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QOL向上を目指すのは、どれが下がっても許せるかを選ぶ作業でもある(SLE/リウマチ)【ままならない身体】

どの痛みを選ぶか。この勝負に負けてしまった。

いっときの「ごはんを美味しく食べたい」の誘惑に負けるんじゃなかった。口内炎を抑えるために、(口内炎の薬はもらったけど)メトトレキサート少なくしてもらったのと、ここ2ヵ月ほどの遅れを取り戻すべくドライブ掛けてたら、週半ばなのに関節がしんどい。

関節もさることながら、誰に言っても(どの科でも)理解されない手指の痛みが復活している。中から腫れてるし赤みもあるが、検査では何も出てこないし、前例がないという。

でも、プレドニンやリウマチの薬で和らいでいた。だからこれは、久しぶりにやってきた災厄。

どんな薬でも、身体に働きかけるには反作用、副作用がある。また魔法のような「万能薬」はない。だから何かを諦めなければならない。

そもそも痛みすら、たぶん身体のどこかが痛んでいるのを教えてくれてるんだろう。

ちなみに、この痛みは20代からずっと続いている。病院で説明しようとすると「いままで我慢してたから大丈夫ですね」で終わってしまう。

そうは言っても、「下積みが終わるまで」「派遣生活が終わるまで」成功するまでの修行だと思って(功夫を積めば報いがあるはずという信念のもと)付き合ってきた痛みだ。けっこう痛い。

ときどき気休めに、カットバンを全指に装着してみるけど、あまり変わらない。保冷剤で冷やしても、冷やしてる最中はいいけど、すぐに元通り。

一度でも「痛くない」状態になってしまうと、しんどさが増すことがわかった。あと、中年ともなると、痛みに耐えたところで得るものはないと知っている。
何より、箸やスプーンを使うのも嫌になってきている。

けっきょくごはんが美味しく食べられない……!

次の通院日が待ち遠しい。

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香野わたる
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