朗らかな希望
(注:ゆるいマリーンズファンの、ゆるい文章です)
3月。球春到来。
我らが千葉ロッテマリーンズは、昨年惜しくもリーグ優勝を逃し2位に終わりました。
とはいえ、常に首位争いの戦線に食い込み、一時は首位に立ち(この時はスポーツニュースで『首位の千葉ロッテは…』と言われるのが嬉しかった)、シーズン最後の最後まで一喜一憂し…なんというかファン冥利に尽きる充実したシーズンでした。本当に楽しませてもらいました。
毎年開幕前に、各球団でチームスローガンが掲げられますが、マリーンズの2022年のスローガンは『頂点を、つかむ。』
今年ほど“説得力”を持つスローガンも久しぶりではないかなと感じています。
さて話は変わりますが、マリーンズファンと言うと、よく「誰のファンなの?」と聞かれます。
これまでは熱烈な【推し】はなく、マリーンズの選手は「みんな好き」だったのですが、昨年すっかり心を奪われた選手が現れました。
それは背番号17、佐々木朗希投手です。
以下「朗希投手」と表記します。マリーンズにはリリーフの神様・佐々木「千隼」投手もいるので。千隼投手と言えば、昨季リーグ優勝を逃した楽天戦で見せた涙が忘れられません。その涙に接したマリーンズファンが「泣くな千隼。君がいなければ俺たちはここまで夢見られなかったよ」とフォローしていたのにも号泣しました。本当にそうなんです。千隼投手のおかげで勇気づけられ救われたゲームが何度あったことか…いま思い返すだけでも涙が……
すみません。話が逸れました。
朗希投手の話に戻ります。
岩手県大船渡高校時代に高校生歴代最速の163km/hの球速を記録し、鳴り物入りでドラフト1位入団した一年目(2020年)。期待する周囲をよそに、球団はプロで戦うための土台となる身体作りに専念させ、私たちファンは朗希投手が実戦で投げる姿を見る事はありませんでした。
そして二年目となる昨季(2021年)は満を持して一軍登録。ローテーションには完全に入らないものの11試合に先発し、登板するたびにどんどん力強く進化していく姿が素人目にもわかりました。
それまで「絶対的なエースがいない」と言われていたマリーンズの台所事情でしたが、日に日にたくましくなっていく朗希投手の姿に、文字通り【朗らかな希望】を感じたファンは私だけではなかったはずです。
特に痺れたのは強気なピッチング。捕手のサインに首を振って、強打者をバッタバッタと三振に斬っていく19歳の青年に、すでに“エースの風格”のようなものを感じました。
シーズン終盤にはすっかり朗希投手のピッチングの虜になっていた私。気づいたら背番号17のレプリカユニフォームを着て声援を送っていました。
ただし家で。スタジアムではなく。
そう、私はまだ生の朗希投手を観たことがありません。
昨季も何度かZOZOマリンに足を運びましたが登板試合には一回もあたらず。今年こそは、この目でピッチングを観たい!と思い本拠地開幕戦のチケットを買いました。
もちろん現時点で先発投手は未定のため、朗希投手は登板しないかもしれません。ギャンブルです。
ただ、ホーム開幕戦にZOZOマリン未勝利の朗希投手が登板してくれたらなぁ、という【朗らかな希望】に賭けました。
ともあれ、朗希投手をはじめ、素晴らしいスキルとハートで全力プレーする選手たちを2022年も全力で応援します。
プロ野球開幕が待ち遠しい!
【BGM】今夜このまま(あいみょん)