突だったから僕らも何言ってるかよくわからなかったよね。
思い返すと、どういう意図で走ったのかをちゃんと聞いたことがなかったけど、おそらく編成の改善点を指摘するうえで各海域の感覚を確認しておきたかったのだと勝手に思ってる。(ただ走りたかっただけのような気もする)
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出走海域決め
るせる杯に向けた準備が本格的に始動。
7月21日、走る海域を決めるチーム会議を行った。
さて、この会議前、四腕さんが各海域の特徴についてや、どのような要素が求められるかを大まかに書いてくれていた。
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一方、僕は海域を決めるにあたり、事前にメンバー全員の艦隊を見せてもらい、こんな感じでコメントを残していた。
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初めて海域RTAをやる人もいる。そんな人にとってはどこが向いてるのかわからないだろうと思い、具体的にどの海域が向いているか提示するほうが走る海域をスムーズに決定できると踏んでのことだった。
メンバー各々の艦隊がどのような特徴があるかを洗い出し、どの海域が準備負担が少ないかにフォーカスを当てておすすめ海域を選定した。
前画像のコメントでも書いてあることが多いが、主な着眼点としては
・海防艦の所持数→第一・第七海域適性
・潜水艦のレベル→第二・第六海域適性
・大和型の所持数→第五海域適性
・駆逐艦のレベル→99or180どちらを用意できそうか
・陸攻の質→第六への適性
といった具合である。
(ここで書く適性とは、準費の負担の小ささという意味が近い)
なぜそこまで準備負担を気にしたのか。
僕はこの艦これというゲーム、勝つことにこだわって遊んでいる。
一走者として、やるからには勝ちたい。
そんな僕にとって、優勝できるよう準備するべきだというのは当然のことだ。
個人戦であれば準備について考えるのも大した苦ではない。
どこまで時間的・金銭的なリソースを割くか、自分一人で完結しているので、しがらみなく悠々と考えられる。ゲーム内外問わず、急な環境の変化にも対応がききやすい。
だが今回はチーム戦であり、自分一人だけの小さな枠組みを外れると話は別だ。チームメンバーが必ずしも自分と同程度の熱意で、同じ貪欲さでゲームをする保証などない。
前回大会は誘われたただのチームの一員、今回はチームリーダー。
これだけでも、前チームとの環境の違いは顕著であるが、
それ以外の差異としても、前回チームに比べてチームの結成が圧倒的に早かった。
泡沫に終わる縁であればここまで大袈裟に考えなかったかもしれないが、これは少なくとも半年以上は続く縁。
であれば、リーダーになること選択した際に決意した通り、そもそもまず準備を含めて、海域RTAが楽しいものだとチームメンバーに感じてもらうことのほうが重要であった。
ただでえ、今回のチームメンバーはこだわりをもって遊んでいる人たちしかいない。同じくこだわって遊んでいる自分が、他人のこだわりを捨てさせてまで海域RTAに身を投じさせるのは、非礼なことこの上ない。
チームメンバーには準備に過剰な負荷はかけさせるべきではないのではという懸念。
勝ちたいという欲望を己の中に封じなければならないのではという抑制。
両方が僕を苛んだ。
自然と、メンバーからの相談には口をはさみつつも、チーム結成から日が浅い頃はまだ各々の自主性に任せたところは大きかった。
各人の遊び方は三者三様、口をだすのは気が引けた。
そもそも初対面の人が多いのでどこまで踏み込んでも失礼でないか、そのラインは見極めたうえで関わらなければならない。
人との交流を持ってこなかったが故の苦悩であった。
夏イベ~大会当日まで
夏イベの話。
イベントが始まるとメンバーのみんなも一旦るせる杯のことは隅に置き、イベント海域に集中し始める。チーム鯖はイベントのことでわちゃわちゃ話が盛り上がり、ただの艦これコミュニティの一つとして澄んだ気分で僕はこの時間を楽しんでいた。
今にして思えば、チームリレーついて考えずに済むことが許される時間、安寧の時間だったかもしれない。
まあイベント海域そのものは安寧のあの字もなかったが。
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うちわの話。
#ぺぺありにてメンバーカラーを決めて応援うちわを作ってくれた当時記録係だったかつみさん。
今年もチームかつみさんがいるので、走者であるにもかかわらず自然とメンバーカラーを決める流れになった。
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メンバーカラーは
— かつみ (@katsumi_k_G) January 10, 2025
spine:黒
Jansson:青
Nanano:紫
辛党:雪
riri:赤
tata:青緑(山風)
かつみ:オレンジ
四腕:黄
です!チームこわくないよの応援よろしくお願いいたします!! https://t.co/GEmrcZZ8xD pic.twitter.com/QrX6P32xLl
作るとわかるんだけど、かつみさんが作ってくれるうちわは本当に時間と手間がかかってます。この場を借りて、改めて感謝を。
個人戦海域RTA大会の話。
初めての海域RTAをやるにしても、まずは経験をすることが重要ということで。チーム鯖では鈴熊杯とほっぽ杯をおすすめした。
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あえてこの2大会ではチームで編成を共有しなかった。
全海域RTAの話その1。
チームの動向に関わらず、もともと年内のうちに一度記録を出しておきたいと思っていたので12月8日、全海域RTA(λ杯ソロ)を走った。
全海域RTAを走るより前の日、チーム鯖ではるせる杯エントリフォーム入力のためにスプレッドシートに配信リンク等の必要な情報を記入してもらっていた。罰ゲームの項目は「タイムがspineの全海域RTA(λ杯ソロ)より遅い場合、メンバー全員が全海域RTAを走る(権利を得る)」
本来、罰ゲームの基準タイムはこの日のタイムになるはずだった。
v・。・v pic.twitter.com/4IYnuM3hXt
— spine (@spine_spb) December 8, 2024
エントリーの話。
るせる杯の要項が発表されると、チーム内でエントリーをいつ頃しようかという話が出た。
初参加となるメンバーが多くいるため、エントリーはできるだけ遅らせ、秘匿したほうが、周りを驚かせることができるかもという声もあった。
僕からは、みんなきっと勧誘を受ける立場にあるから早めに公開したほうが他チームからの勧誘を断る手間がなくて済むという提案をした。その結果なぜかエントリーRTAをすることになった。
なお結果は2位だったうえにガバ×2だった模様。
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僕のこと最強って呼んでるの一部ってか一人しか知らないんだけど
全海域RTAの話その2。
年は明け、1月25日、僕は再び全海域RTAを走った。
12月13日に艦これサーバーの改修がされたことにより読み込み速度が改善され、特に編成に変更を加えなくてもタイムがよくなるというのも理由ではあるが、そもそも前回の走りそのものに正直、満足はしていなかった。
1月7日にこのときの記録は塗り替えられたため結果的に盗られた全一記録を取り返すような形になったが、全一を取られてようが取られまいが、もう一度走るつもりではいた。
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万一チームのタイムがこれより遅かったらこの記録は闇に葬るつもりだった。
なぜEORTAや、一海域の記録でなく、全海域の記録にこだわっていたのかを自問してみると、大会前は、全海域の記録を制する者があらゆる海域に精通しており強いのだ、そんな稚拙なことを考えていたからのことだったと思う。
これが致命的な驕りであった。
愚かなことに、大会結果が出るまでこの誤謬に気づきもしていなかった。
大会当日・その後
編成
今更書くが、この記事で編成についての解説をする気はない。
僕の編成はぺぺさんが残した遺産を基に組んだものに過ぎない。
僕が下手な解説をするよりもこっちを見るほうがよっぽどためになる。
昨日の第一海域RTA解説のスライドです。https://t.co/E1GNUFmoNn
— ぺぺ@yuki.skttie⭐️ (@OfficeRailroad) January 22, 2024
結果
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吐露
たしかに結果だけ見れば、初参加者のメンバーが多い中、無撤退で完走、チーム2位という目覚ましい記録ではある。
しかしながら今回、チームとして大きなロスとなる3-5初手上逸れ,4-1初手下の逸れが仮になかったとしても、タイム的には1位には届かなかっただろう。
なぜか。
一発勝負だから時の運?
そんな温い言葉で済ませられるほど僕は自分に甘くはなれなかった。
編成構築が甘かった、自分の海域研究が足りなかったのだと考えずにはいられない。
運どうこうで納得できるならこんな長ったらしい記事必要ねえんだよ。
中途半端にあらゆる方向に手を広げている半端者が、一つの道のエキスパートには及ばない。これは道理だ。
まさにこれが、全海域RTAにこだわった自分の弱さである。
四方八方に目移りし、ただ一点のみを見続けようとしない者の考察量などたかが知れている。一人がいくら広く浅くを極めようと、狭く深くを極めた者達の集合には敵わない。
もっと具体的な話をしよう。
全海域RTAでは編成プリセット圧縮の都合上、5-1と5-3の編成を戦艦2巡洋艦2(うち軽巡1)駆逐2で使いまわすチャートが組まれることが多い。
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自分は全海域RTAを三度走ったことがあるが、その全てでこのチャートを使用してきた。
このチャートにおいて、使用する駆逐艦を選出する過程はごく単純に書くと以下のようになる(経験値カットを前提とする)
5-1,5-3よりも重要度が高い海域で使用する駆逐艦を候補から除く。
↓
99or180艦の中で攻守両方を加味して適していそうな艦を使用する。
これは単海域の最適編成を組む過程とは別物で、この選出過程にある欠陥には初めから候補にあがらず、検討から排除される駆逐艦が存在することにある。
僕の艦隊はサブ艦の数も種類も必要最低に抑えており、経験値カットが可能な駆逐艦は40隻(30種)程度しかいない。
このうち、5-1、5-3より優先的に考えたい海域に使われる駆逐艦を除いてから、適性のある艦の選出を始める。
選択の幅は狭く、当然出来上がった編成は、単海域に注力して練りに練られた至高の編成とは異なり、妥協した艦を使用した妥協編成となってしまう。
なってしまうにも関わらず、それ以降、海域に適性のある艦の考察をやめてしまっていた。
そもそもカットできる艦という狭い視野で艦を選ぶことにも問題があるが、
とにかく、全海域RTAでの使用艦の選定において、僕の思考は浅いものになりがちであった。
考察の浅薄さは艦の選定だけにとどまらない。
装備の積み方に関しても問題があり、5-1,5-3を共有する駆逐艦は5-3において見張員夜戦回避補正の恩恵を得るために、主砲2電探見張員という構成以外ほぼ考えようとしない。
巡洋艦の装備選択についても、砲撃に寄せる構成にするか、雷装に寄せる構成にするかを所持装備的に都合が良いほう、で考えがちであり、5-1、5-3それぞれでどちらの構成のほうが適しているのか、という研究を行わない。
さらに、巡洋艦が砲撃構成ならどの駆逐艦が適しているのか、雷撃構成ならどの駆逐艦が適しているのか、などと突き詰めた編成探求は起こりえない。
たった2海域だけでこれだけの脆さが表れる。
他の海域についても書くと枚挙にいとまがない。
ここまで書いて誤解をしている人もいるかもしれないのであえて断りを入れておくが、もちろんメンバーが使う編成全てを僕が考えたわけではない。
編成のたたき台はチームメンバーに作ってもらい、その後、四腕さんと僕がメインに編成の指摘していた。
チームメンバーの編成を自分事として気にしてここまで書いてきたのは、己の指摘の低劣さとそれに気づいていなかった自分に我慢ならないからというだけのことだ。
海域RTAに手を出し始めて1年半余、「とりあえず走れる編成」を使っただけでたまたま結果を出せてしまった自分に対するツケがここにきて一気に回ってきたのだと思わずにはいられなかった。今回1位との間に生じたタイムの差が、驕り高ぶった自分に対する手痛いしっぺ返しとなった。
今にしてみれば、僕がチームリーダーとしてできたのは「とりあえず走れる編成」をチームメンバーにつくらせただけにすぎなかった。
負担を背負わせないことに重点を置きすぎたのかもしれない。
もっとチームメンバーを信頼して、一つ一つの海域を丁寧に研究・分析して提案してもよかったとかもしれないと。
負担させないことを重点としてきたのだから、「とりあえず走れる編成」を作ってもらえただけでもよしとしようという気持ち
研究を重ねて極限まで完成度を高めた編成をつくれるようにアドバイスできればよかったという気持ち
二律背反な思いが同居する自分が恨めしくて仕方がない。
「こわくないよ」
不思議な気分だ。
思い返せば着任してから4年近くはずっと一人で遊んでいたこのゲーム。
遊ぶ中でこんなことをいう人たちを見てきた。
「あの人が辞めるなら私も辞める」
正直、僕には理解ができなかった。意思決定を自分に委ねられないのかと、そんな人たちを内心馬鹿にしていた。
艦これは戦果という対人要素を除けば基本一人で遊ぶゲームだ。
なぜゲームをするしないを他人に依存しているのか、長らく疑問に思っていた。
艦これでチームを組むという経験した今、彼らの心情をまだきちんとはわかっていないかもしれないが、理解はできるようになった。
2024年12月下旬、エントリーを終えたあたりから、大会が終わった後のことを自然と考えるようになった。
果たしてこのチームは継続するのだろうか、と。
半年という時間を経て、僕にとってこわくないよ鯖は今までにない居心地の良さを感じる場となった。
だが同時に、メンバー全員がそうは思ってない可能性もあるのではという恐怖が襲ってきた。
楽しんでもらうことに重点を置いてきたつもりだったが、もしそれができていなかったら?お前はリーダーとしてどういう決断をするつもりなんだ?
思案の末、
チームこわくないよの一人でも欠けるのなら、このチームはここで終わり。そう思う僕がいることを自覚した。
実際、来たる日曜の会議でチームこわくないよの命運は決まる。
理由の如何に問わず、一人でも抜ける人がいるならこのチームは解散にしよう、と切り出したのは僕だ。
誰か辞めるなら僕も辞める、僕が嘲けてきた姿そのままじゃないか。
可笑しな話だ。
艦これを遊んでいるのか、艦これで遊んでいるのか。
あるいは艦これに弄ばれているのかもしれない。
僕にとってリーダーという立場には常に苦悩と恐怖が付きまとっていた。
誰一人の例外もなく、チームメンバーみんなにユーザー大会を楽しんでもらわなければならない、今回一回の大会が終わった後に清々したと思われないような集まりにしなければならない、そういった恐怖だった。
チーム名の「こわくないよ」とはチーム内部からみて自分達を揶揄するような名前ではあるが、僕にとって、このチームを引っ張っていく上で己を鼓舞する言葉でもあった。
恐れるな、正面からメンバーと向き合いチームを導け
そういう言葉だった。
つらつらと、思うがままここまで書いてきたが、
僕らチームこわくないよの足跡はどこまで続くのだろう。
願わくば、どこまでも続くと良いのだが。
チームメンバーたちへ
・Janssonさん
初めてのユーザー大会、まずは参加してくれてありがとう。
時折自発的にカンスト艦作成の進捗報告をしてくれたので、安心して任せることができました。多くの提督があまり得意としていないであろう潜水艦のレベリングが早くて凄かった。
大会当日の走りは素晴らしかった、本番一発勝負で区間記録更新という記録が出せるのは才能です。これからもいろんな大会にチャレンジしてほしい。
大会後日の生放送で、「チームを組んでからが艦これを遊んできた中で一番楽しい時間だった」と言ってくれたことが、僕にとって何よりもありがたい言葉でした。本当に、ありがとう。
・Nananoさん
初めてのユーザー大会、参加してくれてありがとう。
ほっぽ杯から編成を改善していく過程を通して、少しでもチーム戦を楽しんでくれたなら幸いです。
3-5でギャンブルをする編成を使うよう導いてしまったことについて、改めて申し訳ない、僕の采配ミスでした。試走でも中々思うようなタイムが出なくて不安に思わせてしまったと思うし、このあたりのケアをあまりできていなかったと今更ながら反省しています。どうか気を落とさずこれからも海域RTAにチャレンジしてほしい。そしてまだ知らない羅針盤条件を見つけて、画期的な編成を見つけてくれることを期待します。
・辛党さん
多寡を比較するのは望ましくないかもしれないが、僕の目からはメンバーの中では一番装備改修を頑張っていたように見えました。第三回るせる杯で第四海域を担当した身としては、チーム結成当時の辛党さんの艦隊を見せてもらったときに艦載機の準備がかなり大変になるだろうと思っていたけど、大会当日までの準備期間に自発的に逐一改修の進捗状況を報告していたこともあり、とても頼もしかった。
今ではどこの海域を担当しても十二分に戦える質と数の艦載機を持っているので自信を持ってほしい。あと、いつもイラストのRP助かってる。
・ririさん
うちのチームの中では一番特殊な遊び方をしてると思うので、艦隊運用を見てて面白かった。
理想とする編成を組めないもどかしさもあったのではないかと思います。それでも100隻という限られた艦隊で第五海域を走れるところを見せつけた姿、オレの目には一番かっこよく見えるよ。
チーム内で一番試走を多くやってました。君が間違いなく試走の鬼です。19分台見たかった。
そして、素敵なPV作成ありがとう。きっとメンバー皆が思ってると思います、宝物です。最近大淀やら大鳳やらで煽っておもちゃにしてるけどこれからもよろしくな
・tataさん
まず、チームに誘うことを選んでくれてありがとう。
そして、リーダーになることを打診してくれてありがとう。
作戦会議の資料作成や議事録等、ほぼ全て任せてしまってました。本来はリーダーがやるべき仕事を色々引き受けてくれました。
一度チーム戦の経験があったとはいえ、この辺はあまり得意ではなかったので、非常に助かりました。
一か月で鯨経験値800万はさすがにこわいよ。
・かつみさん
前回チームから引き続き、お世話になりました。
今年もうちわ作れて楽しかったです。
チームの盛り上げ役としても、一人の走者としても目覚ましい活躍ぶりでした。#ぺぺありの一員だった身としては、第四回鈴熊杯に出られなかった雪辱が果たせたのではないかなと勝手に思ってます。
海域RTAをやっているとこういう人もいる。「RTAに愛はいらない」と。
僕はそんなことはないと思う。
好きな艦使って勝ったっていいじゃない。そっちのほうが面白いじゃない。
過呼吸にならない程度にこれからも画面の娘たちを応援する姿を見せてほしい。
・四腕さん
正直、チーム結成当初は記録係を引き受けてくれたことに結構衝撃を受けました。
メンバーの編成アドバイスをする際に、僕が気づけなかったところ、抜けているところを的確にかつ詳細に分析してくれました。
間違いなく一人でチームメンバー全員の編成を見きることはできませんでした。チームメンバー全員の編成の質を上げることができたのは四腕さんあってこそでした。ありがとうございました。実は耐久改修のページくらいしかブログ見たことない。