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国家総合職(教養区分)合格者の勉強法【一次試験編】

こんにちは。とっても久しぶりに投稿します。
このアカウントの存在も忘れていましたが、諸事情によりまとまった時間が取れたのでNOTEを動かすことにしました。

まずは近況報告。
昨年の秋に国家総合職の教養区分を受験し、無事二次試験まで通過して合格しました。席次は下から数えたほうが早いです。今回は例年以上に倍率が低かった(二次試験に限れば1.7倍くらいだったはず)みたいなので、「なんだよお前大したことねえじゃん」と言われればそれまでです。
が、教養区分受験に関する情報は少なくて、私自身調べてもわかんねーって感じで困ったので、せっかく合格したんだし自己満足でもいいから情報を増やしていくぜ!というつもりで、勉強法や思い出せることをまとめていこうと思います。


1.試験までの勉強の流れ(参考にしないで!)

全然参考にならないししない方がいいという前置きをしたうえで、私が受験を決めてから試験までにどんな勉強をしていたかを適当にまとめます。予備校には行かず、完全に独学です。細かい勉強法とかは後述。

3月:受験を決める(「法律も経済も知らんし政治国際と教養かな~」)
 ↓
3月末~:教養科目のスー過去を解き始める
 ↓
5月末:教養科目は1週終了(専門科目は憲法と行政学以外手つかず)
 ↓
6月:授業が忙しくなってきて勉強のモチベなくなる
 ↓
8月中旬:勉強のモチベ復活、教養科目2週目と政治学スタート
 ↓
9月下旬:教養科目2週目と政治学がほぼ終わり、同時に「論文とか時事とかなんもやってなくね?」と気づく
 ↓
9月末(試験1週間前):論文と時事の参考書を購入、パラパラと読む
 ↓
試験前日:時事の章末問題を解く
 ↓
試験当日の朝:論文の参考書を見返す

自分で書いていて、なんでこんなので受かったのか謎が深まりました。もっときちんと勉強してた人、たくさんいると思います。ごめんなさい。

あと書き忘れましたが、4月末~5月頃に「ミクロ経済学を始めるも1週間で挫折」とか「国際法の参考書を買ったもののちょっとだけ読んで放置」もありました。
春試験の対策は科目数も多いし全体的に内容も難しくかったので、よくわからなくなってモチベが下がった結果、夏には勉強しなくなりました。独学だったから勉強できなくなったという考え方もありそうですが、難易度的には予備校に通わなくても対策可能なレベルだったので、やっぱり予備校が必須だとは私は思いません。予備校は、たぶん自己管理が苦手かつ50万くらい課金してもいいブルジョワが行く場所です。

ちなみに教養区分に落ちたら春試験を政治国際区分で受けるつもりでしたが、さすがに夏サボった分で対策が間に合わなくなってたと思います。春試験受ける人は(いや秋だけの人であっても)反面教師だと思ってください。こんなスケジュールを参考にしていてはいけません

2.スー過去様様

ここからは具体的な勉強法について書きます。とはいっても、タイトル通り基本的にはスー過去を解くってだけです。これは参考にしてくださってもOKです

【スー過去の使い方】
①テーマの内容を見て、なんとなく知ってるかどうか判別
 →「A.なんとなく知ってる」と「B.知らねー」に分岐

〈A.なんとなく知ってる〉
②とりあえず例題を解く
③例題の解説やまとめページを読んで知識を深める
(このあたりで全然知らんってなったらBに方向転換)
④後ろの問題を解く
⑤できなかった問題に印をつける

〈B.知らねー〉
②まずまとめページを読む
③例題を解いてみる
④重要そうな内容を書き出してまとめる
⑤後ろの問題を解く
⑥できなかった問題に印をつける
⑦重要そうな内容が出てきたらまた書き出す
⑧しばらくして書き出した内容を読み返す

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、知ってそうな内容のときは先に問題解いて知ってるかどうか確認、知らねーってときはまとめページ読んで知ろうとするってことを意識していました。公務員試験に限らず、どんな勉強でもやれる普通のことです。書くまでもなくみんなやってるか。

個人的に意識していたのは、できなかった問題への印のつけ方です。参考書の問題番号に直接〇や×を書き込む人もいますが、私は問題ごとに付箋を貼っていました。どれくらいできてないのかが視覚的に分かりやすくて参考書も汚さないのでおすすめです。100円ショップなどでも買える細い付箋であれば、間違えまくってもそれほどかさばりません。

付箋の貼り方のイメージ(中のメモ付箋ではなく外側に貼られている部分)。
本を閉じても見えるように貼ると、どれくらいできてないのかわかりやすい。


3.勉強の順番?

勉強する際に何から手を付けるかというのは、いろいろな説や考え方があって、どれが正解みたいなのはあまりないと思います。とはいえ、それでも私はいくつかセオリー的なものはあると感じるので、簡単に説明します。

⓪教養科目→専門科目
大前提ですが、秋の教養区分に専門科目はいらないので、専門科目は冬以降きっちり詰めていくことになります。逆に教養科目は秋試験にも必要なので、秋というか夏の終わり頃までには教養科目を一通りやっておかなければなりません。ここに異論を唱えられることはないと信じています。

①数的推理は時間かかるから早めにやれ
これは誰に聞いてもほぼ間違いないはずです。国総の受験者は文系学生が多くて算数や数学はそれほど得意ではない率が高い(私もそうです)ので、時間かかってでも解けるようにすれば十分差がつく分野だと思います。高校数学がある程度わかっていれば、とりあえずはなんとかなります。たぶん。

②暗記科目はいつでもいい
これは私の個人的な考えです。直前に一気にやって短期記憶で特攻する方がいい人もいれば、早めに始めて少しずつ覚えていく方が合っている人もいるはずで、どうすればいいのかはもう自分に聞いてくださいとしか言いようがないです。ちなみに私の場合は早めから少しずつ進めていきつつ、覚えきれない分は直前に追加で詰め込んでなんとかするという方法をとってきました。でも頭のつくりは人によって違うと思うので、この方法を万人に勧めるつもりはありません。

③専門科目の中でも政治学や憲法は早めにやるべき
これはシンプルに、教養科目でも役に立つからです。特に法学部に所属していない人間にとっては、なんで政治学とかが常識みたいな前提になってるんだって話なので、早めに手を付けざるを得ない気がします。私は法学部じゃないのにそこに気づかないまま、序盤に行政学を買って始めましたが、後から手を付けた政治学の方が初学者に優しかった気がします。まあ内容は結構被ってますが。

あとは自分の得意不得意に合わせてやっていけば大丈夫だと思います。私は理系科目ばっかりやる期間を作らない(嫌になってしまうので)、得意科目と苦手科目を同時並行にする(得意科目どうし/苦手科目どうしよりバランスが良いので)といったところを意識していました。勉強したくないと感じにくくするための工夫が大事だと思います。

4.論文試験に関して(お前が語るのか?)

「お前が語るなよ」と言われればそれまでです、論文試験の対策を始めたのは試験1週間前、対策にかけた時間は2時間もあっただろうかという人間なので。ただ、それでも論文試験のスコアは6/10(凡人レベル。4点以下で足切り、7点取れると優秀という話を聞く)だったので、伝えたいのは「まあなんとかなるよ」ってことです。
一応買った参考書を紹介します。「寺本康之の小論文バイブル」です。

厳密には私が買ったのは2022のバージョンですが、今は最新の2023が出てるっぽいのでそちらのリンクを貼りました。
この本には書き方の基本(論文の構造みたいなこと)と、頻出テーマの答案例が載っているので、パラパラと読むだけでもどういう感じで書けばいいのかなんとなくわかるようになります。私は小論文とか全然書いたことなかったので、答案例に対して「こんなにきっちり書けるかぁ!」って言ってましたが、こんなにきっちり書けなくても6点でした。このレベルで書かないといけないって文章ではなく、優秀作品が載ってると思って読めばいいです。そこから書き方が学べればOKだと思います。

5.時事に関して(お前が語るのか?2)

時事はマジで語れることがないです。ほとんどやってないし、やったことが生かされたとは全く思わないからです。正直なんもしなくてもいいと思ってるくらいです。以下、「隙あらば自分語り」のターン。

試験1週間前に速攻の時事を買いました。パラパラと眺めていましたが、前日の夕方に「そういえば章末問題あったなあ」と思い出し、一気に解くことにしました。少しして「もうこんな時間!キングオブコント観なきゃ!」と思い、キングオブコントを観ながら問題を解くことにしました。空気階段面白かったです。そんなわけでKOC>時事となってしまったので、なんとか解き終えたものの、特に頭には入っていませんでした。
翌日、試験を終えて「時事問題」ってどれだったんだろうかと考えましたが、結局あまりよくわかりませんでした。今もよく知りません。(少なくとも私の中では)時事問題ってその程度です。定期的にニュースを見たりして世の中で起こってることや最近のトレンド的なことを把握できていれば、本当に困るような問題じゃないんだと思います。速攻の時事のために使った1000円くらいとキングオブコントの時間返してもらいたい。

「隙あらば自分語り」のターン終了。もっときちんとやった人は別の考えを持っている可能性が十分あるので、他の方の意見も聞いてみることを強くお勧めします。「お前の記事読んで時事無視したら失敗した」などと言われても責任は負いかねます。


びっくりするくらい参考になる内容がない記事になってしまいましたが、ここまで3500字も読んでくださってありがとうございます。今度二次試験についてなども、もう少し参考になるように書いていくつもりです。気になるぞって方はまた読んでいただければもちろん嬉しいですし、この内容が気になる人はほぼ国総の受験生だと思うので「こんなクソNOTEに時間取られるくらいなら自分で勉強する!」のでも構いません。頑張る受験生の努力が実ってほしいなと思っています(言う資格なし)。

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