スパイシーに生きる!!ーとある京大生がインド一人旅で人生変わった話
「インドで自分探しの旅」
「インドに行って人生変わった!!」
ほんまか???????うさんくさ!!!!
わかる、わかるぜ。俺もそうだった。
これは、インドで自分が変わるやつをバカにしていたとある京大生が、インドに行って本当に人生が変わったおはなし。
(冒頭の画像は、インド人の駆け出しYouTuberと)
お前はだれ
OKOK。インドで人生変わったのね。で、お前誰??
って感じだと思うので、とりあえずインドで人生が変わる前の話をします。
これを見ているあなたの中には友達もいると思う。知ってる人、早くインドの話を聞きたい人は適当に流しておくれ~
「頭は良いけど空気は読めないね」と小学生の時、学童の誕生日カードに3年連続書かれる。いじめられる。インド式計算の証明にハマる(この頃からインドと繋がっていた?)。
医者に憧れ、15年連続国公立医学部進学者数No.1の中高一貫男子校、東海中学・高校という名の「動物園」に入園。
勝手に学校に新聞を貼り出したり、自由帳に双六やスーパーマリオブラザーズを創り出し見せびらかす、主張の激しい奇行種だったため、自由放任な「動物園」の中で浮いてしまう。心を閉ざしてゲームに没頭。
ハンドボール部で少しずつ結果を出し、舐められなくなる(奇行種には変わらない)。しかし受験を前に医者への憧れが不確かになり、大学・学部選びで路頭に迷う。迷いすぎて、高3の夏休みに家を飛び出して「夜に駆ける」(物理)。
夜を駆けたおかげで決心がつき、京大総合人間学部を志望する。文理関わらず自由に何でもできるこの学部なら、きっとやりたいことが見つかると信じる。
無事入学するも、コロナ。入学初日に対面開講が白紙撤回。突然の休講、全面オンライン。しかし、大学デビューの夢を諦めきれず、鴨川デルタで交流会を自主開催(マスクあり)したり、鴨川ギター倶楽部を仲間と共に創設して100人集めたり、先輩が学生起業したバーを運営したり、精力的に活動。「自己分析」にも励む。段々やりたいことが見つかる。片手に収まるギリギリくらいまでフラれたが、何とか彼女もできる。奇行種、丸くなる。内定もとる。
ようやくコロナも明け、学生最後の夏休みに海外へ。インドに行くと人生変わるらしい。ほんまか???と思いつつもインドへ一人旅する。人生変わる。
ごめん、ちょっと長くなっちゃった。ツッコミたいとこもあるかもね。詳しくは徐々にnoteに書くから待っててくれよな。
なんでインド??
自己紹介も住んだ所で、次に気になるであろうはこれかな。
なんでインド行った???
結論から言うと、インドに呼ばれた気がしたから。
あ~うさんくさい。自分で言っててうさんくさい。でも、結構本当なんだよね。
そもそも、京大総人を志望したのも最後は直感が決め手。人生、突き詰めると答えなんて無い。
そう、人生に答えはあると思ってたんだ。皆何かしら「将来やりたいこと」が神さまから用意されてて、それを見つけるのが人生。だって、テレビのあの人は、ネットのあの人は、「やりたいこと」してる。「やりたいことで、生きていく」YouTuberだっているじゃないか。俺もそうなりたいよ。でも、なぜだか「やりたいこと」なんて全然わかんない。悩めば悩むほどわかんなくて、苦しかった。
「インドで自分探しの旅」
「インドに行って人生変わった!!」
人生舐めんな。20年近く生きてきて、たった少しインドに行ったくらいで何がわかるんだよ。
色々ネットで調べたけど、ほら、「自分探しの旅をした所で自分なんて見つからなかった」って、この人が言ってるよ。バカじゃないの。
そう、思ってました。
バカはお前だ
インドに行っても無いのに、何言ってるんでしょうね。
誰かもよくわからない人の意見をバカ真面目に聞いちゃって。そんなに気になるなら行けばいいじゃん。
そう思えるまで20年かかりました。
思えば、固定観念ガチガチ人間だった。小6まで、ゲームとかアニメ見てる人全員バカだと思ってた。イヤな奴すぎる。結局反動でめっちゃハマったけどね。徐々にマシになってったけど、結構思い込み激しいタイプ。今でも多分ちょっとそう。
大学に入ったら海外に行こうと思った。人生に答えなんてない。でも答えっぽい何か、納得できる何かはあるはずだ。見えてる世界が狭すぎる。羽ばたこう、「翼」の名の通り。
しかし、立ちはだかるコロナ。ふざけんなよな。まじで。
でも、僕は運がよかった。一人暮らしである程度行動に自由が効いた。講義が無いから時間があった。良き先輩、場に出会った。
そこで、思い知った。
「世界は、広いんだ」
どうやら、そもそも人生に答えはないし、答えっぽい何かを探しながら、自分の選択を「正解」にしていくしかない。
自分は探しても見つからない。自分はここにあるのだ。
でも、やっぱ、悩んじゃうのが人間。答えっぽい何か、探したい。
コロナが明け、就活も終わり、それっぽい「自分」が見えた。
せっかく学生最後だ。社会人になったら、きっとゆっくり世界を見るのは難しい。
どこへ行こうか。
インドに、呼ばれた気がした。
そりゃ、物価や航空券が安いとか、インド料理が好きだとか、自称「人生変わった」人が多いとか、理由を挙げようと思えばいくらでも挙げられる。
でも、あとづけ。インドに、呼ばれた気がした。
今思えば、何となく「自分」がわかった気がして、丸くなっちゃってたんだろうな。でも何かが違う。いつも心は頭の先を行く。
立ちはだかるインドの洗礼
39℃出して死にかける
長い長い前置きも終わり、ようやくインド話な訳ですが、入国初っ端39℃出して死にかけた。
屋台のビリヤニ(スパイシーな炒飯。トぶほどうまい。)喰ったからかなあ。インド渡航1時間前にパッキング終えて睡眠不足だったとか、大気汚染がすごくて喉やられたとか、色々重なったんだと思う。シンプルに日本と環境が違いすぎた。
「病院はどこ??」
拙い英語で助けを求めるも、返事は、
「病院は近くにない」
おい!!!!!インド!!!!!!!!!病院はあれ!!!!!!
仕方なく薬局に行き、謎のカラフルで大きな薬をもらう。熱を測ったら100°F超え。
そう、インドは摂氏(℃)ではなく、華氏(°F)。朦朧とした頭で調べると、39℃超え。薬剤師さんも Oh, my goodness.
ちゃんと謎薬が効いて何とか生き返ったが、まじで死ぬかと思った。
親に連絡したら、心配でインドに来かけた。良い親を持ったな。。。心配かけてごめん。。。
身ぐるみ剥がされかけてカーチェイス
何とか体調も戻ったけど、待ち構えるは、ぼったくりドライバー。
トゥクトゥクに揺られ、ぼったくりおじがこう囁く。
「明日、俺の友達の家に来ないか?タダでいいよ。」
あやしい。明らかにやばい。
でも、僕はその時回復直後で刺激に飢えていた。
怪しいけど、それも経験♪ とか呑気に構えていた。
そこに、地元ドライバーが現れた。話をした。
「俺はそいつに身ぐるみを剥がされた日本人を2人知っている。」
こわ!!!!インドこわ!!!!!!
そもそもこの地元ドライバー(ラージ)も怪しいのだが、道端の30円チャイをしばきながら、お話していると、ラージが一言。
「お、何か来てるな」
は????
ぼったくりドライバーが爆走して追っかけてきた
ラージのトゥクトゥクで訳も分からず逃走。カーチェイスが始まった。
ラージのドライブテクは凄かったが、信号であえなく追いつかれる。
ドアを叩いてぼったくりドライバーはこう言う。
「俺は悪くない、こいつ(ラージ)は悪いやつだ」
いや、お前がな???????
もちろんラージを完全に信用していた訳では無かったが、明らかにこいつはやばい。
その後もしつこく追っかけてきたが、ラージが最強だったので、撒いた。
ホテルで待ち伏せされもしたが、ラージの知り合いのバーで時間潰している内に去った。
きっと、ぼったくり野郎は、ラージに悪事をばらされたと思ったのだろう。正解。
ここまで読んでくれた人はわかるだろうが、気軽にインドへ行ってはいけません。特に一人旅。日本人はカモです。
僕も『地球の歩き方』を熟読して備えててこれ。まじで行くなら気を付けて。経験者とかに話しを聞こう。需要あればインド一人旅実践編書くし。
インド人は魂で生きていた
ここまでインドで死にかけた話しかしてないし、ぼったくり野郎はやばい奴だったが、インド人、僕は好きだ。
インド人は、魂で生きていた。
分かりやすいのが、横断歩道。車、停まりやしない。
歩行者は必死だ。叫び、手を出し、クラクション鳴らされながら、お互い通行する。
春休みに行ったタイ・ベトナムもそうだったが、思うがままにみんな生きている。
変な例を出してしまったかもしれない。先ほどのスーパーヒーロー、ラージの話をしよう。助けてもらったので大変感謝しつつ、なんで助けてくれたの?と聞いた。そしたら、
「俺はとてもHappyだ。だから、Happyをおすそ分けしてるんだ。」
かっこ良すぎか????
そこには自己犠牲の様子が全くない。愛である。
give。満たされてるが故の、give。
あえて主語をでかくすると、日本人は気を遣いすぎる。
俺はさ、昔から気を遣えなかったから、よくわかるんだ。
みんな、すげえよ。俺、生き辛かったなあ。全然人の気持ちとか空気とかわかんなかったもん。
だからいじめられた。変だったし。でも、認められたかったよ。尊敬して欲しかったよ。
いじめって言っても表面上は大したことなかった。でも、ベランダから飛び降りかけるくらいには辛かった。死ぬのはやっぱり怖かったけどさ。
今でも、こうして書いてると、動悸がする。しこりが今でも残っている。タイピングする手が、震えている。
大学入って、大分救われた。おそるおそる口に出した自由帳の話だって、「おもしろいね」って心から言ってくれる同期や後輩、先輩に出会えた。「奇行種」の乱暴なラベリングなしに、向き合って、時に厳しいことをちゃんと言ってくれた。みんな愛してるよ。本当にありがとう。
でも、やっぱり、嫌われたり理解されなかったりフラれたりした。人の気持ちが知りたくて、心理学を専攻した。徐々にわかってきて、僕も少しは気を遣えるようになった。彼女もできた。サークルの代表だって務めた。
インド後だけど、内定式でさ、社員に言われたんだ。
「空気、読み過ぎ」
びっくりしたね。誕生日カードに「空気が読めない」って言われ続けた小学生の俺に見せてあげたいよ。お前、「空気読みすぎ」って言われてんぞ。笑えるよな。がんばりすぎ。
ラージやインド人を見て、思った。
こいつら、魂で生きてやがる。
それでいて、かっこいいし幸せそうだ。
もちろん本当のことは分からないし、悪い奴もいる。
でも、俺、情けなかった。
気付いたら、魂の叫び、抑えていたんだよな。
帰り路に号泣、なぜ
インドを経て、ジョージアにも寄り、日本に帰った。ジョージアの話はまた今度。
大号泣した。なんで泣いているか、分からなかった。
その時聴いてた曲がある。有名なこれ。
過ぎてく日々に、鈍感過ぎた
たしかに、ある程度、幸せだった。
でも、魂で生きて無かった。魂の叫びを、知らんぷりしていた。
残り学生生活半年、魂で生きる。そうじゃなきゃ、絶対後悔する。
周りに気を遣って、だらだら寝て、そんなんで良い訳ない。
もちろんそういう人生を否定しない。それはそれで幸せだと思う。
でも、俺は違う。魂で生きたい。
スパイシーに生きる
インドのスパイス料理は最高だった。
刺激的だけど、くどくなくて、美味い。
そこには秘伝の調合があって、それぞれの個性が調和している。
俺は、スパイシーに生きる。
「魂で生きる」と今まで言った。もちろんそうだ。
でも、やはりチューニングはいる。社会の中で生きてるからさ、俺ら。
だから、上手く調合する。そうすると、美味くなるから。
スパイシーに生きる!!!!!
どうも、スパイシーつばさです。よろしく。
軌跡を残したい、伝えたい
昔から文章を書くのが好きだった。ずっと褒められてた。
でも、文章って書くのめんどくさいんだよな。書き始めれば楽しいんだけど。
でも、大学生ブログを読みあさった、迷えるあの時の僕のように、きっとこういう軌跡を求めている人はいる。
書きたい。伝えたい。この世に軌跡を残したい。
note、はじめました。
これからもよろしく。