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テキストカバレージ「やわたCS2ブロック決勝戦」2024/10/12 〜ジャイアントVSジャイアント、ミラー戦のセオリーとは〜



 ランキング制度の変更が行われてから初めてのDMPランキングが終了し、2024年下半期のDMPランキングがスタートした。そしてそれに伴い、2ブロックフォーマットには特別なプロモーションカードが配布されることになった。


 バトルゾーンにいる時でも、デッキリストの中にいるときも、その効果でプレイヤーの注意を惹きつける、現在最もトーナメントシーンで見かける妖精の力は2ブロックフォーマットに大きな盛り上がりをもたらしている。

 そして今回お送りするのは、そんな<同期の妖精/ドキドキ・スパイラル>が最も活躍する水自然のジャイアントミラー。優勝の栄冠を手にするのはどちらか。








ジャイアントVSジャイアント、ミラー戦のセオリーとは

つっかー/  「今回こそは優勝したいです。」


 こう語るのは千葉県のつっかー/。決勝戦で勝つことに対して彼は大きな想いがある。なぜなら今年は決勝負けを喫することが多く、数多くの辛酸を舐めてきたからだ。


 前回のやわたCSだけでなく、他の大会でもそれは同じ。毎度あと一歩が足りないのだ。

 それ故に。勝利を求めるために。彼は自身の相棒ともいえる光水闇の<DARK MATERIAL COMPLEX>から一時的に離れることにした。

 そして今回相棒に選んだのは、全国大会店舗予選でも多くの優勝報告がされている水自然のジャイアント。実績も十分で、頼りになるキャプテンの力を借りることにしたのだ。自分の目標へと手を伸ばすために。その結果として今回リベンジの場に辿り着いた。


 そんなつっかー/と対戦する栃木県のぽちぽちが使うデッキも奇しくも水自然のジャイアントだった。


ぽちぽち 「予選で当たった時は負けてるんですよね...(勝って雪辱を)果たしたいです。」


 彼も今年から積極的に2ブロックを始めた人物だが、4月からの努力が身を結び、今日は決勝戦の席へ。
 話を聞けばどうやらこの2人は今日1度対戦しているとのこと。その時はつっかー/が勝利したが、また再び対峙することになった。一度敗れた相手にリベンジするために。

 決勝戦というCRYMAXを乗り越え、鬼の力と優勝という栄誉を勝ち取るのはどちらか。




GAME1


 先攻はつっかー/だが、ゲーム開始から数ターンは現代デュエル・マスターズではとても考えられない光景が広がっていた。なんと両者とも4ターン目までをマナチャージのみで終えているのだ。

 この現象が起きる理由を補足すると、ジャイアントはマッハファイターなどの攻撃に発動する効果を駆使して面展開していくデッキであることが理由としてある。

 水自然ジャイアントというデッキは<チアスカーレット アカネ>の攻撃能力によるメクレイドと、革命チェンジによる展開が主な攻撃手段になるデッキであるため、ミラー戦では相手の攻撃を牽制する<銀河竜ゴルファンタジスタ>や、<五番龍 レイクポーチャー ParZero>のようなジャストダイバー効果を持ち、攻撃されないクリーチャーを場に出すことから試合が始まるのだ。

 そのため不用意に盤面にクリーチャーを送り出すといったことはしない方がよく、6マナ帯まではお互いにチャージエンドを繰り返すことが定石だ。そのため、つっかー/は5ターン目までをマナチャージのみで終えた。



 だが、この定石があろうとも不運な事故が起きた場合は話が別だ。

 手札に<チアスカーレット アカネ>と革命チェンジ先がないぽちぽちは5ターン目に<運明!ベリアvs.キャディ>と<アシステスト・シネラリア>を召喚して1ドロー。デッキを掘り進めてターンを終える。




 ここまで我慢を続けてきたつっかー/は6ターン目に<五番龍 レイクポーチャー ParZero>を召喚し、必要なカードを2枚回収したのちに<アシステスト・シネラリア>をバウンスする。ジャスト・ダイバー持ちのクリーチャーであれば攻撃の的にならないので安心してプレイできる。


 だが、考えることは双方とも同じ。ぽちぽちも6ターン目はつっかー/と同様に<五番龍 レイクポーチャー ParZero>を召喚し、手札を整える。



 この試合で先に仕掛けたのはつっかー/。自身の<五番龍 レイクポーチャー ParZero>のジャストダイバー効果が切れたため、攻勢に転じる。

 7ターン目に<チアスカーレット アカネ>と<同期の妖精/ドキドキ・スパイラル>を召喚し、<チアスカーレット アカネ>で<運明! ベリアvs.キャディ>に向けて攻撃する..…



 相手のマッハファイターを封じる<銀河竜ゴルファンタジスタ>に革命チェンジしながら。

 これでぽちぽち側からのマッハファイターによる切り返しを封じることができ、強固な盤面を築き上げることに繋がる。踏み倒しによるマナ加速こそ許してしまうが、安全にターンを返す。



 相手の展開を許す格好になったぽちぽちも盤面を捌く。7ターン目は<アシステスト・シネラリア>召喚からの<ナイター・ファイアフライ>で<同期の妖精 / ド浮きの動悸>をバウンスしながら<五番龍 レイクポーチャー ParZero>をフリーズ。



 だが、ここでつっかー/のターンで場へ出ていた<同期の妖精 / ド浮きの動悸>のメガ・ラスト・バースト効果が発動し、<アシステスト・シネラリア>がバウンスされる。

 しかしぽちぽちも<五番龍 レイクポーチャー ParZero>を攻撃に向かわせて<銀河竜 ゴルファンタジスタ>へ革命チェンジしつつ、つっかー/の<銀河竜 ゴルファンタジスタ>と相打ちを取る。これで一応は目の前の脅威を取り払うことに成功する。


 盤面を返されたつっかー/。このターンはジャイアントの真骨頂たる連続カードプレイをこれでもかと見せつける。
 8ターン目は<チアスカーレット アカネ>と<竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>を召喚。すぐさま攻撃し、今度は<超重竜 ゴルファンタジスタ>へ革命チェンジ。


 <チアスカーレット アカネ>のメクレイドを使い、攻撃している<超重竜 ゴルファンタジスタ>をマナに送ってアタックキャンセルしつつメクレイド。


 ジャイアント・メクレイド8で<輝跡!シャイニングロード・マンティス / 輝跡の大地>の呪文面をジャイアント・スキルとして使い、マナから<アシステスト・シネラリア>を場に。そして<超重竜 ゴルファンタジスタ>の効果でマナから<チアスカーレット アカネ>を場に出す。
 こうすることで相手の盤面に触らずにメクレイドの試行回数を稼ぐことができる。


 次につっかー/は<チアスカーレット アカネ>を攻撃に向かわせて<銀河竜ゴルファンタジスタ>へチェンジしながら<竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>をコストにメクレイド。 メクレイドによって登場した2体目の<超重竜 ゴルファンタジスタ>が<チアスカーレット アカネ>を引き連れながら場に。つっかー/の盤面は圧倒的なものとなった。



 苦しい状況が続くぽちぽち。8ターン目は<輝跡!シャイニングロード・マンティス / 輝跡の大地>の呪文面で<輝跡!シャイニングロード・マンティス / 輝跡の大地>のクリーチャー面で呼び出し、ウルトラ・セイバー持ちの<アシステスト・シネラリア>をバトルで破壊してから盤面をリセット。しかし、つっかー/の盤面には2体のゴルファンタジスタが残ってしまう。


 そしてつっかー/の9ターン目開始時、終極宣言。手札が倍になる。

 そして今度は<チアスカーレット アカネ>を2体召喚。
そしてそれぞれを攻撃に向かわせて手札の<超重竜ゴルファンタジスタ>、<チアスペース アカネ>との組み合わせで前のターン同様に盤面を増やしていく。

あっという間に前のターン同様の盤面が完成され、盤面を制圧した状態で再びぽちぽちにターンを返す。



 10ターン目を迎えたぽちぽちだが、このターンも<輝跡!シャイニングロード・マンティス / 輝跡の大地>を召喚して盤面を吹き飛ばそうとするのが精一杯。ウルトラ・セイバーに阻まれ、完全には捌ききれない。






 <der'Zen Mondo / ♪必殺で つわものどもが 夢の跡>というこのゲームを締めくくるハイクが詠まれると、ジャイアント軍団がつっかー/を念願の頂上の景色へと導いた。おめでとう!つっかー/!!!!!

                WINNER  つっかー/




大会結果




今大会ベスト3カード


第3位  豊潤フォージュン

 現在の2ブロックフォーマットで最も強力なデッキの一つが水自然ジャイアントであることは結果から見ても明らかだろう。だが、水自然ジャイアントのリストには大きく2パターンある。面を取ることに寄せたリストの3-5のマナカーブを重視するリストの2つである。



 <竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>を採用し、マジックなどの小型展開するデッキに対してガードを上げているのが面取りを重視している型である。<竹刀の超人 / サイバー免許皆伝>の下面を使えば<DARK MATERIAL COMPLEX>の行動を縛ることができるので、光水闇の<DARK MATERIAL COMPLEX>が流行している時もこのタイプが増加する。



 一方で、<豊潤 フォージュン>を採用し、3-5のマナカーブを安定させて5マナのアカネ2種を4ターン目に強く使うことを重視しているのがこちらのリスト。
 筆者は「3ターン目までに2コストのジャイアント+<チアスペース アカネ>を素引きなんて出来るか!!」と思うのもあり多色が少なめのこちらの方が好みだが、<豊潤フォージュン>を後半に引くと死に札になる・トリガーの枚数が減るなど、このあたりは正直個人差によるため、どちらも一長一短である。


あと半年間、汎用カードとして活躍することが多いだろう。3位選出。



第2位 チアスカーレット アカネ

 ジャイアントのメインエンジンとして活躍しているこのカード。SRに恥じない展開力と面処理を有しているが、メクレイド効果なのもあり扱うのが難しいカードでもある。

 手札の革命チェンジ持ちカードと山札の出目、相手のクリーチャーの数などと相談しながらプレイする必要があり、下手すると望んだ盤面とは違う状況になっているなんてこともしばしば。チアリーダーに上手く指示するのもキャプテンの勤めなのかもしれない。ジャイアントデッキの中核として2位に選出。



第1位 銀河竜 ゴルファンタジスタ

 やっぱ革命チェンジは強すぎるからダメです。
スーパークソデカボン・キゴマイムがタダで出てくるんじゃない。








あとがき


 みなさんこんにちは。Feiです。これがいつ公開されるかは分かりませんが、10月13日段階では全国大会の店舗予選もそろそろ終盤ですね。みなさんのエリア予選進出に自分の情報が何かしらの助けになっていれば幸いです。


 いやーすごいですねプロモ効果。もちろん前期のDMPランキング集計が終わったとか店舗予選で2ブロックを多くの人が触ったとか、DTL効果とか色々要因はあるとは思いますが、同期の妖精に切り替わってからマジで人が来る。やはり現代水文明を代表するVTボンキゴインパルス同期の一角たる人気ぶりです。
 アナカラージャオウガのカード、もう大体プロモになってて光るんだよな。


 超天編の時はテック団の波壊GO!がプロモになりましたが、それでも人が集まらなくなっていった記憶があったりして不安。今後は安泰と見ていいのかな。そんなにお世話になってないけど自分も取れるようにがんばります。


 でも、やはり今はGPに照準を合わせるべきではあるので、暫くはオリジナルとアドバンスを触る人が多いと思います。エリア予選が近づいてから2ブロック頑張りましょう。



                      おわり








































 このプロモがめっちゃ欲しいけど、2週目までの話を聞いてる感じ、だいぶ過酷な戦いになりそうですね。アドバンスGP出れないんだけどな..…

8時50分選手、権利おめでとうございます。

                 ほんとにおわり

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