🇻🇳詐欺被害をオープンにしてわかったこと、思ったこと

こんばんは。
　
無事に終わるはずのホーチミンの1ヶ月の滞在、最終週にして詐欺にやられてしまいました。
　
詳しい内容は前回、前々回の記事を読んでください。
　
　
今回は詐欺の内容や、働いてくれない警察のことではなく、これらの報告を読んでくれた人からのリアクションにフォーカスしようと思います。

　
まず私が詐欺にあったことをオープンにするのはとても怖いことでした。
　
その時に頭でぐるぐるしてたことは以下の通り。
　

①なんで気づかなかったの？なんで逃げなかったの？など責められそう
　
②呆れられる/引かれる
　
③バカにされる
　
④私の仕事的に信頼を失いそう
　
そういった周りからどう思われるかということだったり、
　
⑤犯人に知られたらどうしよう
　
⑥何か犯人からの被害が拡大したらどうしよう（ビデオか何か撮られてる？さらされる？）
　
などなど。
　
　
特に、家族と夫に言うのが一番辛かったです。
　
せっかく明るく送り出してくれたのに、
せっかく理解して行かせてくれてるのに…
　
心配ばかりかける世間知らずな私のままで本当に情けないし申し訳ない。
　
　
でも家族や夫は私を責めませんでした。
とにかく命と身体が無事なことを喜んでくれました。
　
お金は、まあなんとかなると。

　
私は最初にホーチミン在住の友達に話しました。
実は、すべてを話すかどうかはギリギリまで迷いました。
　
犯人たちとまた会う日の前日でした。
「もし私が明日の○時までに連絡しなかったら、警察に連絡してください」
そんなことを言おうとしてましたが、
　
（いや、普通に困るくない？？その方が心配じゃない？？？？）
　
と思ってすべて話しました。
　
その友達は頼もしいことにすぐにどう行動するかを示してくれました。
　
　
彼女に話してから、ずっと蓋をしていたところが外れ、
（なんで言っちゃダメだと思ってたんだろう？）と思いました。
　
それから私はこのことはもっとみんなが知らないといけないことだ！と感じ、Instagramのストーリーやこうしてnoteにまとめることにしました。
　
　
上であげたような反応をされたらどうしようと、とても怖かったです。
　
でも心を扱うお仕事をしている私は、こういう時こそ実体験と自分の考え、どう乗り越えていったのかをオープンにすることに決めました。
　
格好をつけていたって、事実は事実です。
　
完全無欠（ではもともとないけど）、なんの痛みや失敗も知らずに皆さんのお悩み相談のってます！とは私は言えません。
　
本当は、
「心はまったく揺らぎません。怒りも悲しみも感じません。被害にも合わないし、そういうものの方から逃げて行きます」みたいなサラーーっとした感じで言ってたいです。
　
でも実際は違います。
占いや霊能をしている私ですが、騙される時は騙されるし、がっつり失敗だってします。
　
ここがお客さんや、見ている人のイメージと離れているところだと思います。

悪い周波数にチャンネルが合ったんだね、なんて心無いスピの人からの声が聞こえてきそうです。
　
でも、そんなのどうでもいい。
　
私はすべてをオープンにしました。
　
でも返ってきた反応は違いました。
　
　
みんなが誰にも話せてない、人に騙された辛い過去を教えてくれたんです。
　
本当は忘れたい話、人に話したくないこと、弱みだと思っていること、そんなことを私に話してくれました。
　
みんな言えてないだけで、実は苦しく悲しいことを経験してきてるんです。
でもそれを自分の中でなんとか消化しようとしておさえこみ、飲み込んできたのです。
　
　
もしかしたらみんなも、周りにどんな反応をされるか怖くてオープンにできなかったのかもしれません。
　
その報告の中に、今回私と同じ加害者からの被害を受けている方からのメッセージもありました。
　
その方はまだ誰にも話していないそうです。
でも私の投稿を見つけ、コンタクトをとってくれました。
　
私はそれがとても嬉しく、勇気をもって連絡をくださったことにとても感謝しました。
　
不運にも同じ境遇になってしまいましたが、こうして生きて連絡ができる幸せを感じています。
　
　
また、警察署から警察署へとタクシーで移動する際、運転手さんの親戚も何人も同じような被害にあったことを教えてくれました。
　
他にもひったくりや不法侵入、罵倒、傷害、執拗な追い回しなど、海外で起きた怖い経験をシェアしてくれる方々もいました。
　
過ぎてしまえば過去のものですが、その時の記憶はずっと脳内にこびりついて、ふとした瞬間にこうして思い起こされるでしょう。
　
被害を受けたことをこんなにオープンにする必要はないかもしれませんが、
少しでもはやく被害報告や信頼できる方に相談することで解決できることや心の負担を減らすことはできると感じました。
　
　
私ももっと早く相談したらよかった。
自分でなんとかしなきゃ、迷惑かけないようにしなきゃ、と塞ぎ込まなければよかった。
　
でも今回こうして勇気をだして報告することで、それよりもっと大きな勇気をみんなからいただきました。

そしてたくさんの愛と、私の報告に対する感謝もたくさんいただきました。
　
こちらこそ、本当にありがとうございます。

被害にあったのはちょうど1週間前。
たくさん励ましていただいたので、この期間でかなり乗り越えることができました。
　
気持ちもかなり楽になりました。
　
損失額を回収できるようになるのはまだまだ先ですが、私だから話してみようとか、相談したいという方に寄り添っていけたらと思っています。
　
　
もし誰にも話せてないことがある方や、まだ気持ちに蓋をしている方がいらしたら、あなたのペースで少しずつ誰かに話せることを願っています。
　
怖いけれど、きっと大丈夫です。
話を聞いて、受け入れてくれる人は必ずいます。
　
私たちはきっと大丈夫です。