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短編/未来
J国家機密研究機関はある問題に頭を悩ませていた。 彼らは人類悲願のタイム・マシンを作り上げ、未来の世界に行くというプロジェクトを遂行させていたが、未来に送り込んだ全ての研究員が誰一人として元の時代に帰らないからである。
「タイム・マシンの欠陥だ、未来の地球は滅んでいる、などと騒ぐ輩もいるが、たかだか10年後の未来なのにそのような事態になっているとは考えにくい。 そこで再び調査チームを組んだが、くれぐれも無理はしないようにな。うまくいけば実験を重ねて五年後ぐらいには発表できるかも知れん」
「はい。必ずや何があるのかこの目で確認したのち、帰還して報告いたします」
「そうか。期待しているぞ」
調査日当日、チームは一人乗りの球状のタイム・マシンに乗り込み、カウントを始めた。
「転送五秒前。 四。 三。 二。 一。転送開始」
マシンは轟音とともに消えさり、チームは未来へと旅だった。
未来では三つのタイム・マシンが出現し、チームは未来の世界へと降り立った。 目の前に広がるのはドーム型の建物で、まわりにも同じような建物が並んでいる。
「なんだ。いたって普通じゃないか。風景はかなり変わっているが危機が差し迫っている雰囲気ではないな。」
すると、彼らのまわりにざわざわと人が集まってきた。
「まぁみんなびっくりするだろうな。なんせ僕らは過去から来たんだから」
すると、警察の服を着た男が駆けつけ、三人に、
「また違法タイムトラベルか。今月4回目だぞ…」
「え? 違法ってどうゆうことですか!? …じつは僕らは十年前の時代からこのタイム・マシンを使ってきたんです」
「はぁ。君たちとおんなじことを前の人もその前の人もそのまた前の人も言っていたよ。良い加減にしてくれ、タイム・マシンが作られたのは五年前だろうが。 ほらさっさと取調室に行くぞ」
解説 うまく文章が書けなかったので解説を載せます。 主人公達はタイム・トラベルをして未来に行きましたが、研究機関がタイム・マシンを発表したのはその五年後なので10年前から来たという主人公らは未来の警察に捕まってしまったのです。