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伊泉龍一著『タロット大全』の図解ガイドブック note版_01/わたしが「タロット大全図解ガイドブック」を作りたくなった理由


ごあいさつ

こんにちは/はじめまして。
スピカと申します。

わたしは2016年から2019年に、タロットなど占い系の著書・訳書を多く出版されている「伊泉龍一先生」の講座を、「exis academy」という屋号で主催しておりました。
伊泉先生は全国で精力的に講座を開催されていまして、占いスクールやカルチャースクール主催のものも多いのですが、わたしのように個人運営の講座もあります。

伊泉先生の講座主催活動を終えた後、先生に習ったトピックのひとつでもある「生命の木」に関して、わたしは自分でも講座を開催することになりました。
また、伊泉先生の講座主催をしている間は、よくタロットの復習会や勉強会も開催しておりました。

その際、オリジナルで作った資料やテキストが、わたしにとっても整理して理解を深めるのに役立ち、ご参加者さまにもわかりやすいと好評でした。
その流れで、2020年に伊泉先生に、著書の中でも特に『タロット大全』に関する派生コンテンツを作りたいとご相談し、快諾いただきました。

本を理解するのに、図解が有効な理由

わたしは本業としてデザイナーをしていたこともあり、物事を理解するにあたってはかなり視覚に頼る性質があります。
例えば口頭で伝えられたこと、または書籍で文字で読んだことを自分の中で消化するに際し、頭の中でも紙の上でも、一度図解しなければ整理できないことが多いです。
例えば占いでいえば、占星術を理解するにあたっては、いろんな図を作成しました。
この性質はある意味不便ともいえますが、逆に他者に解説するにあたり、自作の「図」を通して伝え、理解を促すので、共通認識が生まれやすくなります。

例えば「さんかく」と音で聞いたり「三角」と文字で読んだ場合、それによって頭の中で描かれる図には多少差が出るかと思います。
ある人は正三角形を思い浮かべるでしょうし、ある人は直角三角形や二等辺三角形、またはどれにも当てはまらない三角形を思い浮かべるかも知れません。
ある人の三角は勝手に黄色く着色されているかも知れませんし、ある人の三角は三角錐になっているかも知れません。

しかし、図で正三角形を書いたなら、それを見た全員が正三角形を共有することができるわけです。

さて、わたしがガイドブックを作りたいと考えている『タロット大全』。
こちらがどのような本かと申しますと、ページ数でいうと500ページを超えるなかなかの大作です。
口絵にはカラーのタロットの写真も多く掲載されていますし、本文中にも必要に応じて資料となる図が入ります。
ですが、長文の解説の理解の助けとなるような図や表は、ほとんど見受けられません。

これは決して不満ではなく、このような書籍としては、とても一般的な体裁だと思います。
ただ、「理解の助けとなるような図」が頻繁に入る書籍というものもあります。
ビジネス書や自己啓発書のように、読んで終わりではなく、読んだ後に役立てることを前提として書かれた書籍です。
文章で解説した上で、そこまでの解説を図で整理し、定着を促す。そのために図や表というものはとても有効です。

わたしのような性質を持つ方でもそうでなくても、「図や表」は情報の整理と誤認の回避、記憶の定着に役立つと思います。
いつかと思っていた2020年から3年があっという間に経ってしまいましたが、3年間熱心にタロットに取り組んでいたときに積み上げたものを、ひとつの形にしたいと思い、noteで書き始めてみました。

ほんとうはKindleで出版したいと考えていたのですが、完成させることを目標にすると人生が終わるまでにアウトプットしなさそうなので、noteで順次アウトプットした方がよさそうと考えたからです。

なので、いったんあまり推敲することに重きを置かず、スケッチを進めることを優先させたいと思います。

一度だけ「タロットの歴史」という講座を開催したのですが、ごく少人数のみご参加いただき、その講座は行っていませんでした。
その資料を昨日見直してみたのですが、われながらめちゃめちゃわかりやすい!
はい、爽やかなほどの自画自賛です。
当時伊泉龍一先生の講座で何度も聞いた「タロットの歴史」のお話ですが、いまのところ、わたしのものほど明快に表現した図は見たことがありません。

オリジナル図解のご紹介

ひとつだけご紹介させていただきますね。

スピカ講座「タロットの歴史」資料より ※無断転載は禁止させていただきます。

この図には、タロットの歴史に関する重要な人物が整理されています。
見方の説明が必要かと思いますので、少し解説させていただきます。

スタートは左上の緑の四角です。
そこから上段を右に矢印が引かれ、先には青い四角があります。
さらに矢印で右に進み、また青い四角があります。
その四角の下から、今度は左下に矢印が伸び、下段にまた青い四角があります。
下段の左の青い四角からまた右に矢印が伸びており、その先にはオレンジの四角があります。

ここまで、上段を左から1、2、3と進み、
下段に降りて左から1、2と進んできました。

さて、それぞれの四角の左下には、国旗があります。
スタートの緑の四角にはイタリアの国旗、
そこから3つある青い四角にはフランスの国旗、
最後のオレンジの四角にはイギリスの国旗です。

はじめにお伝えしました通り、こちらは「タロットの歴史」に関する図です。
つまり「タロットの歴史」は、イタリアでお話が始まり、そこからフランスでのお話に移り、その先でイギリスでのお話に移るということなのです。

もちろん、タロットの歴史は現在も続いているものですが、現代において最も重要なトピックは、右下のオレンジが表す、20世紀初頭のイギリスにあるといえます。

長い本を読む際、この図があるのとないのでは、理解度がまるで違わないでしょうか。
特にわたしと似た脳の性質をお持ちであれば、図解がどんなに理解の助けになるか、計り知れません。

これからよろしくお願いします。

そんなわけで、以前のわたしに届ける気持ちで、わたしの以前の整理が役立てばと、noteを綴っていこうと思います。

なお、元々書籍化を考えていたこともあり、今後は有料コンテンツ化も考えております。
それに足る、有益な情報をお届けできればと思っております。

必要な方に届きますように。

これからよろしくお願いします。


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