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カンボジアでチョルモイ料理教室に参加した話 前編(旅の覚え書き・カンボジア編)
料理教室に参加するのが好き
思えば20代の後半から始まった料理教室通い。
かれこれ20年くらいになる。
イタリア料理、中国料理、和食、インド料理、ベトナム料理、マニアックなところで言うとインドシナ料理など、ありとあらゆるジャンルの料理教室に参加してきた。
ちなみに、お菓子教室とパン教室だけは、大雑把な性格に合わず、ほとんど手を出していない。
教室に参加すると自分なりにいつも新しい発見があって楽しい。
トゥクトゥクで村のお母さんの料理教室に向かう
さて、タイトルのカンボジアでの料理教室の話。
今回のカンボジア研修旅行(と、ちょっと仕事みたいに言ってみる)で楽しみにしていた行事の一つが、村のお母さんからカンボジア料理を習うこと。
カンボジア料理に関しての知識は皆無であるが、地元の家庭料理を習って食べてみたかった。
レシピや料理に生かせるかどうか云々は置いておいて、実際に現地の方が料理をしている様子が見られるのが嬉しいし、現地の食材やスパイスに触れることもできるし、何よりその国とちょっと仲良くなれる気がしている。
知らないことを知れるのは楽しいし、なんでも体験してみたい。
外国だったらなおさらだ。
早朝に集合して、滞在しているシェリムアップから1時間ほどトゥクトゥク(東南アジアのバイクタクシーみたいなもの)に揺られながら村に向かう。
プノンペンの市街地ではあまり思わなかったのだが、田舎道はまだまだ舗装されていないところが多くて赤土の土埃が舞い上がりまくっている。
なんとも東南アジアっぽく、嫌いではないが目やのどには悪そうだ。
マスクとサングラスが必須アイテムだった。
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ちなみに、3月のカンボジアは乾季で体感気温は40度を超える。
朝から活動しないと昼間は暑すぎて動き回るのは結構しんどい。
雨は2か月ほど降っていないそうだ(地元の屋台のお父さん談)。
シェリムアップは、有名なアンコールワットをはじめとする遺跡群のある街で、観光産業が基幹産業になっている。
外国からの観光客も多く、街を歩いていると長期滞在のバックパッカーや家族連れの観光客とよくすれ違う。
小さな街だがホテルの数も多く、カンボジア料理以外の料理を提供するレストランも多い。
もちろん飲み屋やいかがわしそうな店も結構多い。
それにしても、今回乗せてもらったお父さんのトゥクトゥクの遅いこと、遅いこと、遅いこと、遅いこと(本気で遅すぎてリピートせずにはおれない)。
のんびりと走りすぎていて逆に危なっかしい上に、どんどん後続に抜かれ、何だったら若者が勢いよく漕いでいる2人乗りの自転車にも抜かれそうだ。
どうやらエンジンがだいぶん古くなっているらしい。
今回の教室には、現地からカンボジアの料理を発信しているトヨミさん(カンボジア料理教室 | Facebook)が通訳兼ガイドとして同行してくれた。
トヨミさんは、看護師として青年海外協力隊に参加するうちに、いつの間にかカンボジアに移住して食の活動を発信しているという、とてもパワフルな女性だ(カンボジアで料理教室に参加してみたい方はぜひ彼女にアクセスしてみてください)。
トヨミさんの案内で、途中で現地の市場にも立ち寄ったが、野菜やハーブ、ライムやマンゴー、トウガラシ、肉、川魚(カンボジアは海に接している地域がとても狭い)、スパイス、魚醬やガビ(エビの発酵調味料)が山のように積まれている。
発酵調味料や常温の魚や塊肉から、かなりの臭いが漂う。
日本のように薄切り肉やミンチ、切り身がないのは常温での鮮度管理が難しいからであろうか。
何もかもが日本のスーパーとは違う。
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さて、いよいよ楽しみにしていた料理教室に到着である。
(後編に続く)