幸福の法則④「体験」が、幸福のキャパシティを増やす
親子運動会「同じフィールドで」をテーマに設定
令和2年2月15日(土)、安積公民館の体育館にて『カトラススタートアップ』というイベントが行われ5つのファミリーが参加しました。
今回のテーマは「親子カトラス」
私たちは普段から性別や年齢の垣根を超えた「ボーダレス」な交流を大切にしています。
このイベントでは普段子供たちを優しく見守ってくれているお父さんお母さんも、みんな同じフィールドでプレーしました。
親子で楽しんだプログラム
①アップ/動的ストレッチ
→怪我は厳禁。
みんなでゆっくり身体を動かしていきます。動的ストレッチで股関節や体幹などを特に意識してじんわりと身体を温めました。
②ボールキャッチドリル
→まずはボールをコントロールすることから。
ボールを自分の身体の上に投げてキャッチします。
丁寧に投げることが出来るか、落下地点でキャッチする手の形を準備することが出来るかが課題です。慣れてきたらボールが空中にある間に手を叩いたり、体をクルッと回転させてキャッチしてみます。
③親子で振り向きキャッチ
→親子で協力練習
うつ伏せに寝っ転がり、セイハッ!の掛け声で素早く起き上がってボールをキャッチします。投げる、取るのタイミングで肝心なのはしっかりコミュニケーションが取れていること。アイコンタクト、声の掛け合い、そしてナイスキャッチ!
④背中合わせボール運び
→大人VS子供の新競技。
子供は子供同士、大人は大人同士で背中合わせに立ち、2人の背中の間にボールを挟んだ状態で慎重にボールを運びましょう。相手の気配を背中に感じながら呼吸を合わせて。参加者全員参加のリレー競技です。
結果は僅差で子供チームの勝利!
⑤手繋ぎボールオニ
→オニから逃げる姿はまるでランニングバック
シンプルな手繋ぎオニにフラッグを付けて、更にオニ以外はボールを持って逃げるというフットボールのエッセンスを含めました。大人も子供もみんなで参加しました。
⑥カトラスフットボール
→お待たせしました家族対抗ミニゲーム。
第一試合は2チームに分けてレッツカトラス!
親子間のナイスなパスワークや、お父さんのインターセプト、お母さんがお子さんのルートを空けるために巧妙なブロックをするなどナイスプレーの連発です。
第二試合は我々スタッフも一緒にプレーしました。
カトラスフットボールの試合は、全く同じ作戦でも経験値や年齢によって獲得点数に変化をつけてフェアな試合になるように調整しています。
この日のカトラスは最少年齢が4歳!
一生懸命なランで爆発的に得点を稼ぎます。子供たちもお父さんお母さんといっしょにプレーすることで安心感が生まれたのか、パスやキャッチの成功率が高かった気がします。
試合の結果は、なんと45-44!
大接戦でした!
⑦おまけ
→秘密特訓。
余った時間を活用して、自由時間でボールを使って遊んだり、お父さんお母さん、スタッフと仲良くおしゃべりタイム。
そして小学生はパスを正確に通すためにボールを投げる特別練習を行いました。
ボールを遠くまで早く投げるためにはフォームが大切です。
身体をスムーズに使ってより遠くに、正確に投げられるように。集中して取り組んでいました。
最後に記念撮影をしてさようなら!
今回も無事怪我なく終わることが出来ました。ご協力頂いた参加者の方々に心から感謝申し上げます。
アートとは、「体験」である
さて、ここからはあとがきです。
昨年の夏にカトラスフットボールが誕生して、このようにフットボールイベントを何度か行なっていく内に、もっと仲良く!もっとボーダレスに!という、こだわりが出てきました。
それに関連して、突然ですがアートの話をさせて下さい。
みなさんにとってアートとは!?
さて、アートとはなんでしょうか?
改まって説明するとなると少し難しいですよね。
例えば、図画工作や美術の教科書に掲載されているピカソやゴッホ。彼らはたくさんの人に感動を与え、後世に名を残す偉大な画家であることに疑いの余地もありません。
しかし世の中にはこう思った人も絶対にいるはずです。
「これのどこが良いんだ?」
ゲルニカもモナリザもヴィーナスの誕生も。
間違いなく名画ですが、必ずしもアートであるとは限りません。
なぜなら、万人が感動する絵なんてこの世にないのですから。感性の在り方次第ですので一様ではありません。
そしてこれは私の自論ですが、
アートとは体験のことを言います。
絵を見て衝撃を受けたり。
音楽に心を揺さぶられたり。
映画のワンシーンが忘れられなかったり。
スポーツにもアートは起こり得ます。
サッカーのゴールシーンでビューティフルゴールと称えたり。
野球で繊細な送りバントを芸術的と呼んだり。
いつだったかテレビで、蕎麦打ち職人の早技に対してタレントが「これはアートだね!」と言っていたことがありました。それも決して間違いではないと思います。
前置きが長くなりましたが、少なくとも私の中で、カトラススタートアップのイベントにおいて、親子でフットボールをプレーするあの場所は、あの時間は、間違いなくアートでした!そう胸を張って言えます。
お父さんお母さんにとっても、お子さんにとっても、そして我々スタッフにとっても、ちょっと珍しい体験(エクスペリエンス)だったのではないでしょうか。
ピカソやゴッホのように世界中の人に認知されるようなものでなくても構いません。
一緒にこの活動を楽しむみんなで今後もアートな体験を生み出すために、スペックスフットボールは活動します。
Author katsuyuki (SPEX FOOTBALL)
画家、SPEX FOOTBALLアートディレクター、ドローンパイロット。
大学時代にタッチフット全国大会出場。2019シーズン東北MVP。ポジションはWR/LB。クラシックバレエとサッカー経験からの独特のステップと加速が武器の野性的なプレースタイル。