MCバトル その4

その後の試合のジャッジをどうするかという問題提起が戻ってきた審査員(古川耕さん)から出た。まあ当然ではあるが。ここで司会のRYUはまた頓珍漢なことをしてオーガナイザーのCrazy -Aを引っ張り出してくる。
また情けないことにCRAZY-Aも「なぜ、俺がきめなければならないんだ」発言で客席は激しく失望。結果的にその後は審査委員判定に戻った。

そんなこんなで合計1時間以上中断する事になったり、MC漢がステージに戻ってきて、不満マックスの客席にフリースタイルをかましたり。(今思えば、エンターテナーとして偉いなと思う。)色々あったが、結果的に優勝したのは、外人21瞑想。
やはり今大会は宇多丸からRYUに代わり進行がグダグダの中、客席、演者、審査委員のフラストレーションがマックスになった状態の合間を駆け抜けるようにスーパーダークホースとして、次々と優勝候補を茶化して倒していく様は壮観であったし、客席は完全に味方になっていた。
RYUは一応司会を果たすものの、般若や漢がステージに上がってきてもビビってか無責任なのかわからないが、やりたい方ださせて、せっかく優勝した外人21瞑想が霞みかけていたが、さすが優勝者、きっちりとバトルに割り込み客を沸かせた。その後、流派をみたら、ステージ裏のインタビューでHIPHOPが暴力ではない事を証明できて嬉しいみたいな事言ってて、完全に持っていったなと思った。前述しているが、外人21瞑想は、その後すぐハワイに戻ってしまい、第5回目のMCバトルの優勝者として著しいプロップスをたった2日で得たものの、シーンからほぼ消えてしまった。

この大会後B-BoyパークではMCバトルが翌年からしばらく中止になると同時に漢が仕切ってのUMBが始まる事になる。

それからはDVDでたまに見たり、YOUTUBEで見たり、フリースタイルダンジョン見たりと、この20年バトルシーンを遠巻きに見てきているが、やはりベストはフォークである。

つづく。

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