Speed Records完全攻略(終)~SPEEDアレンジ自作への道~

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Speed Records楽曲紹介の最終回……にして、番外編です。

Speed Recordsとしてナンバリングされている楽曲については、前回までで一通り紹介し終わりました。

筆者含め生粋のSAIFAMオタクでも、特にSPE:300以降くらいからは、半ば義理と義務感で追いかけているような人も少なくなかったはずです。今回はそんなSAIFAMオタクに向けた「自給自足のスピードアレンジ」について書いていこうと思います。


「自給自足」と聴いてまず一番に思い浮かべるのは、DJ Hyuji氏のように「自分でSPEEDシリーズっぽい曲を作る」という手段でしょう。これが究極にして一番の理想形であることは間違いありませんが、作曲・編曲・リミックス技術を要するため、誰しもが出来るようなことではありません。


今回のnoteで紹介したい「自給自足」は、今までの記事で紹介してきたいわゆる「☆曲」。SPE楽曲で言う「BPMを上げる手段さえあればSPEEDシリーズっぽくなる曲」の簡単な作り方についてです。


作り方、とは言ってもやることは一つ

ピッチを変えずにテンポを変えられるDJアプリでBPMを上げる

というだけのことです。


BPM変更とレコーディング(音源保存)が出来る無料DJアプリはゴロゴロあるので、各々で使いやすそうなものを選んでください。参考までに、筆者が使用しているのはこちら


で、この「ピッチを変えずにBPMを上げる」手段を用いれば、極論世の中の全ての曲を「自給自足」でSPEEDアレンジ出来るようになるわけです。……が、そんな考えで自給自足しようとすると、終わりが見えずに発狂するやもしれません。DJ活動をしている人たちにとっては当たり前の作業でも、やはり曲編集作業というものはあまりにも奥が深すぎます。

例えばBPM170以上の楽曲でもBPM200にしたらまた違う聴こえ方になったりと、ことBPMに関する編集だけでも本当にキリがありません。一曲に対してBPM170、180、190、200でどれが一番自分にとって良く聴こえるか……これを10何曲やるだけでも相当時間と手間がかかるでしょう。

SPEで言えば君の瞳に恋してるはSAIFAMのトランスバージョンが基ですが、Dancemaniaメインシリーズに収録されていたユーロポップバージョンを速くしてみても、それはそれで良かったりします。どの曲をアレンジするか、どれくらいの速度にするか、センスが無ければ筆者のように総当りするしかないわけで、迂闊にあれもこれもと手を広げようとすると間違いなく地獄を見ます

一応今回「手段」としてBPM変化について記載はしましたが、私生活に支障をきたさぬよう、あくまでも自己責任で曲編集を行うようにしてください。


そして今回のnoteではオマケとして、筆者が見つけたSAIFAM系統の中でBPM170にするとSPEEDアレンジっぽくなる曲をいくつかご紹介したいと思います。


まずはSPEEDOGANG名義なのにSpeed Recordsに属さない、ディズニーのカバー2曲

Supercalifragilisticexpialldance / SPEEDOGANG
Whistle While You Work / SPEEDOGANG

どちらもインストですが、SPEEDOGANG名義だけあってBPM170にしても何の違和感もありません。この2曲は自給自足どうこうというより、SPEから外れてしまったSPEEDOGANG名義として抑えておきましょう。


また「その3」のJenny Romのページで紹介した

Popeye / Jenny Rom
I Only Want To Be With You / Jenny Rom

こちら2曲も、そのままBPMを上げれば極自然な「Speedy Mix」に生まれ変わります。どちらも上質なユーロダンスなので、もちろんそのままでも十分楽しめますが。


あとはSAIFAMフィットネス用コンピ等から、普段見ないSAIFAMレーベルの名義を追っていって、SPE楽曲があまり含まれないコンピからSPEED映えしそうな有名曲のユーロポップ系カバーを見つけてくるという発掘方法もあります。


このパターンで筆者が見つけた有名曲カバーの中では

Thriller / DJ MOONRAKER
BAD / DJ MOONRAKER
Rehab / ANGELICA
Girlfriend / Hanna
Xanadu / Hanna
When You Wish Upon A Star / Sara
The Lion Sleeps Tonight / Babilonia
I Should Be So Lucky / Laurie
VACATION / Housecream
There Must Be An Angel / Heartclub
Twilight / One Nation


上記9曲はBPM170にすれば、かなりSPEEDアレンジっぽい仕上がりになってくれます。ただ当然筆者がそう感じただけなので、必ずしもSPEEDアレンジのように聴こえるかは保証出来ません。速くしたことで生まれる、サウンドやボーカルの歪みに敏感な人は、特に注意してください。


Girlfriendは姫トラSPEEDのGirlfriend(Speedy Mix)の元になったと思われるBPM160のHannaバージョン。またANGELICA名義のRehab(Speedo Version)というリミックス名が記載されているため、(SPEEDOGANGのディズニーカバーと同じく)それぞれSPE所属じゃないけどほぼSPE曲みたいなサウンドに。


ThrillerBADのマイケル・ジャクソン曲、あと星に願いをの計3曲はガッツリとユーロビートなアレンジに仕上がっているため、BPM170にすると(SAIFAMのアレンジだけど)LEDっぽい感じのSPEEDユーロになります。これらを本当にLEDがアレンジしていたら……という叶わぬ願いもありつつ、ある意味では代替品のように楽しめるかもしれません。



今回は筆者が見つけたSPEEDアレンジっぽくなるSAIFAM曲の紹介に留めましたが、前述の通り、DJアプリさえ使えればありとあらゆる曲は「SPEEDアレンジ」に変貌する可能性を秘めています。

もちろん一番良いのは「自分が思い描く最高のSPEEDアレンジ」を自作してしまえることですが、今回のnoteのような簡易的な自作アレンジでも、それなりに満足できるものは出来上がります。


Speed Records曲、SAIFAM曲、そしてそれ以外でも数多あるSPEEDアレンジ向きの低速曲等々……。あくまでも「作曲・リミックスが出来ない人向けの手段」なものの、今日もまた新たなBPM170以上のSPEEDアレンジが、そしてSPEEDアレンジ向きの楽曲が、どこかで生まれているかもしれません。


というわけで、Speed Recordsにまつわるnoteはこれにて終了となります。今回の記事までお付き合いくださった方がどれほどいたか定かではありませんが、筆者としてはSPEリストアップも出来たし自分が普段やっている自作アレンジを伝える手段にもなったしで、大大大満足な記事になってくれました。

願わくば、一人でも多くの方にSAIFAM・Speed Records楽曲の素晴らしさが伝わってくれることを、そして他の方の自前のSPEEDアレンジによって新たな可能性が生み出されることを望み、noteを終了させたいと思います。

ありがとうございました。


あと皆さんで自作したSPEEDアレンジで良いのがあったら筆者にも教えてください。

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