出張スぺカレ in東京
12月10日、11日と出張スぺカレと称して東京に遠征してきました♪
その報告と感想を思いのままに綴ります
和敬塾にてスぺカレ
まずは東京都文京区の和敬塾へ。
和敬塾とは実業家の前川喜作が創立した学生寮です。
前川喜作は、仏教に傾倒しており“和敬”という文字は
「和をもって敬しとなす」という聖徳太子が制定した十七条の憲法に登場する言葉から由来しているとのことです。
スぺカレ講師のイッシーは和敬塾OB☺
現役塾生からのオファーにより今回の出張スぺカレが実現しました。
テーマは“稼ぎ方とは”、“お金と幸せについて”
大学での講義とは違う学びに頭を悩ませるような姿や、身の回りの事柄から出る悩みは東京の学生ならではのものが。
休憩時間には和気あいあいと話したり、質問し足りない学生がいたりと温かい雰囲気で時間が過ぎていきました(^^)
今後、市場経済の中でバリバリ働いてガンガンに稼ぐであろう塾生に対して
「終わりのない話を永遠とすることが大切です」
「市場に人間性はありません」
「社会関係資本は自分にくっついてきます」
「余裕が一番」
「お金があっても不満が消えるだけで幸せにはなれません」
「かけがえのない自分を大切にしてくれる場所に身を置こう。今いるこの和敬塾はそんな場所です。」
と熱いメッセージを残してきました。
衣食住を共にし、充実した学生生活を過ごしている和敬塾生には、自分を大切にしながら誰かを幸せにできるような社会人になってほしいです。
ローカル東京めぐり
喫茶ラフレッサ
モーニングを喫茶ラフレッサにて。
店内の雰囲気はザ・喫茶店で昭和にタイムスリップしたかのように思える空間!
店主さんも気さくな方で活き活きとコーヒーを入れる姿がありました。
きらびやかな東京ばかりを見ていると人間の活気や、
一人一人の人間という存在が薄れてしまっていますが、
この喫茶店には昭和時代から現在まで
人間の豊かな時間が送られていることが感じられました。
東大・赤門
お次は東大へ
なかなか東京観光でも立ち寄る機会の少ない東大ですが、
実際に行ってみると歴史上の偉人が通いここで学びを深めていたことを考えると感慨深いものがありました。
求道会館
続いては東大の近くにある求道会館へ。
求道会館とは浄土真宗僧侶の近角直観が自身の説法堂として建てたもので、
1900年に清沢満之が私塾として浩々洞を開いた地でもあります。
ここでは日清戦争や日露戦争など戦乱の世であった日本をどう生きるかを考えた人たちが集い、仏教や哲学から人間の生き方について考えていたそうです。
実際に行ってみると、洋館のような風貌で、重厚感に圧倒されました。
ここで清沢満之が悩める若者と共に対話を通して学びを楽しく深めていたことを感じると、今の世は対話が足りないと改めて感じました。
目の前のものに惑わされ、本当のことに目を向けない人間は今も昔も同じですが、現在は対面でなくても繋がれてしまうからこそ対面で人と対話する尊さを忘れてしまっているのではないかと。
言葉だけでなく、一緒の空間や時間を共にすることでより深く共感できたり、その人の本当の心を感じられるということを現代の人には改めて伝えたいです。
そんなことはこの浩々洞では当たり前で、対面でしか話せないからこそ自分を見つめることだけではなく、遠くの人や社会に思いを向けて本気で考えていたことが時間を超えて感じました。
早稲田大学周辺
次は早稲田大学周辺へ。
大隈通りは早稲田の大学生でにぎわい、午後の授業に向けて友だちと一緒に和やかな笑顔を見せていました。
軽食&ラーメン メルシー
メルシーはイッシーが学生時代によく通っていたラーメン屋で、長年学生から愛されているそうです😊
13:30ごろに行くと店の前に列が。
学生だけでなく、幅ひろい年代の方々でにぎわっていました。
並んでいると目の前の大学生が店員さんに
「台所で食べるかい?」と声をかけられ、「ラーメン大盛りと半ライス!よっしゃ!」とスキップで店の裏から入っていく様子が。
その学生は台所で参考書を見ながらラーメンをほおばり、鼻歌を歌いながら店を後にしました。
おそらく彼は常連で店員さんにも愛されているのだろうな、と予想されますが、令和でこの光景が見られるとは思わず感動。
間違いなくメルシーは彼の心の拠り所で、彼が活きている場所です。
そんな彼のような人が長年いたからこそ続いているお店なんだろうなと感じると、人を大切にするという心がどこからともなく感じられました。
注文したラーメンも味わい深く、沢山の人に愛され、そしてそんなお客さんを愛した軌跡が見えました。
おわりに
出張スぺカレin東京のまとめをしてきましたが、この2日間で感じたことは、人間が勇気を出して東京を作っていったということと人間の豊かなつながりは時代をこえるということです。
戦時中や戦後、人間がどう生きていけば分からない時に人間が勇気をだして人が集まれる場所を作っていったからこそ今回訪れた場所があります。
そんな勇気をもらい、自分もこの窮屈な時代になにか作り出したいと感じます。
和敬塾も喫茶店も求道会館もラーメン屋も、そこに人がいてこそ成り立っているもの。
そしてそこを愛して何度も通いたいと思える何かがあるということ。
それはただの楽しみではなく、自分がそこに居ていいんだと思える安心感やそこにいる誰かに会いたいと思う気持ちがあったと感じます。
その気持ちこそがサードプレイスの土台であり、人間の豊かな心を保つためのものだと思いました。
この学びを今いる身の回りの人に還元できるよう、今できることをコツコツと楽しみながら取り組んでいきたいです(^^)/
まなちゃる🥟