MCバトル その3
B-boyパークMCバトル5年目は宇多丸が司会から降りてRYUに代わった。私は大阪人なので正直「このおっさん誰?」という感じだった。宇多丸さんのような盛り上げながらもしっかりとステージ上の緊張感をちょうど良く維持しながら捌くようなエンタメ性もなく、ただ司会をしているだけという感じで1回戦は割と普通に終わった。問題は、般若対フォークの判定後に判定を不服として般若がステージから降りずに審査員に抗議、その後妄のメンバーも上がってきて客席を煽り始めた。今でこそカリスマとして君臨する般若も当時は超ヒールで、正直オーディエンスは傍若無人の般若に対して嫌悪感を抱いているのが大方であったと思う。宇多丸さんであれば、うまく捌いて回せたと思うが、RYUはなんとなく舐められている上に、言われたらそのまま、流れに任せて進行してしまう。映像にも現在も残っているが、客からで「やっぱり司会は宇多丸だろ!」の野次が出ている。結果一度はフォークが勝ったこの試合は、RYUの独断で客判定となった。だがやはりオーディエンスの支持は得られず当然フォークの勝ち。それでRYUは丸く収めたかったが、ジャッジを無視した行為が火種となる。妄の2名がそれでも文句を言い続けていると玉露とJap Kitもステージ上へ。オーディエンスは妄走族がやばい人達とは知っていたので、「おいおいアイスバーン根性あるなあ、大丈夫か?」みたいな感じで見ていた。JAP KITがテンション上がりすぎてペットボトルかなんかを客席に投げてしまった。何故かそこにGANXSTA D.XだったかBoy-KENがブチギレ、マイクで説教タイム。客からすれば、「今このタイミングでそこいく!違うやろ!」と心でつっこんでいた。素直にJAP KIT「すいませんでした!お怪我はないですか!?」みたいな感じであやまり、さらにアイスバーンは「根性あるしええやつやん」みたいな空気になった。
妄走族も渋々納得して全員で裏へはけたが、裏からバキ、ドカと怒声が聞こえてきて、「アイスバーン殴られているな」と思った。実際は不明だが。
ちなみに、最近知ったが、この時、すでに般若とフォークは旧知で、ある程度エンタメでの一触即発という事だったと思うとさすがご両名という感じである。
司会が悪いとこうなるの巻。
つづく