【Shadowverse】アクセラ開花エルフの私観【十天覚醒/ETA】
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①サンプルデッキ
②概要
アクセラレートのプレイ回数で強化される妖精の開花を軸とするコンボ型疾走連打デッキ。十天覚醒でゼノ・サジタリウスを獲得したことでリソース面が強化。プライマルなどを失った分、より攻撃的なデッキに変化した。
・カードの本体とアクセラレートを使い分けることで得られる高い戦術性
・特定のフォロワーではなく疾走付与でフィニッシュ出来る貫通力の高さ
・キャントリップ含む豊富なドローソースによる継戦能力
主にこれらがアクセラ開花エルフの強みになっている。
③『妖精の開花』について
妖精の開花はアクセラレートを6回プレイしていれば2コストという軽さで疾走付与出来る。付与するフォロワーによって打点や除去のパターンを変化させられ、構築の変化させやすさが利点だ。
一方でその欠点もまた分かりやすく、
・単純にアクセラのプレイに時間がかかる
・+2コスかかるのでキルターンは遅く、上振れにくい
・疾走させるフォロワーも持っておく必要がある
特に最後が結構致命的で、現状エルフで開花を使えばOTK出来るという手段はない。つまり実際には開花は2枚必要+疾走させるフォロワーも2枚必要ということになる。そして1回目と2回目の間のタイムラグに回復を挟まれるとリーサルがズレやすい。アクセラ6枚プレイもそうだが、かなりのリソース補充能力を要求されるカードでもある。アクセラ使用回数も公開情報なので、相手にケアされやすいのもちょっとマイナス。
④採用パターン
現在アクセラ開花エルフの構築パターンは『ソーン採用型』『ルヴァン採用型』『異形採用型』の3つに分類されると考えている。
魔眼の狩人・ソーンは奥義持ちのグッドスタッフフォロワー。解放奥義まで発動すれば開花と合わせ6コス14点疾走7点AOEと超破格の性能を持つが、攻撃時なので守護が突破出来ない問題や、そもそも解放奥義発動までかなり時間がかかるというデメリットもある。
マドロスエルフの複数進化+盤面形成が奥義稼ぎや奥義とも相性が良く、アクセラ軸との相性も良好。盤面戦で勝てる相手に強いカードだ。
天香の剣士・ルヴァンは低コスト除去と高コスト確定除去の要素を持ち、連続破壊で強力なバーンを獲得する単体完結寄りのフォロワー。自分を回収する結晶はアグロ対面で活躍し、本体は開花と合わせることで守護を抜きながらの7コス9点疾走、条件を満たしていれば14点疾走になる優れもの。
森林の狼やウィンドエルフのバウンスと相性が良く、また自分を回収出来るのでリソースが切れない点が強み。空中戦に持ち込みやすい1枚。
地を裂く異形は前々期から活躍する大型疾走で、空の盤面から特大打点を叩き出すことが出来る強襲性能の高い疾走フォロワー。ナーフにより守護を張られると突破が難しくなったが、疾走を投げる間に回復されると弱いアクセラ開花エルフでOTKプランを獲得出来るのは魅力的。
回復でリーサルから逃げる手段を持つ対面に強く、融合によってハンドを回す役割も担えることから、リソース十分のデッキとの相性が良い。
この3枚のどれが優れているかという議題において、重要になってくるのがゼノ・サジタリウスの存在だ。
結晶は新緑の加護のようなバウンスで加速するドローエンジン、本体は強盤面に対するカウンターに、そして開花と合わせれば盤面全除去10点疾走という非常に高いカードパワーを有したフォロワー。アクセラレートの多用で消耗しやすいハンドをゼノサジ結晶バウンスによって補充しつつ戦える。
そしてこのバウンスと相性が良いという点を考えると、同様にバウンスと使うことで輝く天香の剣士・ルヴァンとの関係も良好。
更にバウンス札である森林の狼とウィンドフェアリーはどちらも手札+1するカードであり、ゼノサジ結晶の効果と合わせると手札+2となることで増えすぎた手札を消化することが出来る地を裂く異形との関係も良好である。
一方で開花と合わせた時に守護は突破出来ないが、相手の盤面を除去しつつ疾走出来るという要素が魔眼の狩人・ソーンとの役割被りになる。あちらは解放奥義が必要だったが、こちらは盤面除去に関しては無条件。これらを考えるとソーンの評価はどうしても低くせざるを得ない。
以上の考え方から、筆者は『ルヴァン採用型』と『異形採用型』を本筋として考察すべきと捉えている。
・ルヴァン採用型(対アグロ)
環境初期に多く見られたアグロネクロや、その後増加傾向にあったアグロエルフに対して、回復とルヴァンの除去で耐久を行うコントロール構成。
アグロネクロは輪廻の強制があることからエルフクイーンよりもフラッフィーを優先し、エリン素置きでヘイトを散らせばそれなりにアグロ相手でも受け止めきれた。ただしそれでも上振れたアグロには厳しく、また同様環境で人気の庭園ドラに対してかなり勝率が悪かった。庭園下ではガンダゴウザやバハムートで特大打点を出されてしまい、回復が機能しない。
次第にアグロメタのデッキである狂乱や庭園を使わないランプドラ、果ては深海ディズレスタンOTKの登場により、二回疾走を投げる間に回復を挟まれると弱いという欠点が浮き彫りに。この構築だとアグロ以外は厳しい。
・異形採用型(対ドラゴン)
妖精の開花のOTK出来ないという弱点を補いつつ、デッキの安定化の為に増やしたドローソースによる手札溢れの解消を目的にした攻撃的な構成。
アグロに対してはルヴァンの重要度がかなり高くなってしまうが、ドロソを極力採用し異形やゼノサジを確実に引けるようにしているので、フィニッシュに困りにくくなる。特に回復で耐える狂乱や庭園に対しては異形融合を進める余裕があるので、一気に勝ちやすい対面になるのが面白いところ。
個人的にはしっくり来た構築。十分ドロソを採用しつつ、そのリソースを火力に還元できる異形とゼノサジのシナジー。バウンスの動きで盤面が弱いタイミングをフォローするルヴァンのパワー。アクセラエルフというテーマの中でかなり綺麗にまとめられた印象だ。
しかしネックになるのが対アグロと評価を得始めた連携葬送ネクロ対面への厳しさ。特に連携葬送ネクロは多面守護で耐えつつ強盤面と大型打点でのフィニッシュを決めてくるので、処理と回復の両方が求められる。
・ヴァーミンハンター採用型(対アグロ、ドラゴン)
異形を採用していないと手札の吐き方が難しく、高頻度でトップを燃やしてしまう事態を考慮して、コッコロ抜きの構築が可能なのではないかという発想の元「庭園に強いカードはなにか」と考えたときに候補に挙がったのがヴァーミンハンター。
庭園下では進化で0コストになり、ヴァーミン開花が2コストしかかからないことから1Tにフォロワーを2体疾走させることで特大打点のカウンターを出せるのが理由。またパスチャーアクセラなどを駆使することで守護が突破出来ない状況でも何点か与えながら除去することが出来るので、ルヴァンの互換カードのような役割が担えた。6Tにコッコロからではアクセラが使えない4コス勢との噛み合いもGOOD。
ヴァーミンハンターも開花で投げて申し分ない性能なので、攻め手のバリエーションが増え、元のルヴァン採用型よりもバランスの取れた勝率をキープ。コッコロが居なくなったことでゼノサジへのウェイトは増したが、元々ゼノサジが引けないと苦しい状況だったので安定度が下がったという印象はなかった。UBの回復もフラッフィーが居ればそこまで必要ない。
⑤カード別評価pick up
・アクセラレート勢
・深謀の獣人:本体が邪魔なこと以外は普通ぐらい。異形メシ度3
・マドロスエルフ:本体の展開が大体返されるのでフォロワープレイの制限が微妙。ウィスプ来たので少しだけ吐きやすくなった。異形メシ度4
・カーマイン:ルヴァン居なかったら使ってた。アグロに強いしこちらの盤面の方が基本弱いので自分に飛ぶデメはあんまりないけどルヴァンが居るので要らない。異形メシ度2
・パスチャー:本体使うときは大体負ける時。ウェルダーを2/2にしたり伏せておいて開花疾走の打点増やしに使ったりする。異形メシ度3
・森林の狼:ゼノサジが来たので一気に使いやすくなった。異形メシ度1
・レオネル:ネクロ辺りに重宝する。進化権を温存しやすいデッキなので、いつでも1コス5点として使えるけど相手の盤面がないと撃てないのが一部対面で腐る。異形メシ度3
・ピアッシング:実質カーマイン。後4でエリンとくっつかないのがうーん
・リマーガ:デッキにゴミ埋めるの止めてください
・ウィンドフェアリー:超絶有能。ウィスプがバウンス打ちに使えたりマドロスの条件達成したり増えすぎたハンドから捨てたり強い。庭園相手に本体が開花と合わせて14点とか18点出す。異形メシ度1
・ドローソース枠
・コッコロ:ウィスプないと2プレイが微妙にやりにくい上に手札にダブつくと弱かったりスカルフィッシュに踏まれる1/2スタッツが弱い。必須だと思ってたけど抜いてもデッキは機能する。
・マシンブーメラン:スロートリップで圧縮しかできないが2/2スタッツの需要はある。カブトムシとかに価値が出てきたら採用あるかも。
・プリンセスナイト:奥義進めてくれりゃあなぁ。ウェルダー引いちゃったりアクセラでパスチャー持ってくるのが微妙。
・エルフクイーン:手札が多いので除去力は高いが全体的にアクセラの動きと噛み合わない状況が多く、守護もこの環境ではあまり機能しない。コッコロよりは強いけどってぐらい。
・生命の宴:3に撃つ分には強い。それだけ。
・堕落の決意:マドロス前提ってのが厳しいところ。1コス確定除去の需要はあるがその為だけに採用してる余裕がデッキにない。
・アシュトレト:開花と合わせた時に8点出るのと、単純なスタッツの高さが強み。ウィスプ使えば自動進化するので構築次第でエルフクイーンより強く使える気がする。でもヴァーミンで良いかなって感じになりそう。
・未来への飛翔:ソーン発動狙えるならこっちも狙えるんじゃないか? と思ったけど連携がイマイチ。除去力は高め。
・追い風の妖精:環境の向かい風がキツイ。
・ゼルガネイア:こいついつまでも強いな。地味に直接召喚役に立つ。
・打点枠
・ウェルダー:クイブレの上位互換。でもエンハはあんまり使うことはないしメインは圧縮だと感じたので、手札に来たときの弱さを考慮して2積みに抑えるのが筆者のスタイル。異形で食えないのがなぁ
・リノ:4コス8点疾走+2プレイ付きでUB全体AOE。プレイ回数ギミックを取り入れればソーンより強いが、フラットな評価はヴァーミンのが上。
・ローフラッド:5~コス10点疾走破壊耐性。世界に強い。エンハ7のちゃぶ台返しが環境的にどれぐらい通用するかまだ考えてないが、庭園に通るならありかも。
・ヴァーミンハンター:庭園下で0コス化するヤベーやつ。ゼノサジバウンスやウェルダーリクルートを理解して使いこなすとなんでも出来ちゃう。変なギミックなしなら最強クラス。
・喝采の獣使い:守護めっちゃ張られたときに相手の顔削りながら守護はがして次の疾走の準備出来るのは強いと思う。だけど枠が厳しい。
⑥対面別プレイングとマリガン
基本的にはゼノサジとバウンス全力探し。序盤の展開に警戒したい対面に当たったらルヴァンも探す。コッコロとか深謀とか中途半端なカードキープしてもゼノサジないと結局ドロー止まるので勇気出して全マリだ!
・対ドラゴン
大体庭園か魚OTK。異形採用型なら全力で異形探す。ウェルダーで殴ろうとするのはフラッフィー1枚で崩壊するプランなのでガツガツ異形融合しまくってワンショットしていこう。ルヴァンは要らない。異形採用型でない場合は……あんまり勝ち目がないので諦めるか時の運に身を任せる。
・対ネクロ
アグロネクロか連携葬送か分からないが、取りあえずゼノサジバウンスとルヴァンを全力で探す。特に連携葬送はルヴァンのバーンが相手の守護の貫通にかなり重要なのでルヴァンカウント大事、ゼッタイ。フラッフィー採用してるなら怖かったらキープしてもOK。でも連携葬送だと泣くことになる。
・対エルフ
アグロエルフ想定。やはりルヴァン全力探しが丸い。守護立てが少し利く相手なのでフラッフィーやエルフクイーンはお好みでキープ。ヴァーミンが来たら関係無いけど。
・対ヴァンプ
狂乱ヴァンプ想定。とてもめんどくさいので異形採用型をおすすめ。体力が危険だけど回復がない! という時はシスの方を警戒して盤面残さないようにバウンスしておこう。地味にビートでも顔を削ってくるので、ルヴァンキープはもちろん推奨。ちなみにボルテオはガチ不利。
・対ウィッチ
ほぼ式神。ルーニィ連打がとても辛い上クオンの天后の守護がキツイのでレオネル温存必須。異形採用型じゃないと貫通出来るかどうかはかなり運が絡んでくる。最近ヴィンセントが強いらしいけど数が少なすぎてまだ分からない。多分異形使えば問題ないと思う。
・対ロイヤル
進化ロイヤル想定。8のオクトーでハチャメチャやってくるが、ゼノサジ本体のバウンスでとにかく耐えるのが楽。油断してるとグラン&ジータで10点持ってかれるのとターミナルウェポンと合わせて体力をケアしつつアンリが尽きるのを待つ。異形がなくても耐えればルヴァン疾走で打点足りる。
・対ネメシス
数としては進化もAFもいる。進化は速度的にほぼ同速なので地味に厄介な相手。守護が割といてルヴァンでの破壊数も稼ぎにくいのでやっぱり異形採用型がオススメ。AFは結論が出なくてよく分からんけど多分本筋はブリッツ連打バハムートのOTKプランだと思うので、変に盤面にフォロワーを残さず空で返すプレイを心掛ければ死ににくくなる……と思う。
・対ビショップ
守護ビショップか清浄ラーのどっちか。基本的に展開はゼノサジ本体とルヴァンでなんとかなるがラーの打点がかなり痛いので急ぐ必要がある。そこまで回復してくる訳ではないので二回開花で疾走出来れば割と勝てる。守護ビショに3サリッサされる可能性を考慮してルヴァンキープ推奨……清浄には腐るけど。
⑦おまけ・原始の悪神について
7コスと重い本体ではあるが、ファンファーレで+2PPと2プレイを毎ターン付与するという翠嵐を彷彿とさせるようなリーダー付与フォロワー。開花エルフのリーサルターンは大体8T以降なので、こいつを出してから次に10PP分使ってなにか出来れば強いよね、ということで活かす方法を考える。
現状プレイ回数に関連するカードは次の通り。
・カブトムシ:頭1が駿馬のせいでいない
・クラッシュインセクト:プレイ回数さえクリアすれば開花と合わせて3コストで7点出る。原始下ならヴァーミン開花進化クラッシュインセクト開花で5コス16点。原始下じゃないととても使いづらい。
・シャムシャマ:クラッシュインセクトと違って打点は出ないが、進化するというところに着目するとソーンとの相性の良さが考えられる。原始下じゃないと流石に使いづらい。
・リノ:本体はプレイ数との関係はないが、原始の悪神をプレイする前までのサポートが出来る。
・コッコロ:別に原始の悪神はなくても強い。
・ミムルメモル:原始の悪神があるから強いって感じでもない。切り株も4点なのでリノ進化と変わらない。中盤戦では強そうだが。
・癒やしの波動:回復は正直欲しいならフラッフィー入れとけという感じ。
・ローフラッド:原始下なら進化から入っても+3/3バフされるので、5コス10点に残り5PPで10点出す手段があればOTK可能。と思ったけどエンハ邪魔だな!?
・生命の宴:目指せ深異形疾走。宴開花の残り5PPで5プレイすればいいと考えると割と現実的な気がしてくる。バリアがなければ問答無用OTKなので、特化構築が成立しちゃうならこれでいいとなる可能性あり。
・アシュトレト:原始の悪神+ウィスプから入れば出せる。悪神切ったタイミングは単体処理しか出来ないのでその穴埋めとしては優秀。
・追い風の妖精:8T以降にドローいるか?
・アウェイキングガイア:ディズレスタンOTKと同じ事が……出来たら良かったなって……
原始の悪神を採用する意味という前提で考えると、生命の宴を軸として考えた方が良さそうである。
開花引けねえ!!!!!!!! でも割と成立しそう。
⑧終わりに
正直アクセラカードに枠を取られすぎて、構築に個性を持たせるのが難しく研究が行き詰まってしまった感じがある。異形ルヴァン型は異形が強いので今後も戦えそうではあるが、連携葬送がかなり強そうだったりルヴァンが腐る対面が増えてしまったりすると打点の心配が増えそうだ。
グラマス後はギガスAFの研究でもしようと思います。