秋の夕ぐれ

読後、心が熱くなった。
秋の夕日のような温かな熱だ。
気づけば情熱を無くしていたことに気づかされた。

時間がない、体力を使い果たした。
だから休まなきゃ。そんな言い訳をしていた。
そうしてダラダラとただ過ごしていた。

私はアクセサリー作りが好きだ。
よく寝食を忘れるほどというが、まさにそれだ。
なんで忘れていたんだろう。
あんなに夢中に集めたじゃないか。
小さな天然石や糸やビーズ、石を引き立てる細いワイヤーを。

寝る時間も惜しかったはずだ。
一日中アクセサリーのデザインを考えた。
考えたままの形を作れるようになったのがまた嬉しくて。

仕事の後の楽しみは、猫を膝に乗せて黙々とアクセサリーを作る時間だった。
そんな幸せな時間をすっかり忘れていた。

だけどいつもどこかで焦るきもち。
私がしたいのはこんなことじゃない。
そんな焦燥感を感じていた気がする。

あれは部屋の一角で待っていた天然石たちへの思いなのかもしれない。

情熱を思い出させてくれた、でんしゅうさんの今日の記事。

ありがとうございました。でんしゅうさん。
記事の意図と違いましたら、どうかお見逃しを。

読後、アクセサリーを一つ作る。
久しぶりすぎて石を取り落としそうになる。
ワイヤーを切断する指が震える。
ワイヤーをうまく丸めることができなかった。

だけど嬉しい。新しいアクセサリーはどこかきらきらとしてみえた。

私の好きな天然石の色合い。

ああ、なんで忘れていたんだろう。こんなに嬉しい時間を。
世界が広がって行く気がする。


秋の夜長、みなさんは何をしますか？
みなさんも良い時間を。

読んでくださってありがとうございました。
ではまた。

アクセサリー作りに聞いた歌でした