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0320あたしの心を守ってくれないとだめなんだもん

いつの間にか3月が終わろうとしている。
爆裂忙しく過労でぶっ倒れた。
年を感じる。

人に対する信頼や尊敬はお互いに貢献するものはあって初めて成立する。
例えるなら二人のためのバケツがあったとして、
お互いにそういう気持ちを少しずつ入れて溜まっていくような感覚だ。
どちらかがそのバケツを奪って逃走したら関係は終わる。
そうじゃない。
器は常にそこにあって、一緒に埋めていくものなのだ。
どちらか一方のためのものではなく、お互いのためにそこにある。

その器が大きくたくさん詰まっていればいるほどその相手との信頼度は高いが、空っぽだったりそもそも器すらないことだってある。

先日出会ったおじさんがいる。
正直知らないおじさんだし興味もないそこらへんのおじさんだ。
だが私も好きな人が連れてきて手伝ってあげたいと言うので手を貸そうと思った。
このおじさんは死ぬほどどうでもいいが、好きな人がしたいことは全力でやってあげたい。

ただ、こういうのってきっかけで、せっかく出会ったのだからおじさんとの間にもバケツを置くことになる。
少しも情がない相手よりちょっとでもなにかある相手のほうが付加価値を付けてあげたくなるのが人間だ。
孤独なおじさんだったので優しくしてあげようと思ったし、制作をしてあげることにした。

しかしある日おじさんが突然暴走した。
それまでフランクに「一緒にやっている」感じだったのに上からものを言ってきたり謎の駄々をこねて騒いだ。
要はバケツをけっちらかしてそもそもたいして入っていなかった信頼や尊敬がぶちまけられた。
それを拾い集めてなんとかしようともせずそのままだった。

色々と事情のあるおじさんだったのである程度のことは目をつぶってあげようと思ったが、普通に大人としてない。
しかも37のおばさんである私ががおじさんと呼ぶ相手だ。
母親と同い年である。
救いようがない。

さすがにこのおじさんを連れてきた本人も珍しくちょっと怒っていた。
私がわがまま言い放題で振り回しても何も動じないのでデフォルト温厚なのだがプリプリしていたので、逆にこの人を怒らせてるのすごいなと関心した。

一度ぶちゃかったバケツを修復するのには計り知れない時間がかかる。
被害者はもうしばらくそこには何も入れてくれないので、やらかしたほうがこれまでの倍以上の労力で元に戻す試みをしなければならない。
それがきっと「誠意」と呼ばれるものなのだ。

多分おじさんはその努力はしない。
自分がしたことにも気づいてないいないのだと思う。
もう私からバケツを用意してあげることはないだろう。
信頼や尊敬は一切なく、ただ無感情に好きな人のためだけにやるべきことを遂行するだけ。
人の気持ちを大切にしないってこういうことなんだと思う。

そういえばそんな好きな人も先日やらかした。
約束に40分近く遅刻というかそれまで連絡すら取れず、私も怒りではなくただただ「大事にしてもらえない」という気持ちで悲しくなり、途中で帰ろうとする事態となった。
それこそバケツに穴が空いた気分で泣きながら運転をして帰路についたが電話がかかってきて引き返した。
車で拾ってからしゃべる気にもなれず私は30分ほど無言で運転し続けた。
ちなみに誠実な謝罪の前につまらなくてエピソードで状況をごまかそうとしたので私は更に傷ついた。

私はこの人との付き合いが長い。
こういう関係になる前からの年月もありこの人との間のバケツは凄まじく詰まっている。
なのでデートの遅刻程度で何も変わらないのは事実だが、大事なものが漏れ出たことも事実なので重く受け止めて、彼には死ぬ気でサルベージを試みてほしい。

私もこの年だし、セフレで良いのであればそのようにしている。
楽だもの。
でもわざわざそうではない道を選んでいるのだから誠意もって大事にせよと思う。
お前だよ、お前。
この年で恋愛で傷つきたくないから。

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