ものすごい音楽を聴いた話〜丈青”Quiet Passion"九州ツアー〜
こんばんは〜。
久しぶりのnote更新は先日行ったライブの記録です。
同じ文章をinstagramにも投稿しているのですが、こちらは記録用に。
先週、天文館カフェさんへ「ジャズピアニスト丈青」のライブを聴きに
行ってきました。
ツアーテーマは「Silent Passion」
丈青さんについての予備知識は「Soil & pimp sessions のキーボードの方」
という具合で、天文館カフェさんの投稿を見て「ジャズピアノ聴いてみたいな〜」と何となくチケットを購入。
私にとって初めてのソロジャズピアノでした。
まず登場にびっくり。
開演の時間が近くなり、どこから出て来られるのかな〜とそわそわしていたら
入り口から一人の長身の男性がふらりと入ってくる。
丈青さんに似ているけど、え、もしかして。
本当にフラッと入って来られるのでびっくりしました。
拍手で出迎える気満々だった私。思わずエア拍手。
そのままバルコニーで一服してからピアノ椅子に着席。
なんて自由なんだろう〜!
そして振り返って一言ポツリ
「今日は満月だそうですね。楽しんでください。」
突如として始まるピアノ。
全然心の準備できていなくて、音を浴びたという表現が適切かもしれません…。
なんてエモい始まり方なんだろう、私の脳内は「エモい」という言葉で埋め尽くされました。
幸運にも手元がよ〜くみえる席でした。指が自由に、音を良い意味で「探り」ながら、その時の感情にのせて鍵盤を動き回る。
とにかくとにかく自由で縛られない音楽を目の当たりにして放心状態になりました。
狂気的なのに理知的、情熱的なのにテンポやパッセージは狂わない冷静さ
探って弾いているように見えたのに美しい和音。
丈青さんというピアニストが、どれだけピアノを弾いて
真摯に音楽に向き合ってきたか、バシバシ伝わってきました。
そして「何でもあり」なのです。
旋律に合わせて歌う、唸る、左足でテンポをとる、弦を爪弾く。
これまで見たことがないピアノの弾き方でした。
丈青さんというピアニストは全てを見せてくれているんだな、と感じました。
クールな見た目とは裏腹に(失礼)全てを明かし、全てを出し切ってくれる
優しさと人の良さが伝わってくる。
「何をするにも最後は愛だよね」って大好きなボーカリストが言っていたのですが、私たち観客に対する愛が溢れている気がしました。
あまりに感動して2日間公演の2日目も席を準備していただき…夢のような演奏会を2日間も味わいました。
本当に感謝。
天文館カフェはとても不思議な空間です。ここを教えてくれた友人に感謝!
ライブ当日はスパイスたっぷりの美味しいカレーと素敵なドリンクのおもてなしに心があったかくなりました。
この日は梨とマスカットのノンアルカクテルを頂きました。美味しかったです!
今回のライブの曲目をお聴きできればよかったのだけれど、1日目はメモを取ることも忘れてしまいました…。
2日目の曲目は
・somewhere
・かごしまブルース
・silence
・I see you while playing the piano
・milese mode
・Georgia
〜休憩〜
・赤とんぼ
・Someday my prince will come
・Ring Route 7
・Everything happens to me
2日目は1日目と雰囲気も曲もガラリと変わってた。
かごしまブルースは鹿児島の空気にインスピレーションを得て即興で弾いてくれた曲。音源を売り出して欲しいくらい、嬉しかったです!
個人的に一番最後のEverything happens to meが忘れられません。
和音がとっても綺麗だった。(さっそく楽譜を買った人)
帰宅してから丈青さんのソロアルバムやJ.A.Mのアルバムを聴き返すと
「うんうんこの曲!」と思い返せるけど
CDと当日の演奏ではずいぶん曲の様子が違うのです。これまた凄い。
すっかり丈青さんのピアノを入り口に、ジャズの世界に魅せられています。
帰り道「音楽ってこんなに自由だったんだな」と感動をなんども反芻しました。
眠れる音楽が流行っているけれど
音楽を聴いた後に眠れなくなったのは初めてでした。
こんな音楽に出会えてよかった。ありがとうございました。