弱みが強みに変わる時
昔の自分を見ているようだった。
人の欠点や弱点がよく見える。
それを相手に指摘したくなる。
その頃は本気でその人のためになると思っていた。
年齢立場関係なく、わたしは怖いもの知らずで向かっていった。
批判したくなる癖は、相手だけでなく、わたしをも壊した。
ひどく相手を傷つけ、そして自分も相手にされた仕打ちに酷く傷つき、取り返しのつかないことになってしまった。
わたしはその癖を封印した。
もう二度とこんな風に傷つきたくないという「恐れ」の箱の中に。
そして長い年月が経ち、今度は逆の立場を経験することになる。
結果的に、わたしは両方の立場の気持ちを学ぶことになった。
こうなることは必然だったのかもしれない。
そこまで相手の気持ちに寄り添うことができて、リアルにそこに立つことが出来たということは、もしかして成長の証でもあるのかな、と思った。
どちらの立場の気持ちにも立つことができる。
これは強みであると。
痛みとともに腑に落ちた人生体験が、自分のためだけではなく、誰かの役にも立つ時がくるはずだと。
ご覧下さりありがとうございます。創作作品を通して、人生を愉しみながら自分らしく輝ける、どなたかの歓びに繋がるように還元したいと思います!