「MISUMI」の凄さ
こんにちは。Spielerです。
あっという間に1年が過ぎてしまいました。
今日で弊社も年内仕事納めになります。お付き合いいただいた皆様、誠にありがとうございました。
さて今回は、装置設計者なら120%知っている「MISUMI」について私の経験と主観を基にお話ししたいと思ってます。
MISUMIとの出会い
私が機械設計者駆け出しの頃。
私の膝の上には常にミスミさんのカタログが置かれていました。
この業界に入ったのが2002年なのでもう20年も前の話です。
当時からMISUMIはかなりのラインナップを揃えていました。
そしてミスミは当時からカタログの後ろに技術データとして設計資料をまとめています。これがまぁ見やすいんですよ。そして超分かりやすい。
はめあい公差、材料、処理、ネジ種類、面粗度、等々・・
メチャメチャ機械設計に必要な情報が詰まっています。
製図便覧も勿論持っていますが、実務的に教わった事はMISUMIのカタログの方が多かったかもしれません。。
当時のMISUMIの印象
そんなMISUMIのカタログを常に正義としていた私ですが、ベテランの設計者からはこんな声が聞こえていました。
「MISUMIは高い」
「MISUMIは見積もりに使う物」
当時の私は経験が少なく、MISUMIの値段が妥当かどうかは分かりませんでした。
MISUMIと3Dモデル
私が3DCADを使い始めたのは2004年。当時は各メーカーのホームページに3Dモデルなんて用意していません。(ほぼDXFデータ)
そんな中、MISUMIは3Dへの対応が早かったです。全てではなかったものの自社ブランド製品はあっという間に3Dモデルをダウンロードできるようになりました。
MISUMIを使った設計
3DCAD設計の黎明期に3D状態のパーツがダウンロードできるという事は、それだけで設計者の業務時間が大幅に短縮できます。
「MISUMIは高い」と言う先輩の印象は、あくまでその部品の値段であり、そのプロジェクト全体を俯瞰視すればMISUMIを使った方が設計時間が短縮できる事は明確です。私たちがやっている設計は量産品ではなく特注設計。リピートなんてほぼない世界。コストは勿論意識しますが、部品費を下げるために設計時間が伸びていたら意味がなく、極端な話3000円の部品を1000円にする為に1時間かけて設計するよりも、3000円の方を選びます。
余談ですが、この辺りの感覚がメーカー屋と一品特注屋の感覚のすれ違いが起こりやすいのかなぁなんて個人的に思います。
MISUMIのサービスは留まる事を知らない
僕が独断と偏見で選んだ2つ革新的なサービスを紹介させていただきます。
まずこのサービスです。見たまんまです。誰でも簡単にフレームが作れます。CADなんか無くともMISUMIさんが無償で用意されたソフトをダウンロードして使うだけです。このサービスを弊社の設計経験のない組立現場の人に伝えて試しに使わせましたが、簡単にフレームが出来ました。勿論選ぶ部品はMISUMI製の部品ですが、もう時代的にこの手の業務は設計者がやる仕事ではないんだなと痛感しました。
そしてもう一つはこのサービス。
自分はMISUMIで育ってきて今に至っているので、このmeviyというサービスが出た時にはお世辞無しに超衝撃的でした。
真っ先に思ったのが、「町の加工屋さんの息の根止めに来とるやん・・」でした。まだ使ったことのない方。ホント一度試した方がいいですよ。
実際に手配しなくても、見積りが瞬時に出るだけで超便利です。
実際に3Dの生データぶち込むだけで、「あ、この形状は難形状なんだな」とか「こうすれば安くなるのか」など自分の中で設計の質も上がりますよ。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。自分は経営者でもあり機械設計者でもあるので、MISUMIさんの今後の展開が本当に楽しみです。
これから機械設計を始める方は、是非MISUMIさんをチェックしてみてくださいね^^