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ココがすごいよ!! OnRobot【第3弾】  -RG2,RG6編-

こんにちは。Spielerです。

ココがすごいよ!!OnRobot【第3弾】 今回はOnRobotの象徴的グリッパーでもある"RG2"および"RG6"について掘り下げたいと思います。
難しい言葉は使わずに簡潔に紹介していきますので、OnRobotに興味があれば是非見てってください!

RGシリーズのグリッパーとは?

RG2

RG(Robot Gripper)シリーズという事で、OnRobotでは2種類のハンドが用意されています。
RG2と言う2㎏可搬タイプ、RG6と言う6kg可搬のタイプのハンドとなります。とても分かりやすいですね。ビジュアルはほぼ同じですが、ボディーサイズが異なります。

このシリーズの最大の特徴は、なんと協働ロボット向けという事でハンド側にもご丁寧に安全ギミックが仕込まれているんです・・。

ここに指が挟まってスイッチが押されるとセーフティ回路が働くという仕組みになっています。
情報の真偽は不明ですが、どうやらこの仕掛けのハンドはOnRobotが特許を持っており他社ではマネができないんだとか・・・


続いてこのRGシリーズの特徴はハンド自体の角度を簡単に可変させる事ができるんです!
”・・・いやいや、そんなの協働ロボットの軸を動かせばいいだけじゃん!”
と思われた貴方はロボットへの愛が足りないかもしれません(笑)

そうなんです。【第2弾】でご紹介した"Dual Quick Changer"を使う場合、このように角度を可変させたくなるんです。

確かにハンドは曲げなくても使えますが、ロボットの気持ちになってみて下さい。こうすればロボットの先端の軸を180°回転させるだけで位置が変わります。もし斜めになっている場合、ロボットの軸を沢山動かすことになっちゃいますよね。そうロボット操作が複雑化し、時間のロスになるという事です。

手首の角度を変更できるメリットは他にも沢山あるので、是非色々チャレンジしてみて下さい!

協働ロボットにハンドを設定するのって難しい?

展示会や商品説明で"弊社のハンドはプラグイン対応です!!”なんて言葉聞いたことないですか?”え? プラグイン?? 何?? もうヤダ怖い!”という方・・・ご安心ください。

要は"このハンドはロボットにポン付けできますよ"って事です。
ポン付けは少し言いすぎかもしれませんね。一応最初は設定マニュアルに沿ってロボット側に覚えさせる必要があります。

FANUC CRXへ設定

設定するとこんな感じになります。上の画像はFANUC製のCRXという協働ロボットへインストールした際のロボットコントローラーの画面になります。

OnRobotのハンドは、協働ロボット側の指令でハンドを閉じたり開いたりします。その為、協働ロボット側にOnRobotのツールを覚えさせる必要があるんです。ちなみに【第1弾】で少し触れましたが、OnRobotから最近リリースされた"D:PLOY"という製品を用いれば、D:PLOYがロボットとハンドに指令を出して動かすことが可能です。

RGシリーズの独特な動き方

RGシリーズは各社様々なハンドメーカーがある中で、少し独特な動きをします。

※RG2の図面です

見て頂くように、リンク機構が入っており人間で言う”肘”に相当する部分が存在しています。なので製品を把持する部分は平行に開閉するのではなく、円弧を描いて開閉する仕組みになっています。

でもなぜ、わざわざこのようなめんどくさいリンク機構にしたのか・・・
私の予想ですが、恐らくこの製品の肝となる安全ギミックをどうしても二の腕の部分に配置したかっただけではないかと・・。(笑)

豊富なオプション

先端のワークを把持する部分(フィンガーチップ)はカスタム出来ます。購入時はEPDM系のゴムが装着されています。

ちなみにこのEPDM系というゴム。一般の方にはあまり聞きなれない言葉かと思います。EPDM系は耐薬品性や耐候性に優れた優秀なゴムの材料です。しかし、耐油性には弱いという特性を持っている為、掴む製品が油まみれの場合はご注意ください。

RGシリーズでは下記のオプションが用意されています。

フィンガーチップエクステンション 50mm/100mm
X型フィンガーチップ

OnRobotの純正品でシックリくる物があれば良いのですが、無い場合はオリジナルのフィンガーチップを作ってしまいましょう。自分達で考えて作るもの有りですし、我々SIerに聞いていいただければ設計製作サポート致しますよ。

まとめ

いかがでしょうか。RGシリーズはかなり協働ロボットを意識して開発された感じを受けます。
デメリットですが、こちらもコストがネックになると思います。やはり電動グリッパーという事で、どうしても高額になりがちです。
特にRGシリーズは作りが凝っている為、一般的に出回っている電動グリッパーより高いなと言った印象を受けます。

よくお客様へヒアリングをすると、「その使い方であれば電動グリッパーでなくてもいいよね」というケースがしばしば見られます。

私達はSIerなので、OnRobot製品を使った組み合わせが向かないと判断すれば、即座に別の提案をします。(大きい声では言えませんが、他にも優れたハンドメーカーはたくさんあります。)

電動グリッパーはとても優秀ですが、お客様でコストが見合わなければ、それはただの"余計な機能"になってしまいます。

最後にこのOnRobotの2つ爪ハンド・・・。
実はもう一種類、シンプルで安価なシリーズがラインナップされているんですよね。個人的にはそっちの方が使い勝手が良くオススメ・・・そのご紹介はまた続編で!!

ではまた!

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