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おかんとガンタ
数ヶ月前
「何かヘルニアって診断されてー。歩いたりすると痛い時があるよー。」
こないだ
「なんか痛くって車運転できそうにないから、病院まで送ってくれない?」
お医者さん
「末期の癌です。それなりの覚悟が必要になってくるかもしれないです。」
あんまりにも突然だったし、心配だったから、母の飼っているフレンチブルドックのガンタを世話する運びとなった。
元来同居猫のスパイクに断りもなしにガンタはウチに来た。
ガンタの狼藉たるや筆舌に難く。
スパイクの贔屓の猫鍋の下にヒーターを敷いたヤツに某スウェーデンだかどっかの国の家具量販店で販売しているアナコンダの縫いぐるみを巻き付けた寝床を侵食。
激昂したスパイクは数週間は猫鍋に近付きもしなかった。
床ドンをしてはスパイクに失笑される。あるいは怒られる。
スパイクの猫砂を喰らう。
などなどetcetcエトセトラエトセトラ...
そんな話をすると母は笑って聞いている。
今、僕はせめてこの現状が永く続いて欲しいと切に願っている。スパイクにはもう少しだけ大人な対応を協力して頂けますことを。