#88 輝き暴れた宝石
「好きな曲何?」と聞かれると
「多すぎて選べないよ〜」と答えるのだが
(つまらない返しだなおい)
実は「これが大好き!」という曲がいくつか存在している。(1つに絞れや!)
ただ、少しマイナーな曲達が多く
中々口頭では伝えにくいので
ここで好きな部分を紹介してしまおうと思う。
今日はKinKi Kidsの「Topaz Love」という曲について長々と書きたいと思う。
この曲はKinKi Kidsの20周年を記念して
作られた共作である。
(作詞 堂本剛、作曲 堂本光一ということ)
このクレジットを見て名曲「愛のかたまり」を
思い出した方も多いのではないだろうか。
そうこの2人の作る楽曲は「愛のかたまり」から分かるように「神曲」なのだ。
しかし、「愛のかたまり」などの既存の共作曲を越えられないという理由でなかなか光一さんが曲を作らなかったと言われている。
KinKi Kidsの数多くの楽曲をプロデュースしている堂島孝平さんの説得により制作が開始された。
この曲が作られた2017年。剛さんが
「突発性難聴」を発症してしまう。
この「突発性難聴」という病気に罹ってしまった剛さんでしか書けない「詩」が美しく儚いのだ。
この曲が出来上がるまでの過程について
(ファンの前で初披露された〜)などの話は
Wikipediaにあるためそこを見てもらいたい。
今回はこの曲の歌詞に重きを置いてnoteを書いていく。
タイトルの「Topaz Love」のTopaz(トパーズ)は11月の誕生石なのだが
ファンの前で初披露の際に付けられた歌詞に
「突発性難聴」に関係するフレーズが出てきたためその場で「突発ラブ」と命名されたことが関係している。「トパーズ」と「突発」が
かかっているということだ。(分かるわ!笑)
それでは個人的に堪らないと思う歌詞を
いくつか抜粋して紹介する。
「夜空弾く華の灯が弧を描いて」
これは花火が打ち上げられている様子。
「夜空弾く華の灯」なんて綺麗な表現なんだろうか。堪らない…。
花火が「咲く」という表現は良くみるが
「弾く」という表現はなかなか見たことがない。凄すぎる…
この曲は1人の女性の恋心を書いた曲なのだが、恋模様を描いた曲で花火が使われることは多い。花火のシーンを曲に入れる場合は
花火が打ち上がる瞬間だけを表現することが多いのだが、ここでは「そっと黙る」という表現が足されていて、花火が打ち上がった後の静寂を表現している。
「消える」「終わる」ではなく
「黙る」という'音'にフォーカスした表現をしているのは「突発性難聴」を発症した剛さんならではの描きかただと思う。
その後の「聴こえなくなった続きへ」も
「耳を澄ます寂しい世界」も。
花火が終わった後の静寂を'音'に
焦点を当てて表現されている。
花火が終わった後の寂しい世界で
耳を澄まして次に何の'音'があるか。
この女性はもう自分の中で分かっているのだと次の歌詞で解釈することができる。
このnoteを書いていて思ったのだが
花火を観ている様子を表しているのではなく、
心の中の高揚感と息を呑む様子を表現しているのかなと思った。
「愛のかたまり」もそうだが
歌詞の解釈が一筋縄ではいかない。
これも堪らないんだなぁ…。
そうさっきの耳を澄まして聴こうとした'音'
は「気付かれ始めて高鳴る胸」である。
つまり恋心だ。
「気付かれ始めて」ということは
相手の男性に自分の好意が伝わったということになる。それでドキドキが止まらない「高鳴る胸」と表現しているのであろう。
サビ部分に入ると
女性の恋心が止められなくなる。
宝石のようなキラキラした恋心。多分この宝石はタイトルにあるトパーズであろう。
(トパーズは「輝いた未来や成功」を意味する宝石らしい)
恋の色彩をしたトパーズの輝きと
女性の純粋な恋心を重ね合わせた描写。
おしゃれすぎて…言葉も出ない…。
サビの終わりはこの歌詞なのだが
何回考えてもこの歌詞の意味がよくわからない。
次回紹介する歌詞から想像すると
もしかしたらこの女性が好きな男性には
意中の女性がいてその女性が男性を見ている姿が綺麗だと言っているのではないだろうか。
遠くからあなたを見て惚れているけれども、
あの美しい女性には勝てないだろうと思い
「サイレント」と気持ちをシャットダウンしているのかなと解釈した。
まだ1番の歌詞しか書いていない
この段階で2000字近くに達しているので
明日、2番の歌詞深読みをやりたいと思う。