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全国大会エリア予選直前! デュエルマスターズ2ブロック 王道・アビスレボリューション編メタゲーム・ブレイクダウン(リスト集2024年11月段階)



5年ぶりにDreamをかけた戦いが帰ってくる。



デュエルマスターズプレイヤーにとっての夢とはなんだろう。

自分の作ったデッキで勝ち続け、自己表現に成功することだろうか。

DMPランキングで自分のハンドルネームが上位に名を連ね、目標を実現することだろうか。

コミュニティの中で自分が好きなコンテンツが発展していくのを間近で感じることだろうか。

自分が書いたイラストがカードになることだろうか。



 夢の形は人それぞれだろうが、そんな中でも全国大会への出場を挙げる人は多いのではないだろうか。その年のデュエルマスターズを愛する人々の中でも選ばれた人のみが出場できる大会だからだ。

 しかしここ数年間、そこまでの道のりは常人には登ることができない険しい道のりだった。そこを登っていくことは夢のまた夢、と思う人が多かったかもしれない。

 だが、今年は違う。誰にでも全国大会への道のりが開かれた。自分の所属する地域の代表者として全国大会へ参加するチャンスがここにある。

さぁ、俺たちの住む地域の代表を決めようじゃないか。熱狂に包まれた2ブロックフォーマットの戦いの中で。




※カード画像はデュエル・マスターズ、デッキ画像はデッキメーカーより引用・作成しており、使用しているカード画像は全てウィザーズ・オブザ・コースト社に帰属し、ガイドラインに沿って作成しています。



王道編第3弾発売以降の2ブロック環境像



 大まかな環境像は王道編2弾環境からあまり変化していないが、現在の2ブロック環境は2強環境となっており、その飛び抜けて結果を出しているデッキが水自然ジャイアントと火水マジックである。



 水自然ジャイアントはどの対面でも広く五分五分の勝負ができるデッキであり、小型展開も革命チェンジによる大型獣の踏み倒しも、マッハファイターによる面処理ができる。さらにはSトリガーとGSの枚数も多いため、受けもかなり堅い。万能デッキとしてCS、エリア予選で多数入賞を誇っている。

 一方のマジックは2ブロック環境で唯一3キル可能な高速ビートダウンとして、新殿堂施行後も環境を牽引している。<瞬閃と疾駆と双撃の決断>が殿堂した後も代用カードとして<調律師ピーカプ / ♪音速で 本番中に チューニング>を採用することでかつての連続攻撃は再現されており、2ブロック環境では踏んだ瞬間に負けに繋がる<ヘブンズ・ゲート>や<ドラゴンズ・サイン>のようなSトリガーが少ないことも相まって使用者が多い。


 この2つのデッキが少し頭が抜けており、環境の上位を張っているため、
「どちらかのデッキには勝てても、もう一方のデッキには不利がついてしまう」
という事象が現環境の攻略を難しくしており、いわゆる「(2強環境に限りなく近い)雑多環境」になっている。

 しかし、だからと言って他のデッキは活躍していないのかと言われるとそうではない。現在でも上記のデッキ以外のデッキも活躍しており、様々なデッキが勝てる雑多環境であることは変わらない。

そんな環境に対するイメージを持ってもらってから今後紹介するデッキ群を見ていってもらえると幸いだ。




ビートダウン群


水自然ジャイアント


 現2ブロック環境を定義しているのは間違いなくこのデッキだ。店舗予選が開始されてから常に環境の門番としての役割を全うしている。

デッキの強みとしては下記の通り

  • 基盤が強い

  • マッハファイターにより盤面の取り合いに強い

  • 2コストのジャイアントから革命チェンジによる成長プランを取れる

  • <チアスカーレット アカネ>と革命チェンジ持ちによる複数回にわたるメクレイドによる展開

  • SトリガーとGSの枚数が多く、受けが堅い

  • 自由枠と入れ替え候補の多さによるカスタム性

  • <同期の妖精 / ド浮きの動悸>と<アシステスト・シネラリア>の掛け算による盤面維持能力

  • <ナイターファイアフライ>、<竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>などによる対<DARK MATERIAL COMPLEX>対策能力

 

 これらの長所がある、ミッドレンジ系のデッキとなっている。基本的に相手がバトルゾーンにクリーチャーを送り出すと、あっという間に盤面を作られてしまうので、盤面を徐々に広げていく並大抵のデッキは簡単に制圧されてしまう。呪文のソリティアに対しても<超球の超人 / 父なるタッチダウン>を採用することである程度対策できてしまう。


 また、ジャイアントと言ってもタイプが異なる場合もある。人によっては3-5のマナカーブを意識して、<竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>のスロットを<豊潤フォージュン>などに入れ替える人もいる。
 <竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>はターボ型ではないマジックやメカに対しては序盤から面を取れて強い一方で、ジャイアント同士のミラー戦の場合などには腐りがちなためだ。詳しくは過去の記事を参照してほしい。


 勝とうとするなら盤面にクリーチャーを出さないプレイができるデッキ、ハンデスで手札を奪う、<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>を採用できるデッキを使う必要がある。

 ターボマジックや闇自然ゼニス、光水ゴスペルなどには不利がつくが、持ち前の対応力とデッキパワーが高いため、今後の2ブロック環境で必ず対策が必要だ。


追記

https://twitter.com/asansansansan/status/1857657023225311667?s=46

 筆者がこれを推敲している間に行われた北海道エリア予選で<死神覇王 ブラックXENARCH>を採用した型がベスト16まで進出していたとの情報がありました。これまでは多色カードが少なく、闇文明まで採用するのが困難とされていましたが、その欠点を<哀樹神官グリッファ>で補完するのはお見事とは言わざるをえません。

ミラーで違いを生み出せる、ゼナークを使える新しいジャイアントとして新しい立ち位置を築くと思います。




火水マジック


 オリジナルでは一時代を築いた後に環境から退いたが、DTLでの活躍などもあったように2ブロックでは相変わらず存在感がある2ブロックの入門デッキとしての役割も持ち始めた人気のデッキ。
 やはりカードゲームにおいては速度は正義という側面もあり、2ブロック環境で強い基盤と高い再現性を誇る3キルデッキとしての長所は高く評価されている。勝ち方はこれまでのイメージ通り。2コストからカラクリバーシを経由するパターンに加えて<アシスター・mogi林檎>から<Napo獅子-Vi無粋 / ♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い>からいきなり<芸魔王将カクメイジン>にチェンジしてスタートする。

 環境的にも<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>を上手く使えるデッキという条件もクリアしており、マジックに対して勝率を出すことが出来ないといけないのは今後も変わることがないだろう。

ターボマジックについては次に紹介する。




ターボマジック


 新しいデッキというわけではないが、11月に入ってから見直されたデッキ。DTLでの活躍も記憶に新しいが、母数が多いジャイアントや光水闇のエルボロム(DARK MATERIAL COMPLEX)などに対して勝率が高いことから大会での母数が増加している。
 ジャイアントやメカなどの小型を並べるデッキに対して<救済のカルマ ミルク / リリーフ・水晶チャージャー>や<黙示録の水晶>といったカードを使いながらゲームを後ろに伸ばし、デッキが薄くなったところで<芸魔王将カクメイジン>から呪文を連続で使用していく動きがジャイアントに何もさせずに勝ちやすいとされている。<銀河竜ゴルファンタジスタ>も<グレート・流星弾>から突破可能だ。


 ここ数ヶ月、天敵である手札破壊をする闇自然のゼニスやアビスなどの数が減少していた&有利であるジャイアントのシェアが高いことによって立ち位置がよかったのが直近の勝利報告に繋がっていたと考えられる。

 ちなみに万能な最強デッキというわけではなく、弱点もしっかりあるデッキであることは理解されたし。
水晶マナが十分に出来ていないうちに火水マジックに突っ込まれるとあっけなく負けてしまうし、<聖霊超王H・アルカディアス>に呪文を止められたり、<「呪怨」の頂天サスペンス>を叩きつけられると復帰が困難だったりするお茶目な面も多い。あくまでもメタを読んで使うデッキである。


ゼナーク型 光闇メカ

 「<死神覇王 ブラックXENARCH>を早期に場に出すとデュエマは終わる」という事実は、今年デュエマをやっている方ならもう既に知っているはずだ。ゼニスにもジャイアントにも有効で、6マナで2体以上のクリーチャーを破壊し、場に居残り続けると手札のリソースまで刈り取ってくる。このメカはそんな<死神覇王 ブラックXENARCH>の早期着地をコンセプトにしている。<獲銀月ペトローバ>のハイパー化で場に出てくるともう手がつけられない。
 代替案として<堕カオスマントラ>などを採用すると、スレイヤー付与の効果で殴ってきたジャイアントにも戦えるようになる。相変わらず光水闇のデッキが苦手だが、王道編1弾環境の王者は今でも健在である。



光闇火アグロメカ

 筆者も店舗予選期間中に目撃したデッキであり、千葉県の方で開発されていたデッキ。オリジナル環境ではバカメカと言われている似たようなデッキがあるようだ。

 主な動きとしては2コストのSA付与できるカードから3ターン目に<獲銀月 ペトローバ>や<忍鎖の聖沌 94nm4>を召喚して即攻撃。そうすると次なるメカが出てきて、革命チェンジなんかを挟むとさらに打点が伸びて..…と言った具合に連鎖していく。結構バカにならない強さがある。
 ジャイアントに対して不安な部分があるためシェアが拡大しているわけではないが、<鎧機天シロフェシー>などを絡めることもできるので、どこかで活躍することがあるかもしれない。


水闇火アビスアサルト


 <瞬閃と疾駆と双撃の決断>が殿堂入りしてからも消滅せず残っているこのデッキ。<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>を上手く使えるデッキとして使用候補に上がることがある。

 打点を作りつつ、<超化秘伝 アビスアサルト>でメタクリーチャーをばら撒きながら攻撃することができるので、メタビートとしては火水マジックより性能が高い。意外とSトリガーの枚数が多いので、守りもそこそこ信頼できる。一見チグハグな見た目でも、この半年間でプレイヤーによって洗練されてきたリストなのだ。



火水アゲブロムバイオレンス

 王道編3弾が発売されてから現れた、ハイパーエナジーを上手く使えるデッキ。CSでも使用者がいる。
 1マナ、2マナと動いて3ターン目には7コストのカードがプレイできるので、<爆藍月スケルハンター>を最も上手く活用できるデッキとなっている。

 <怒りの夜 アゲブロム・バイオレンス>が2体揃うと、原作漫画のように無限攻撃が可能。溜めるだけ溜めたあとに打点生成して殴るもよし。
 
 とはいえ、十王編のムゲンクライムのように、手札に低コストのカードと、出したい大型のカードがそれぞれ揃わないと何も出来なくなる、かわいいところがある。4弾でさらに優秀な低コストクリーチャーが配られるのを期待。



コントロールデッキ群


光水闇ゼナーク


 2ブロック環境の受けデッキ代表は、現在でも絶賛活躍中だ。<DARK MATERIAL COMPLEX>のフィニッシュ性能と多数のSトリガーによる防御力は他の追随を許さない。
 現在の2ブロック環境でも<死神覇王 ブラックXENARCH>の影響力は大きく、最近のトレンドは<禁呪と聖句の決断>から<死神覇王 ブラックXENARCH>や<深淵の螺穿 ラゼル=スパイラル>を複数展開し、盤面や相手のリソースを6マナで一気に奪う構築になってきている。〆は<聖霊超王 H・アルカディアス>を添えてフィニッシュする。デュエルマスターズ・プレイス初期の4c天門のようなデッキに近いといえば伝わるだろうか。

 構築によっては<超光喜 エルボロム>と<暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発>の組み合わせを採用している構築もあるため、これといったテンプレート構築がなくカスタム性も高い。ジャイアント対面も<DARK MATERIAL COMPLEX>を迂闊に出さす、6マナからの<死神覇王 ブラックXENARCH>複数展開を目指せば勝利することも可能。

 ターボマジックや火自然ゼニスなどに不利がついてしまうが、「逆転こそが、カードゲームだ。」と思う方にはオススメである。


闇自然ゼニス

 DTLでは活躍する姿を見ることができなかったこのデッキだが、ジャイアントとターボマジックが増加して環境が1周回ってきた今、再び立ち位置がよくなった。

 相手の手札を全て捨てさせることができる<「呪怨」の頂天 サスペンス>が環境に与える影響は大きく、他のデッキの選択肢を狭めるほど。4ターン目にゼニス・セレスを叩きつけて一方的な展開でゲームを締めるパワーは相変わらず健在だ。

 ただ、裏を返すと王道編3弾が発売されて以降もデッキの動きとしては何も変わっていない。火水マジックへの対抗手段となる<深淵の逆転劇>を獲得したとはいえ、相手の手札を奪い去ってからゲームを畳むまで時間がかかることや、詰めの安全性のなさ、<DARK MATERIAL COMPLEX>や<死神覇王 ブラックXENARCH>に弱いといった弱点は相変わらず。引きが弱いと何もできないビッグマナ特有のお茶目なところもあるので、人によって評価が分かれる。

 それでもブン回った時の強さはトップクラス。全ハンデスを喰らって立て直せるデッキなど少ないのだ。

火自然ゼニス



 根強い人気を誇る、2ブロックでトリガーを無視して最高の攻撃力を叩きつけることができるデッキこそが火自然ゼニス。DTLでのにわか選手の運命力が全てを破壊した姿を覚えている方も多いのではないだろうか。

 闇自然のゼニスと異なり、<偽りの名スカラベオ>を使えることで、バウンスや効果による破壊などに耐性を得ることができ、コントロールデッキに対して強く出ることができる。<「戦鬼」の頂天ベートーベン>を上手く使うことができるのも評価ポイント。

 ただ、現環境の2大巨頭であるジャイアントとマジックに勝てないことが最大の弱点。<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>や<銀河竜ゴルファンタジスタ>がキツいのに加えて、速度でも遅れを取るのが理由だ。

 ただ、他の有象無象のデッキをなぎ倒せるパワーは2ブロック環境でもトップである。今後の活躍にも期待。


光水自然ゼニス



 東北方面で生まれていた(と思われる)ような別の方向性のゼニス。トリガーも多く、<「戦鬼」の頂天ベートーベン>を召喚してから<偽りの名ワスプメリサ>と<聖霊超王H・アルカディアス>を並べると実質的な単騎ラフルルが完成するため合理的である。
 また、<偽りの名パピロニア>によってジャイアントにも継戦能力を持って戦うことができるので、今後も見かけることがあるかもしれない。


闇自然アビス

 「<邪幽ジャガイスト>のない2ブロックのアビスは弱い。」というのは、我々の勝手な思い込みだったのだろう。盤面処理と手札破壊のプロフェッショナルたる闇文明のアビスは、2ブロック環境でも活躍中である。


 ブーストからの<フットレス=トレース / 「力が欲しいか?」>による上振れもあるが、なんと言っても<謀遠テレスコ=テレス>が強い。置きブレイン・タッチが弱いわけもなく、徐々に相手の手札を枯らしてからはマイターン1枚ブレイク→ターン開始時のハンデスで相手のトップが数ターン輝かなければあなたの勝ちである。その姿は双極編2ブロックでも活躍したラビリピトガリュザークやアドレックワークマンハンデスを彷彿とさせる。

 しかしデッキのカード1枚1枚はパワーが低いため、相手がゼニスのようなトップ勝負に強いデッキには負ける場合があったり、<DARK MATERIAL COMPLEX>に触れないといった弱点もあるので、やはり最強デッキというわけではない。
 しかし、序盤から的確にハンデスをすることができるのは唯一無二なので、今後も使用者はいることだろう。<貝獣パウアー>や<蒼神龍アナザー・ワールド>には気をつけよう。



ソリティア・コンボデッキ群


水闇ゼナーク

 ハイパーエナジーと強力な足回りを手に入れたアドバンス環境を破壊しているゼナークは、2ブロックでもその凶悪さを見せている。
 イメージとしては序盤に<爆藍月スケルハンター>を出しながらドローしつつ足止めし、頃合いを見計らって<死神覇王 ブラックXENARCH>を送る出して勝利する。
 使用難易度が高く、<死神覇王 ブラックXENARCH>が公開領域に見えなかったり序盤にコケると可愛いデッキになってしまうところが王道編3弾で少し改善された。
 火水マジックや<DARK MATERIAL COMPLEX>、<黙示録の水晶>が入っているデッキがしんどいが、一風変わった、使ってて楽しいデッキを求めている場合はオススメである。


光水ゴスペル


 4月に華々しいデビューを飾ったソリティアデッキも、環境によっては使う意義がある。ジャイアントを倒すのであればこのデッキも選択肢に入るからだ。

 動きとしては水晶マナを4枚作り、<ローゼス・イノベーション>から<水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム>の下面を使用してアンノウンである<偽りの名リベルラ>、<水晶の王ゴスペル>などを召喚。<偽りの名前リベルラ>の効果で呪文を軽減した状態で<der'Zen Mondo / ♪必殺で つわものどもが 夢の跡>で無限EXターンを獲得したのちに<水晶の祈りで相手の山札を破壊する。

ループ手順についてはこちらを参照。
 ジャイアントが<ローゼス・イノベーション>を乗り越える手段がないため、<「狡知」の頂天レディオ・ローゼス>をキープして<ローゼス・イノベーション>→<クリスタル・ドゥーム>経由でカウンターとして出すと3面バウンスできて非常に強力。

 ターボマジックがこのデッキよりもやりたいコトを遂行でき、<「呪怨」の頂天 サスペンス>が天敵であるデッキであるためなかなか日の目をみないが、隠れた愛好者も存在するので、スペルチェインデッキ代表として紹介。






おわりに

 今回紹介した2ブロックのデッキリストは、CSで実績がある物を抽出しているとはいえ、あくまでサンプルです。最初の基本的な事前知識と言いますか、基礎情報を広める目的で作成していますのでご了承ください。ここから開拓していくのはみなさん次第です。
 現在の2ブロック環境はファイアーバードやマーシャルのような圧倒的なtier1が存在するわけではなく、1ヶ月周期のメタの流れの中で、その日勝ちやすい立ち位置がよかったデッキが優勝するゲームになってきています。メタ読みが大事なわけですね。ジャイアントが割と不利対面が少ない&マジックは3キルしてノートリだったら当たり前に勝つってだけです。そういったわけで、自分が参加するエリア予選の前のCS結果などを見てから使用デッキを決めるのが良いのではないでしょうか。

 これからの王道編3弾のカードプールでエリア予選を戦う方は頑張ってください。陰ながら応援しています。






おまけ

 2ブロックフォーマットは双極編が始まった2018年に導入された。そしてそれまで採用されていたブロック構築にかわって2018年、2019年とエリア予選の風物詩として定着していった背景がある。手の指を折りながら数えてみると、今年度から再び開催される2ブロックフォーマットによる全国大会エリア予選は実に5年ぶりの開催となる。

 <ジョット・ガン・ジョラゴン>や<轟轟轟ブランド>、<卍デ・スザーク卍>、<BAKUOOOON・ミッツァイル>、<MEGATOON・ドッカンデイヤー>、<魔導管理室カリヤドネ/ハーミット・サークル>などが活躍していた超天編以降の5年間、このデュエルマスターズにおける全国高校サッカー選手権ともいえるイベントが開かれなかったのだ。


 そんな2024年11月16日。筆者は京急線の車内でこの記事の足りない空欄を埋める作業をしていた。

 筆者は普段こういった文章をデュエルマスターズを題材としてよく書く。デュエルマスターズに関する内容であるため、カードの名称を書くことが必然的に増えるのだが。

「<BAKUOOON・ミッツァイル>のスペルって、O何個分だっけ。」

「たしか3つだったような...。」

 筆者は普段、カードの正式名称がうろ覚えだったり、ツインパクトだったりして長い時はデュエルマスターズ公式サイトのカード検索から正式名称をコピペして貼り付ける。自信がある場合はもちろんそのままカード名を打ち込むのだが、久しぶりに書く必要がある、超天編のカードの文字列を自信を持って書くことが出来なかった。5年前くらいまであれほど日常的なカードで、CS会場で自分をたくさん勝たせてくれて、プレイヤーには殿堂入りを切望されたカードの正式名称を忘れている自分がいたのだ。たまにはアドバンス村にも行ったほうがいいのかもしれない。

 この5年で彼は2ブロックレギュレーションから卒業したし、デュエルマスターズの主流フォーマットはオリジナルになり、外部ゾーンのあるデュエルマスターズと疎遠になってしまっていた。自分も周りも変わってしまったことに気付かされる。

 そんなことを考えていると集中力は途切れるものだ。文章を書くための集中力が切れてきた筆者はX(旧Twitter)を開く。
 今日はちょうど2024年北海道エリア予選が行われていて、時刻は午後に差し掛かる頃だ。予選が終わっていても不思議ではない。TL上でのエリア予選の情報を次々に確認していく。


https://twitter.com/dm_soya/status/1857606272079782361?s=46



 そこには誰かがその日にともに戦った40枚の選ばれしカード達の姿や、エリア予選に参加しての感想が流れてきていた。初めて参加した人もいれば、数年ぶりに参加した古豪の姿も散見される。今日、栄冠を手にするはずだったかもしれなかったデッキリストもあった。悔しい思いもあったはずだ。

そして決勝戦の対戦カードも決まったようだった。


 なんという組み合わせだろう。両者とも北海道を代表するプレイヤーだった。
 
 かたやデュエチューブ公式でも有名な全国大会優勝経験のあるプレイヤー。しかも過去のエリア予選では挫折を味わっている。彼のファンを含めて、ここで勝って欲しいと願っている人も多いだろう。


 かたや北海道でデュエルマスターズの認定ジャッジとして、コミュニティ発展のために尽力してきたプレイヤー。筆者は直接お会いしたことはないが、なぜか声だけは知っていた。

 ご本人が過去の自分の足跡に対してどう思っているのかは推しはかることはできないが、筆者が学生だった頃、デッキを作る際に参考にしていたし、北海道では知らない人の方が少ないのではないか。


 この対戦カードを見て、どっちが勝つのかを知ることができるのは残念ながら北海道に住むプレイヤーと公式関係者のみ。しかもGPなどの大型大会ではないので、生放送などもない。
 だけど、これが懐かしかった。こうして日本各地で誰が地域の代表になるのか、続報を待つ。この熱さこそがエリア予選なのだと。
 そしてまるで自分ごとかのように、プレイヤー同士が応援しあい、そして最後の結末を見届けるこの時間が尊いことを思い出した。


 そして数分経ったのちに北海道の代表が決まったようだった。

 自分が応援していた人が全国大会へと旅立つことが決まった瞬間だった。

これだった。自分が再び見たかった光景は。これがあるからエリア予選は盛り上がるのだ。今回自分は北の大地を踏みしめていないことが残念だと感じるくらいには。

こうして北海道の代表が決まった。


そしてこのイベントが他の地域であと8回も行われる。

ここ数年、特にコロナ禍以降でデュエルマスターズを始めた方にとっては、全国大会というのはどこか雲の上の存在で、自分とは疎遠な場所だったかもしれない。

自分とは関係ないイベントのように思えたかもしれない。

自分の知り合いではない人同士が戦っている場所であって、親近感が湧きにくいこともあったかもしれない。


でも今年からは違う。みんなで送り出した地域の代表者が、全国大会で我々の思いやプライドまで背負って戦ってくれるはずだ。


だから、この戦いは自分も関係がある。だから楽しもう。

普段とはちょっとだけ違う、もう一つの最高のデュエルマスターズである、2ブロックフォーマットのデュエマを。


次なるエリア予選の優勝者は、あなたかもしれないのだから。




                     おわり














































































































なんか最初はこんなあとがき書くつもりなかったんですけどね。それだけ感動したんだなってことで優しい目でみてください。

X(旧Twitter)のポストは公開情報だと思っているので、今回は演出の一つとして無断で採用させて頂いています。もし不都合などがございましたら削除させて頂きますので、ご連絡ください。

今回紹介した2ブロックのデッキリストは、CSで実績がある物を抽出しているとはいえ、あくまでサンプルです。最初の基本的な事前知識と言いますか、基礎情報を広める目的で作成していますのでご了承ください。ここから開拓していくのはみなさん次第です。これからの王道編3弾のカードプールでエリア予選を戦う方は頑張ってください。陰ながら応援しています。


そして、王道編もいよいよ4弾が発表されました。環境が変わって面白いといいですね!!

 ラスボスポジションのカードが出てからの2ブロックが面白くないわけがないので。バロム、期待してます。それでは今回はこの辺で。

リノグレ選手、おめでとうございます。<蒼の潮流 スーパー・スペル・グレートブルー>が小中学生の時の切札だったので、運命連ドラとかの動画を本当に参考にしていました。全国大会でも頑張ってください。


 そしてこれを読んでいる公式の方、エリア予選などで2ブロックに関する知識を持って是非とも力になりたいと考えておりますので、仕事のご依頼等是非お待ちしております。2025年の成人式の日は祝日なのもあり今のところ予定がございません。
 ない場合はこれまで通り、好き勝手に2ブロックに関する情報を発信していくだけですけれどもね。公式カバレージを圧倒するクオリティを目指して拡散しちゃうぞ〜

              



マジでカッコいいんだよな。実は小中学生の時から使ってる実物、印刷エラーの宝物カードだったりする。

                 ほんとにおわり

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