真夏のヨコハマトリエンナーレ2020
今年のヨコハマトリエンナーレは、時間指定があり、事前に時間枠の入場券を購入しなくてはならない。午後3時の枠だったが、会場に少し遅れて到着するくらいの時間に家を出た。外は未体験の異様な暑さ。デッキーズの長ズボンにポロシャツ、靴はデッキシューズという服装だったが、靴はサンダルが良かったと後悔。
予定通り午後3時過ぎに会場に着。
横浜美術館が異様な外観に。工事中なのかと一瞬思ったが、やはりアート作品だった。
検温、手のアルコール消毒の後、会場にイン。最初にヨコハマトリエンナーレ2020のテーマについてのキャプションがある。
最初は、戦争中の玉結びという風習の紹介ビデオ、明滅する電球、修復された日用品の展示物がある。
それから、長々と見ていたのが、過去の日本の精神病院の記録について語っているビデオである。二〇分くらいだろうか。また、精神病患者との交流ビデオも見た。
それから、スリランカで農業の支援をした父親に関して、娘が写真を交えて語っているビデオも見た。これはミステリー風であり、映像が美しかった。
これらはキャプションは読まなかったが、テーマのアフターグロウに沿った作品であるように思えた。
これは、なにか惹かれるものがった。キャプションを読んでもよくわからない。
非常に惹かれたのが、この写真展である。経済の専門用語とともに赤い円が描かれた作品群であり、斜めの壁に配置されており、斜めから見ると、連続した写真に見える。
一部が異物になっているフィギュアたち。どこか美味しそうであった。
圧巻のオブジェ。
大型の映像作品は、「スーパーフェニックス」や「もんじゅ」などの仏教のタームを冠した原発機関の紹介とともに、ある人が山を探索しているような映像であり、一貫してネガで撮影されいる。音響もあり、見応えがあったが、見ている途中で、あと三〇分で閉館のアナウンスが流れる。そのため、最後まで見ないで、他の展示作品を見る。ここで、プロット48の作品を見る時間がないことに気づく。閉館時間はチェックしておらず、時間はたっぷりあるものと思っていたが、失敗。
廃棄された部品で制作された作品。カーペットのようで、何でもない作品もあった。
腸をモチーフにした大型作品。この上に座ったりできる。
独立した部屋になっているスペースには、非平行棒など、体操の道具をモチーフにした作品が展示されていた。ここでは「ちゃんとしなさい」「男でしょ!」などの抑圧的で規範を強制する文言の音声が流れている。この作品は、そうした規範への異議申し立てのように思えた。
これは何か毒のある植物をモチーフにした巨大なオブジェ。
エントランスにある作品。きれいで、涼しげで良かった。
今回のヨコトリはテーマが良かった(新コロナの感染拡大とも通じるものがある)。まったくわからない作品もあったが、全体として、非常に楽しめた。人が少なかったのも見やすくて良かった。ただ、午後六時という閉館時間を念頭に入れておくべきだった。