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0128赤い車、ずっと目の前に停まってたね
疲れた。
私は疲れるとなぜか余計にやることを詰め込み、結果勝手に発狂するという悪癖がある。
去年はえらくそれに振り回されたので、アラフォーのばばあだしもうそういうのは可愛くないので今年はちゃんとしようと思う。
しかし休憩したらしたで変な脳汁が出て奇行に走るよくわからない性質もあるので、バランスよく自分を忙しくしていたい。
さて、私は海外ドラマに出てくるようなゴリゴリの私立出身なので、この年になると周りに経営者が多い。
鼻くそほじってたお前社長かよとバカにしたくなる。
そう世の中の全社長はかつて鼻水を垂らして棒を持って走り回っていたのだよ。
当然友達なので会ったところで仕事の話などしないし、互いに働いているところを見たことがあるわけでもないので、
社長だろうがどっかのえらい役員だろうが
大財閥継いでスイスの銀行となんかしてようが(いるんですよ本当に…)
どこかの国でトップ2%層になっていようが
会えば鼻ほじってた時のテンションなわけ。
少し前に父親の会社を継いだ幼馴染に会った。
昔は継がない!!と決心し、自分が本当に就きたい職に就くんだと言っていたが今はもうそこの若社長だ。
社員の中には彼を幼少期から知る人もいるのではなかろうか。
高校時代仲が良かった友人なのだが、ちゃらんぽらんが多い中でしっかりしていて品もあったので好感度が高かった。
そんなイメージで久々に会ったのだがずいぶんと印象が変わっていた。
君、そんな感じだっけと何度も思った。
ちなみに彼が継いだ業種は一生需要のなくならないとにかく金になる業種だ。
業種で人柄を決めつけてはいけないのは重々承知だが、正直金遣いについては品のない傾向にある業界だと思う。
彼もそうなっていた。
金で女性との関係を繋いできたのだろう。
女性の扱いが何か壊れている感じがした。
でも当時の仲のよかった少年が見え隠れするのでふと言ってみた。
「君はすごいよ、大変でしょ経営。あたしはやなことあったら転職しやいいんだもん。君はできないでしょ、お父さんの会社だし、お父さんまだ会長だし」
「正直全部投げ出してやめたいって思うことあるよ。◯ちゃん(私)にはこうやって言えるけど、普段外で絶対言えないしか耐えるしかないよね」
ちょっと弱気なところをみて少しだけ安心した。
まだどこかに君はいたんだなと。
しかしそんな弱気タイムも束の間ですぐまた違和感のある感じに戻っていたので思い出の中の彼はもう戻らないのだろうと思った。
それはそれ、これはこれ。
きれいな思い出は、きれいなままでしまっておこう。
人が変わったと感じる時は自分が変わった時だと聞くので、私も当然変わったのだろう。
私は一体どう変わったと思われているのだろうか。
先に書いたスイスでわちゃわちゃやっている幼馴染も、昔「なんで俺長男なんだろ…いいよな姉ちゃんは…」とぼやいていた。
そう言いながらも最終的に父親が彼のために作った会社を継いでいた。
東京タワーが目の前に見えて、床が全て黒い大理石のタワマンの最上階に住んで彼は何を思っていたのだろう。
私は自分が中間層パンピーでよかったと思っている。
というかそんな私ですら家庭の妙な政治やしがらみがあるのだから、今日書いた友人たちを取り巻くものは想像を絶する。
しかしパンピーなので自分が望む生活水準を満たすにはワーカホリックにならざるを得ないので、死なない程度に頑張って、
多少の発狂で耐え抜けるなら周りに甘えさせてもらってやりすごそうと思っている。
幸いにも超絶甘えさせてくれる人がいるので今年は大丈夫な気がしている。
疲れておかしくなったときに両腕を広げていいよいいよと許してくれる人がいたら人は大体大丈夫なんだ。
当たり前なんだけど、去年しっかり学んだ。