【後編】オードリーのオールナイトニッポン[INFJ男の愛するもの]
前編はこちら↓
『オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム』
の実施が発表された。
放送から15周年。
オードリーをテレビで見つけたあの日から16年。
14歳だったぼくは、30歳になっていた。
目指していたものを諦める挫折
声が出なくなるようなストレスとプレッシャー
恋愛
同棲
人生レベルで付き合っていくであろう素晴らしい出会い
大人になってから感じた青春
様々な職場
色々な経験をしたけれど、
人生の半分も好きなものなんて、滅多にあるものじゃない。
そこまで好きになれるものなんて、もうこの先見つからない。と思う。
それだけ好きなものに出会えたから、土曜の深夜にずっとあったから、
ここまで生きて来れた。
心因性失声症になってすごく不安で
声が出なくて誰とも話せなくて笑えなくなった時も、
オードリーANNを聴いている時だけは笑っていられた。
若林さんと、春日さんと、
チーム付け焼き刃(番組スタッフの皆さん)のおかげだ。
決して大袈裟じゃなく、
オードリーANNの存在がぼくを生かしてくれた。
だから、東京ドームライブの成功のためにできることをする。
それが、自分のできる恩返し。
本当は、もっと近くで恩返しができたらな。
何もできないのが悔しいな。
東京ドームライブが発表された回は、何度も聴き返した。
お二人の嬉しそうな声を聴いているととても嬉しくて、
やっぱり元気をもらえた。
夏。
東京ドームに宣伝用の看板が掲示された。
平日の夕方。
周りは観光の外国人で溢れていて
宣伝Tシャツを着ているのは自分だけ。
武道館にいた以上のリトルトゥースがここに集まるだなんて、
とてもじゃないけど信じられなかった。(笑)
若林さんは自転車で体力作りをはじめた。
ネガティブについてあんなに書き綴っていたあの方が、
今や結婚してお子さんもいて、自転車を漕ぎながら
知らない裏で東京ドームライブに向けて準備をしている。
こんな事書くと
勝手なやつだ
烏滸がましいやつだ
と思われるかもしれないけれど、
ぼくは一人だけ、置いていかれている気がした。
少し寂しかった。
−2024年2月18日。
ぼくの心配なんて的外れもいいところで、
東京ドーム周辺はグッズを身につけたリトルトゥース達で
ごった返していた。
ぼくはワクワクする気持ちを抑えつつ上着を脱ぎ、
開場の時間まで白のロンTの上に重ねて着たビッグシルエットTシャツと
ラスタカラーのリストバンドを見せびらかしながら歩いた。
若い人の集団や老夫婦、同世代くらいの人、外国の方まで
色んな人がいた。
武道館の時も海外から来た日本人の方がいて驚いたけど
東京ドーム規模になるとこうも広く大きくなるんだなあ〜と。
リトルトゥースに向けた選曲を店内BGMにしてくれている
ラクーアの素敵なクレープ屋さんに寄った後、開場してすぐに入場。
東京ドームにはSixTONESのライブ以来に来たけれど、
同じ会場でも、ステージによってすごく見え方が変わりますよね。
(お客さんの男女比も全然違うか。笑)
開演まで『サトミツ・青銅のオール前座ニッポン』を聴きながら
緊張と期待でいっぱいになっていた。
17:30 開演。
テーマソング『おともだち/星野源』に合わせて
アニメーションが流れる。
ぼくもこのラジオと共に大人になった。
15年を共にしてきた。
ずっと二人の話を聴き続けた。
「おともだち」だなんて烏滸がましいし馴れ馴れしいかもしれないけれど
勝手ながら、同じような、いや、それ以上の気持ちを
オードリーの2人に(勝手に)抱いている。
若林さんが登場する。
自転車で外周をすごいスピードで疾走する。
春日さんがゆっっっくり歩く。
笑いながら泣いてしまった。
こんな経験、こんな感情、なかなか体感できるものじゃない。
これがぼくの大好きなオードリー。
そこからは、ずっと聴いてきた
『オードリーのオールナイトニッポン』だった。
ただ、いつもと違って"見える"だけ。
若林さんと春日さんがいつもより大きく見えただけ。
ただ、面白いだけ。
ぼくの大好きな、とても楽しい幸せな時間だった。
こういったイベントはいつも周りが気になったり
目や耳に入ってくる情報が多いから
100%でのめり込めなかったりするんですけど、
もうすぐ1ヶ月になるのに
今でも鮮明に思い出せるくらい集中していて、かなり没頭できました。
東京ドームでの漫才も、本当に素晴らしかった。
こうして振り返ると、ぼくはオードリーの漫才に惚れたんだなぁ。
再確認しました。
あまりにも多くのものを受け取って感情が動きすぎたのか、
会場を出て駅に向かう道の途中から
とんでもない偏頭痛におそわれました。
吐き気が伴うやつ。
乗り換え駅のトイレで胃の中がからっぽになるほど吐いてしばらく動けなかったのもいい思い出…。(笑)
ぼくは最後に若林さんが言ったこの言葉を胸に刻み込んでいる。
「お互いにトゥースだったら、またやろう」
この言葉に深い意味なんていらない。
ぼくはまた大好きな2人に会いたいから、今日もトゥースに生きていく。
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