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テキストカバレージ「やわたCS2ブロック」2024/9/7 〜開幕した王道編2弾環境の終極を宣言するのは、我らがキャプテンゴルファンタジスタ〜
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ついに幕開けとなったデュエルマスターズ全国大会店舗予選。全国各地で1人、また1人とエリア予選出場者が決まっていく、熾烈な戦いが繰り広げられている。
そしてこのエリア予選の出場権をかけた戦いが加速していくのと同時に、2ブロック環境でもメタゲームが回り始めている。
8月後半の初週は火水マジックと光闇メカが狼煙を上げたかと思えば、次の週からはそれらを狩ろうとする光水闇COMPLEXが増加。そしてこれらのどのデッキともほぼ互角に戦うことができる水自然のジャイアントが9月初週に戦果を上げている..…。というのが最新の2ブロック事情。
ハイパーエナジーが登場する王道編第3弾が発売するまでの残り約1週間。ここではその最前線となる2ブロックCSであるやわたCSの戦いの記録を見ていこう。
開幕した王道編2弾環境の終極を宣言するのは、我らがキャプテンゴルファンタジスタ
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今回優勝を争うのは神奈川県のくろはこと千葉県のつっかー/。どちらも*千葉県2ブロック村の住民である。(*千葉県本八幡まで2ブロックCSに参加しにくる人のこと。)
くろはこは過去に光闇メカを使用した回で優勝を飾っており、今日も<DARK MATERIAL COMPLEX>が入っているデッキを使うのか....?と思いながら本人に使用デッキを聞いてみると違う答えが返ってきた。
筆者 「今日は何使ってるんですか?」
くろはこ 「今日はジャイアントだよ〜」
光も闇も入らないまさかのカラーリング。先週までのジャイアントの活躍を見て使用することを決めたのだろう。そしてどんなデッキでも高水準で使えるその実力は今日ここまで来ていることが裏付けている。今日もこのまま優勝するのか。
対するは千葉県のつっかー/。こちらも昨年度から2ブロックフォーマットに親しんできた。
https://note.com/spellgreatblue/n/n0560e5d497f5?sub_rt=share_b
今日も普段から気に入っている光水闇の<DARK MATERIAL COMPLEX>を使うようだが、テンプレートとは異なるチューニングが施されているようだ。店舗予選でも毎回惜しいところまで漕ぎ着けていることからもアベレージが高いことが伺える。
ここで補足情報を付け加えておくと、本日のベスト4のデッキはこの2つのデッキが丁度2:2の比率で占めており、環境を定義しているデッキとも見ることができる。
勝つのはジャイアントか、DARK MATERIAL COMPLEXか。
GAME1
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つっかー/の先攻でゲームが始まったが、くろはこの2ターン目<竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>召喚からゲームはスタートする。次のターンからの革命チェンジに向けた幸先のいい出だし。
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対するつっかー/のファーストアクションは3ターン目の<♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今>での2ドロー。光水闇COMPLEXデッキの性質上、序盤はリソースを稼ぐ時間だ。<DARK MATERIAL COMPLEX>を探しにいく。
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3ターン目を迎えたくろはこはこのデッキの縁の下の力持ちである<アシステスト・シネラリア>を召喚して1ドローすると、すぐさま<竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>を攻撃に向かわせて革命チェンジを宣言。
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場に送り出されるのは<チアスペース アカネ>。革命F期の成長ダンテのような低コストのカードからの連続革命チェンジはジャイアントの最強ムーブの一つだ。
<チアスペース アカネ>の効果でくろはこの手札とマナが増え、マナは4マナに到達。次のターンには普通に5マナのカードが使えるようになるだけでなく、盤面の隣にいるウルトラ・セイバー持ちの<アシステスト・シネラリア>が盤面を堅めている。ここの1点ではS・トリガーはない。
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つっかー/は4ターン目に<理想と平和の決断>を唱える。エレメント除去とシールド追加を選択し、厄介な<アシスタント・シネラリア>を除去。
仮に<アシステスト・シネラリア>が場に残ると、次のターンにくろはこは5マナのカード+2マナのカードと複数のカードをプレイできる状態になり、ゲームは一気にくろはこへ傾いていただろう。
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だが、くろはこからしてみれば、<アシステスト・シネラリア>が退場したのは少し残念な程度の些細なこと。5ターン目に<五番龍 レイクポーチャー ParZero>を召喚し、デッキから2枚のカードを回収する。
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そしてこれほどリソースを稼いでる中でお目当てのカードが手に入らないことはないだろう。
<チアスペース アカネ>が攻撃すると、満を持してくろはこのキャプテンが場に降り立つ。その名を<超重竜 ゴルファンタジスタ>!!!
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これが革命チェンジによるジャイアントのバトンタッチ式成長戦略。
<超重龍ゴルファンタジスタ>の場に出た時の効果でマナから<チアスペース アカネ>を出してマナと手札を伸ばすとそのままT・ブレイク。
そしてS・トリガーは...…ない!!
盤面にジャイアントが並び、シールドも残り1枚と、窮地に追い込まれるつっかー/。5ターン目は少し悩んで<超光喜エルボロム>を召喚してシールドを2枚にする。
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なぜつっかー/が少し悩んでいたのには理由がある。ジャイアントはマッハファイター持ちのクリーチャーを攻撃させることで盤面展開をしていく性質上、ジャイアント相手に的になるクリーチャーを出すことは常にリスクが伴うからだ。だがそんなことを言っている状況ではない。シールドを増やした方がまだ勝機はあるという判断だろう。
そして返しのくろはこのターン。
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<超重龍ゴルファンタジスタ>の終極宣言。それはキャプテンによるくろはこの勝利宣言と同義だ。大量に増えたマナと手札から展開されるジャイアント達のまえに、つっかー/は手も足も出ない。
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キャプテンを中心としたジャイアント軍団の手によって、本日の優勝者はくろはこに決定した。おめでとう、くろはこ!!!
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WINNER くろはこ
大会結果
【大会結果】9/7(土) やわたCS(39名参加)
— やわたCS運営&DM2ブロック情報発信 (@DMyawataCS) September 7, 2024
優勝:くろはこ選手(水自然ジャイアント)
準優勝:つっかー/選手(光水闇COMPLEX)
3位:fana選手(水自然ジャイアント)
3位:Phone田翼選手(光水闇COMPLEX)#DM2ブロ #DM2ブロ2024
次回の開催は10/12(土)です!新環境もお楽しみに!! pic.twitter.com/ABYDYQmBu8
続いて、ベスト8です。
— やわたCS運営&DM2ブロック情報発信 (@DMyawataCS) September 7, 2024
人数の都合でエールが配布できず、申し訳ありません🙇🙇
・nobuo選手(火自然ゼニス)
・おんそく選手(リスト非公開)
・えくわ選手(闇自然ゼニス)
・ハルプブ選手(水火マジック)#DM2ブロ #DM2ブロ2024 pic.twitter.com/GbmX6z4LrE
最後にアーキタイプと勝率データです。
— やわたCS運営&DM2ブロック情報発信 (@DMyawataCS) September 7, 2024
エール期は今日が最後でした!半年間ありがとうございました🙇🙇
後期もよろしくお願いします!
ぼくは10月からの2ブロックプロモが楽しみです😊😊#DM2ブロ #DM2ブロ2024 pic.twitter.com/AzGgWOmqT4
今大会ベスト3カード
第3位 der'Zen Mondo / ♪必殺で つわものどもが 夢の跡
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現在の2ブロック環境に存在する、ありとあらゆる水文明を採用したデッキに投入される傾向があるカードがランクイン。光水闇DARK MATERIAL COMPLEXや水自然ジャイアントをはじめ、マジック系統のデッキやゼニスにまで、どのデッキでもフィニッシャー兼LOケアを務めることができる。4枚採用は少ないが、2〜3枚で調整されることが多い。
デッキを引き切らずとも手打ちでデッキ切れの心配がなくなるので、ただただ5ドローとしても使う時は多い。相手がデッキ枚数を気にしている動作をしている場合はこのカードを警戒する必要があるだろう。
第2位 アシステスト・シネラリア
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一昔前のコッコ・ルピアやヤッタレマン、スタートダッシュサイクルのクリーチャー達はとても頼もしかった。だが、このアシステストサイクルのカードはもっと頼もしい。
3ターン目に1ドローしながらも、次のターンには種族のカードを常に軽減し続け、そしてウルトラ・セイバーで味方を最後まで守る。その役割の多さゆえにジャイアントデッキにはほぼ4枚投入されている。ジャイアントのマナカーブが2ターン目はクリーチャー召喚、3ターン目はブーストと繋ぎ、5マナのカードを4ターン目に使う、といった動きになるため<豊潤フォージュン>などと併用される傾向がある。
あと半年間、2ブロックの種族デッキを支え続けることは間違いないため、2位に選出。
第1位 超重龍 ゴルファンタジスタ
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9月後半からの店舗予選での優勝報告が増えてきたのが水自然のジャイアント。マッハファイターと革命チェンジの掛け算による盤面展開が強みのデッキである。
そのほかにもデッキのストロングポイントとして以下の点が挙げられる。
デッキの大半が低コストのカードで手札事故が少ない。
2ターン目のジャイアント召喚から3ターン目に革命チェンジをしていくブン回りともいえる成長プランがある。
デッキの中のSトリガー及びG・ストライクの枚数が多いことによる受け性能
<チアスカーレット アカネ>×<超重龍ゴルファンタジスタ>による多面展開
<同期の妖精/ドキドキ・スパイラル>+<アシステスト・シネラリア>によるトリガーケア
などなど、強みをあげるといとまがない。王道編2弾環境の結論デッキの一つであるのは間違いないだろう。
王道編3弾環境ではハイパーエナジーという面展開する能力がプッシュされていく予定だが、マッハファイターを多様するこのデッキなら今後も間違いなく戦っていけるだろう。今月の大躍進を讃えて1位に選出。
あとがき
こんにちは。Feiです。みなさんはエリア予選の出場権利は取れましたでしょうか。僕の手元にはブレイズ・ハイパー・クローのプロモが18枚あります。もうCS会場で近況は聞かないでください。別にデュエマ上手くないです。優勝出来ない人間なので…後半戦も頑張っていきます。
店舗予選の結果を見ていると、やはりジャイアントの結果が多く流れてくる印象があります。満遍なくどの対面でも5分で戦えるデッキな点が評価されているみたいですね。トリガーとGSも合計12本以上あるデッキなのもあり、ビート耐性もあってガン不利というガン不利はあんまりありません。強いて言うならゼニスくらいかな。ストレートの5〜6勝が要求される権利戦で不利対面が少ないというのは明確な強みでしょう。
新弾のカードはあらかた公開されましたが、DTLも含めて、今後の2ブロック環境を大きく動かすことになると思います。ハイパー・エナジー、楽しんで行きましょう。
おわり
新弾のハイパーエナジー、2ブロック的には小型を並べる必要があるせいで、ジャイアントのマッハファイターだったり、マジックのオレの歌、ヒメカットの除去が刺さりすぎて大丈夫なんかなって思ってしまう。青黒ゼナークはマジで強化入ってるけども。スケルハンターとゴルギーニはすごい。
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逆転劇系のカード、期待してます。黒緑ゼニス、ついに後手3のマジックを受け止められるようになったし。
逆転こそが、カードゲームだ。
店舗予選期間終盤で権利が取れたら、それも逆転の一つなのかもしれない。
ほんとにおわり