「100日間生きるワニ」を見てきたので真面目にレビューしようと思います

どうも、現在絶賛受験生の('ω`)です。今回はタイトル通り100日間生きるワニを見てきたのでレビューしたいと思います。ネタバレを多少含むかもしれないので注意してね。あと個人的な意見なのとそもそも頻度として映画を見てない人なのであくまで参考に。

まずなぜ見に行ったの?

そもそも('ω`)という人間は集中力の無い人間というために映画という媒体をあまり好んでいなかった。それこそ今回映画館に行こうというのは友人が入場者特典を貰うために「BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ:Song I am.」に誘われただけだったし、映画館でちゃんとした映画を見たのは2017年公開「メアリと魔女の花」を兄妹3人で観に行ったぐらいだ。
そして真夜中に友人と通話をしていたのだがそのうちの1人であるおでん屋(@oden_ya_)と話しているうちに「半額払うから100ワニ見に行ってくれない?」という悪魔的……!実に悪魔的……!な契約を打診された。この時時計は午前5時を差し、映画館約束の時まで5時間を切っていた。睡眠時間は1.5h、映画バンドリを見た後に自腹500円にして話題作りのために高3受験生は100ワニを迎え撃つのであった。

見た後の率直な感想

「言うほど悪くはなくね?」→「ただ人にお勧めするほどではないな」のコンボでした。そんな酷評されるほどつまらなくはないし評価点もある。ただ別に映画として見なくてはいいなと。ゲオにあったらギリ借りないで地上波放送で落ち着くパターン。
声優がやたら豪華でかなりマッチしてるので動画としては聴くに堪えない……なんてことはないのですが絵がそもそも独特なので途中唯一登場人物が2人いるワニでゲシュタルト崩壊しそうになります。(個人差)これが結構キツかったけど内容としてはまぁまぁ……って感じ。

声優について

まず声優が豪華な上にかなりマッチしていた印象。ワニの神木隆之介にネズミの中村倫也、それ以外でもひよこが伊藤美来だったりワニ父が杉田智和だったりとかとんでもなくこだわりを感じました。中でも圧巻だったのはカエル役の山田裕貴の演技。
簡単に言うと劇場版のオリキャラでしかも嫌われ役であるカエルというやたら立ち回りの難しそうなキャラを見事やってのけています。これに関してはマジでよくやってた。

話の展開

それとこれとは話が別で展開はまあまあ、評価するなら中の下という印象でした。そもそも「100日後に死ぬワニ」自体映画向きという話のわけでもなく前半はそれのダイジェストなので割とざっくり話が進んでいき、後半のオリジナルパートでもどこか前半部分のテンポをキープしているので飽きが若干出やすい構造かなと思ってます。オチも最初に明かしてからダイジェストに映るという手法を取っているので初見さんには優しいですが、婉曲表現も少なくないので子供が見るのには微妙に向かず、だからといって大人が見るには少しボリュームが足りない矛盾を抱えた内容は問題点として挙げられます。
また、ワニ君存命時のテンポの悪さも気になります。ネズミ君、もぐら君との会話で返答のセリフ自体は親友そのものの関係柄であるものの、少し間が空くせいで親密性が表現し切れていないように思えます。まぁワニ君が死んだ後はこのテンポの悪さが絶妙な距離感に変わって心情の表現にプラスとなっているのですが。
個人的に音楽の評価は高いです。結構映像に合っています。というよりそもそも亀田誠治が音楽担当だからここは失敗するわけがないのですが。

カエル君の存在

ワニ君死亡後にカエル君と言う新しいキャラが来るのですがまぁウザいことありゃしない。このカエル君はその後の展開に重みを持たせてくれるのですがかなり好き嫌いの分かれるようなキャラのためにここで無理だったという人もいるかもしれないです。ここで無理になったら後半パートがかなりつまらなくなるのでそれはしゃーないかな。合うか合わないかだもん。ただ山田裕貴はよくやってた(n回目)。

アニメーションについて

紙芝居と揶揄される理由は分からなくないですがしゃーなくない?感はあります。まぁこの映画でこの絵柄で「間」を活かそうとした映画監督はどう考えても作戦に失敗してるとは思いますが。
やたらゆったり進みますしこの絵柄なので動きが少ない、それ即ち紙芝居というのは理解はできます。(納得はするかどうかは別として)これこそがそもそも100ワニというコンテンツが映画に向かなかった理由なのでは?とも思っています。
まぁこの紙芝居かどうかについても、この「間」を取り入れたのが正解かどうかで分かれるのでなんとも言い難いという事実。

('ω`)なりの結論

言うほど悪くはないけどまぁまぁ悪い。まず映画なのかどうかで疑念が残る。

この映画を楽しめた人はどちらかというとカエル君を受け入れられたorそもそものきくちゆうきの話の展開に釘付けになったのどちらかだと思うのでそれは中立的にとるとしてこの絵柄でテンポが悪く感じるのは映画としてはアリなの……???という印象。
それも映画の「間」を活かした表現だというのならそれはちょっと朕には合わないかなという印象です。少なくとも個人的にはワニ君存命時はもっと仲良い感を出しても良かったとは思っています。
ただ声優、音楽、主題歌はかなり良さげで耳から入る情報は高評価をあげられます。とはいっても絵柄がなかなか工夫のしづらいものだし、そもそも個人の印象として映画化に向かないような内容なので映画としてはどうかなとは思います。
紙芝居というほどでもないし間延びはしてるっちゃしてるけどそこまでボコボコに叩くほどでもない。まぁ悪い意味でも話題になって注目されたならいい方の映画では?と感じました。

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