ネガティブな記事を書きたいとき
ポジティブな内容を書いた記事が自分にとって一番投稿したいものとは限りません。あなたは「こんな記事を公開したら嫌われるかもしれない」という怖れに直面したことがありませんか。
私は同時進行でいくつも記事を書いているので、投稿するか決めるときは複数のうちから一つ選ぶことになります。その基準をどこに持って行ったらいいのかでいつも迷います。
今の気持ちを一番表した記事。知っていることを誰かに教える記事。自分でもうまく書けたと思う記事。誰かを励まそうとする記事。世の中に対して言いたいことをまとめた記事。共感して欲しい記事。逆に、共感を得られそうな記事……。
noteではいろんな方が思い思いの記事を書きます。その中から、どれを実際に投稿するのかを考えることになります。または書き終わった直後に投稿するかどうかを決めていきます。
ネガティブはいけない?
ネガティブな記事を書きたくなるとき、私はあります。めっちゃあります。何なら今もそういった記事を書こうと思ったところでした。だからこそ逆転の発想で、この記事を書くことを思いつきました。
私は元々はそうでもないのですが、落ち込むととことん落ち込んでしまうという厄介な面を持っています。そのため「スランプでもうダメかも」という記事も書いています。
そこまでいかなくても落ち込んでしまったということはよくあります。くよくよしたり立ち直ったりの連続です。そういった弱さがあることが人間らしいとも言えます。
そんな時にこそ少しネガティブな内容の書きたいテーマが出てきたりします。むしろ吐き出すという意味も兼ねたくなって、よくできたと思う記事よりも投稿したくなってしまうのです。
最終的に人目を気にしてやめておく――そんな決断を何度繰り返したことでしょうか。いくつもの記事をお蔵入りにしたり非公開にして、そして途中で書くこと自体を諦めたりしました。
思いを発散するために
けれども実は、SNSなどで自分の心の内を吐き出すということは精神的なバランスをキープするのにとてもいいそうです。もちろんやりすぎない程度にということではありますが。
本当はあなたにとって、そんな思いを発散する方法があった方が精神衛生的にはいいんです。けどこんな記事を見られたら、という怖れがどうしても出てくる。そんなとき。
たぶん一番いいのは、そのネガティブな思いを「誰かが読める程度の文章に表現し直す」ということなのだと思います。
いま私がしているように発想を転換させることであるとか、ギャグとして読めるようにするだとか、共感しやすい言葉を使うだとか。そういった手法の切り替えで乗り越えられることがあります。
魅せ方を変えてみる
文章では自分の持っている思いをどう言語化するか、というのが表現としての課題でもあります。どういった表現を選ぶかということがセンスであり、能力でもあり、その人の持っている味です。
抱いている感情をそのまま「許せない」などと書いてしまうよりは「こういうことがあってこんな気持ちになった。とてもやりきれない。悔しい」と書いた方が読み手としては共感できるし、読んでいて苦しい気持ちになりにくいです。
私が一番すごいと思うのはやっぱり、笑いに変えられるというタイプの方です。それは自分にとってネガティブな内容をエンタメとして作り直しているということだからです。
そういった手法の切り替えをできる方は少ないでしょう。このテクニックは相当のセンスがないとできないからです。これができる方はかなりの人気者になっているはずです。
感情をうまく引き出す
けれども、そうでない手法でうまく落ち込んでいる気持ちを発散できる文章を書いているタイプの方もいます。それはすごくしっとりとした、いわゆる情緒的な文章を書く方だと思っています。
情緒的な文章というのはつまり、人としての感情を相手に読ませる表現ができるということです。こういう方はやり切れない思いだとか、悲しいと思った出来事を落ち着いて相手に受け入れてもらうことができます。
俗にいう「エモい」という表現はこれに含まれると思います。ネガティブなことを書きたくなっても、それをしんみりと考えさせるような気持ちを持たせる表現をすることができます。
例えば、音楽でも失恋したときに書いた曲が大ヒットするということがありますよね。あれはきっと、失恋したときの辛い思いを芸術方向にうまく向かわせることができたということです。
小説などでもいろんなストーリーがある通り、人間として綺麗なものを見せるだけが表現ではないのです。どう見せるかということが腕の見せ所なのだと思います。
一番大切なのは「書く」こと
さて、ここまで書いたらネガティブな記事を書く気はなくなりました。笑いや情緒的にはできませんでしたが、この記事を完成させたことでものすごく達成感を得ることができたからです。
書くだけでもすっきりできることがあるというのが、文章で表現できる私たちにとっての一番の強みです。
まとめると、私が言いたいのはネガティブな思いは一旦吐き出してみましょうということです。投稿するかどうかというのはたぶんそんなに大きいことではないのです。まず言語化することのほうが大事なのだと思います。
そして投稿したいのなら、柔らかい表現にするなど書き方を変えること。伝えたいことを抜き出してテーマを絞るなど、感情的になっている内容を組みなおすこと。共感しやすくすること。
とりあえずこれが今考えた私にとっての改善策です。これからやってみようかなと思います。もしネガティブな記事を書いていたら、またスピカのやつうまくできなかったんだなと思って下さい。
ここまで読んで下さってありがとうございました。