見出し画像

テキストカバレージ「やわたCS2ブロック決勝戦」2023/5/13 深淵へと染まる世界に轟く、ファイナル革命の力




年度が変わり新環境がスタートした、2023年度の2ブロックフォーマット。

赤単ボルシャックの快進撃を、ライオネルStarが迎え討った5/6日から1週間。


初めの1回目は、誰もが暗闇の中で最善だと思うデッキを選んだだろう。好きなクリーチャーを使ってみたいプレイヤーだっていたはずだ。

だが、ある程度のメタゲームに関する情報がプレイヤー間に流れたということは、参加するプレイヤーは1回目の結果からそれぞれが何かしらの根拠や信念を持ってデッキ選択をする指標が出来た、ということでもある。


「先週はこのデッキが優勝したらしいから、自分もそれを使おう」と考える人もいれば、

「今週はこのデッキが優勝して、来週はそのデッキが増えそうだから、優勝デッキに有利なデッキを持って行こう」と考える人もいるだろう。



これこそがメタゲーム。



参加したプレイヤーだけで形作られていく、それぞれの思いの交差点。


そしてその中を上手く進んで、優勝の栄光を掴むのは誰なのか。



深淵へと染まる世界に轟く、ファイナル革命の力


5/6日。5/13日から遡ること1週間前。
筆者の好きなライトノベルの主人公は野生のバニーガールと出会ったが、2023年5月6日のこの日、本八幡の会場で辛酸を舐めたデッキが2つあった。


一つは、現在の主人公デッキである、アビスロイヤル。


アビスラッシュという大量の即時打点を作るテーマ能力を持ちつつ、<深淵の懐炉 マーダンロウ>や新規で登場した<ノラディ:ド:スルーザ>などでハンデスすることも可能で、Sトリガーもなんなく採用できる、いわば万能デッキ、と呼ばれる立ち位置のデッキだ。

主人公プッシュの恩恵もあり、下馬評では最強格に据えられるデッキだが、前回は不利がついてしまう赤単ボルシャックが大量発生していたこともあり、ベスト8に1人送り込むも、ベスト4の段階で全滅してしまった。

だが、今週は前週の結果を受けてか、使用者数はトップに。そしてその地力の高さと母数の暴力で決勝戦の席へと1人送り込むことに成功。

14人いたアビスロイヤルの代表者としてこっすうが決勝戦に挑む。


そしてもう一つが、青黒タマシードである。



先週は使用者が2名(青単の同型を含めると5名)のみだったにも関わらず、少数精鋭で好成績を収めた。

1人は3位入賞を果たしたが、もう1人はベスト8目前で惜しくも散ってしまった。その無念は如何程のものだろう。

しかし今回は違う。
そのベスト8目前で散った青黒タマシードの使用者は、今回は決勝戦の席に座る。その名はのまろか。
決して普段からCSに参加するようなプレイヤーではないが、デュエル・マスターズに関する知識は豊富でネットでも情報を発信し続けている。

アビスロイヤルVS青黒タマシード。


前週と打って変わって全く異なるデッキ同士の決勝戦が始まる。


GAME1


じゃんけんで先攻を取り、ガッツポーズをしたのはのまろか。
<ナーガの海黒環>、<ギュウジン丸の海幻>、<AQ NETWORK>とチャージしていく。
デッキの動きとしては早期にタマシードを4枚揃えたいデッキではあるが、手札にはコスト4以上のカードがダブついている。


それに対してこっすうは2ターン目に<ブルーム:プルーフ>、3ターン目には<邪侵入>から<アビスベル=ジャシン帝>を場に送り出す最高のスタートを切る。
これにより、次の4ターン目からアビスラッシュを複数回駆使したプレイングが可能になった。




4ターン目という、ようやく動けるマナに到達したのまろか。
デッキのキーカードである、<Drache der'Zen>を召喚し、3枚引きつつ<Drache der'Zen>と<アストラルの海幻>を捨てて、手札を入れ替える。


理想的な動きが出来ていないのまろかとは対照的に、ブン回りとも言えるムーブができているこっすぅ。

4ターン目は相手の手札状況を確認するべく手札から<深淵の壊炉 マーダンロウ>を召喚。
のまろかの手札がタマシードと呪文で埋め尽くされているのを確認すると、<AQ NETWORK>を捨ててターンを終える。



手札事故に加えてハンデスまで叩き込まれたのまろか。
相手の盤面展開を抑制すべく、<ギュウジン丸の海幻>を出して2ドロー。

除去耐性のある<アビスベル=ジャシン帝>こそ場に留まったが、手札が4枚になったことで相手のクリーチャーを全てバウンスしつつ、失われた手札を回復する。



盤面を上手く作りたいこっすうは、5ターン目にアビスラッシュで<ノラディ:ド:スルーザ>を2体墓地から場にだし、登場時効果でのまろかの手札から<邪杯と魔術の決断>と<アストラルの海幻>を捨てさせつつ、攻撃時の効果でアビスメクレイド5。



3枚捲った中からこっすうがずっと探し求めていたであろう<邪龍ジャブラッド>場に。
そのままシールドを1枚ブレイク。トリガーはなし。




トリガーがないことを確認したこっすうは2体目の<ノラディ:ド:スルーザ>を攻撃に向かわせてアビスメクレイド5。



山札から現れるのは2体目の<邪龍ジャブラッド>!!

次々にアビスロイヤルを呼び出し、盤面が強固になったこっすう。


だが、この攻撃でのまろかの盾から<ハンマ・ダンマ>がトリガー。


効果で墓地に<ナーガの海黒環>、<ブレイン・コンチェルト>、<Drache der'Zen>が落下し、<邪龍ジャブラッド>の除去耐性を1度使わせる。

勢いに乗ったこっすうは続けて<ド:ノラテップ>で攻撃し、2体の<邪龍ジャブラッド>の効果で4枚墓地を肥やす。こうすることでまたアビスロイヤルの除去耐性が1回分増える。



除去耐性をもつアビス軍団を築き上げ、盤面で圧倒的な優位に立っているのは間違いなくこっすうだろう。


だが、これはデュエル・マスターズ。




大逆転劇はいつの時代でも、Sトリガーから始まる。



そして、今年からSトリガーはさらなる進歩を遂げたのだ。


のまろかはシールドから来た<極印呪文「インフェギガ」>を即座に発動する!!


墓地を増やしつつ、Sトリガー・プラスによって墓地から<AQ NETWORK>を蘇生し、効果で<邪杯と魔術の決断>を唱える!!


そして蘇生のモードを2回選択し、<Drache der'Zen>を2体蘇生!!
この一連のチェインコンボにより、あっと言う間にのまろかの盤面にブロッカーが4体揃ったため、こっすうは攻撃を中止してターンを終了する。




そして返しののまろかの6ターン目。

<極印呪文「インフェギガ」>と<邪杯と魔術の決断>で<バイケンの海幻>と<ナーガの海黒環>を出し、守りを固めながら墓地から<轟く革命レッドギラゾーン>がのまろかの手札に加わり、反撃の狼煙が上がる。




4体の<Drache der'Zen>と<轟く革命レッドギラゾーン>を駆使して連続攻撃を決めたのまろかが前週のリベンジを果たしたのだった。


              WINNER   のまろか







大会結果






今大会ベスト3カード


第3位  ブルーム=プルーフ


なぜ?と思うかもしれないが、このカードが今週アビスロイヤルのシェアが伸びた一番の原因だからだ。
先週の結果から、青白ライオネルと赤単ボルシャックの数が多いと予想したプレイヤーがメタとしてうまくこのカードを使えるアビスロイヤルを選択したのだろう。

実際青白ライオネルは踏み倒しが封じられ、<深淵の壊炉 マーダンロウ>で手札から引っこ抜かれてしまうだけで呆気なく負けてしまうのでアビスロイヤルには不利になってしまうし、アビスロイヤルが苦手な赤単ボルシャックの<ボルシャック・バラフィオル>などへの対策にもなるので役割は大きい。

そのため、今週は青白ライオネルはあまり勝てなかったのだと思われる。そういった理由で3位に選出させていただいた。


第2位 悪縁 ガクブッチ=リッチーモア


昨年度までの2ブロック環境を破壊していたカードがあった。その名を<ロスト・Re・ソウル>。
王来編で<龍風混成 ザーディクリカ>が登場してから2ブロック落ちするまでの間、常に環境を支配していた。
それほどまでにこのフォーマットでの全ハンデスは強力な力となり得るのだ。
そして今週のアビスロイヤルにはこのカードが複数採用されていることが多かった。青白ライオネルも青黒タマシードも豊富な手札を用意したうえでカウンターギミックを発動させるので、シビルカウントで手札を全て捨てさせてしまえば問題なく相手を倒せる…という訳で採用されている。
今後にも期待を込めて2位に選出した。


第1位 轟く革命レッドギラゾーン




やっぱ革命チェンジって強すぎるからダメです。










あとがき



どうもみなさん。Feiです。
ここまで詳しそうな感じでメタゲームがなんだ言ってましたが、結局自分もそんな上手くないので、正直よく分かってないです。オリジナルとか1日単位でメタデッキ変わるしよく分からん。


ここからは個人的な意見やどうでもいいことを書いていくだけなので、興味のない人はいいねを押してからブラウザバックしてください。言葉遣いも適当です。






本題というか所感


前回は久しぶりの2ブロック開催というバフもあって50人規模の等倍CSとして開催出来たけど、2回目はもしかしたら人集まらないかもな〜とか思っていましたが、今回も変わりなく50人集まりました。正直言ってビックリ。

いやだって、初めて来る人は「サガがいないデュエマ!!」とか、「4ターン目が来るデュエマ!!」って触れ込みで来る人も少なからずいるわけで、あとの半分くらいはほぼ前からいる常連の参加者な訳ですよ。それで1週目は赤単ボルシャックが爆勝ちしちゃって無惨に轢き殺された人が次も来るのかと言われると怪しいな〜と思っていた訳です。あと楽しいって思ってくれるかも分からないですし。
要するに「ゲーム性に楽しさを見出してくれないと固定客にはならないだろうな」と思っていたんです。



そんな筆者が向かった会場の当日の様子がこちら。


なんと相変わらずの大盛況。
中には先週の様子を見て新規に来た方までいるという。
これはもう大成功と言って差し支えないでしょう。
先程も言ったとおり、2ブロック自体のゲーム性に楽しさを見出してくれた方だけでこんなに人が集まったということに他なりません。これもCSを主催している方の努力の賜物でしょう。

自分はオリジナルやアドバンスはひたすら絶望神を使っていますが、正直心のどこかで疲れてた部分もあったのかもしれません。
GP後から喪失感というか、デュエマが面白くないと思ってた時期もあって、勝てない現実に苛まれてます。本心を言えばこんなカバレージ書くくらいなら自分の勝率を上げるためになんかやったほうがいいとか考えるくらいには。負のスパイラルに入ってますね。
しかし今は2ブロックの練習したいくらいにはモチベーションはこっちの方が高いです。

話はそれましたが、今後もこの勢いが続いてくれればなと思います。



では、ここまで読んでくれた方には次回のポイントをお伝えして終わります。

次回の開催日は6月3日ということもあり、カードプールが増えます。

まぁアビスロイヤルのスーパーデッキが発売されるので。

そしてこの最強カードが使用可能になります。

そうです。今でも最強の決断呪文、ダークネスです。
恐らくハンデスだったり、ループのパーツになっていくのでしょう。アビスや青タマシード、ハンデスにだって入れられます。


あとこの新規も強いです。

まぁこんなに強化が来たアビスロイヤルはどこまで強くなっていくのか見ものです。



まぁこんなところですかね。
2ブロックのカードを調べるときは公式のカード検索を使ってデッキを作ってください。

それでは次回、6月3日にお会いしましょう。




                    おわり




*追記

仕事終わりに記事を書き終わったところでTwitterを開いたらとんでもないカード公開されてました。6月3日開催分は使えませんが、6月24日から使用可能になります。


プロモカードでテコ入れして環境を捻じ曲げに来てる感じ、E2期のザビミラヴォルグメタで出た悠久を統べる者フォーエバープリンセス味を感じますね。

サガループは4c邪王門とガイアッシュ覇道を倒すべく生み出されたデザイナーズデッキだと思ってたけど、主人公デッキにガン有利なのを五分五分くらいまで持っていかせたかったのかもしれない。

ミラーが面倒になるのは想像に難くないですが、アビスロイヤル最強時代来ちゃった.…


まぁコロコロ発売日までは平和?な環境なので楽しんでいきましょう。それでは。














































気がついたらガイアッシュ期も残り2ヶ月を切っています。ほんとに欲しいので優勝させてください..…


                 ほんとにおわり

いいなと思ったら応援しよう!