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あのねスピッツさん

人生で初めて、スピッツのライブに行って来た。

スピッツを聴き始めたのは、Twitterで1人の女の子をフォローしてから。

その子はスピッツが大好きで、よく歌詞を味わい、それをツイートしていた。

その頃の私は社会人2年目。
仕事に疲れて半年間のお休み期間をもらい、実家で休みながら退職か復帰か悩む、悶々とした毎日を送っていた。

どうやらその子も辛い毎日を過ごしているようで、その子と自分を重ねては慰められていた。

聞いたのがスピッツの「春の歌」


平気な顔でかなり無理してたこと
叫びたいのに懸命にほほえんだこと
朝の光にさらされてゆく

春の歌 愛も希望も 作りはじめる
遮るな 何処までも続く この道を


この曲を通して、たくさんの希望や光を見ることができた。

以前の職場と実家は片道2時間近く離れていたが、その間に海の見える長い国道がある。

色んな感情とともにその海を見ていた。
いつもバックにはスピッツが流れていて、落ちてしまいそうな気持ちを何度も救われた。


そしてライブ当日。
チケットをとってくれた友人と一緒に会場に着くと
なんと席はステージ前から4列目のど真ん中。

「こんなことある〜〜?!?!」と大はしゃぎ。

叫びそうになるのを
小躍りしそうになるのを抑えながら
その時を今か今かと待っていた。

暗転。

「音楽が大きくなって、暗転する瞬間が大好き」と言っていた友人の気持ちが
とてつもなく良くわかる。
鼓動が大きくなるのと同時に、BGMがしずまり、静寂。

音楽が鳴る。
幕が上がり、そのまたさらに薄い膜をひとつ隔てて
本物のスピッツがそこにいた。

夢かと思った。

1番近くに立っていたマサムネさんは、軽やかなストロークでギターを弾く。
その声はCDで聴くのと全く変わらない
ガラスのように透き通った声だった。

大好きなあの曲も
初めて聴く曲も
(実はあんまり新しいアルバムを聴き込まずに参戦した)

音楽が全部生きていて、

会場を走り回りながらとびきりの笑顔でペースを弾いて
皆んなを楽しませてくれる田村さん。

ロックな見た目なのに1番トークがユルくて笑える
ギターの安定感が半端ないテツヤさん。

すごい笑顔なのにドラムにコーラスまでこなす崎ちゃん。
アコースティックverのジュテーム?ではスネア1個なのに超カッコよかった。

キーボードのクージーさん、弾いてる姿も歌ってる姿も超楽しそうなのに
あんなにたくさん鍵盤を操っててすごい!と途中から見入ってしまった(笑)


最高でした、その一言に尽きる。

ライブが終わってからも余韻が抜けない私たちは、夜の街を歩いて、飲んで食べては今日のライブの感想を語り合った。

本当に幸せな時間だった。
あのねスピッツさん、わたしは毎日救われていました、あなたの音楽に。

生きて、音楽をしてくれて、心からありがとう。

私も生きてる限り、スピッツの音楽を聴き続けて、また会いに行きます。

重エモンな文章になっちゃった〜
愛は重めなのです。

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