髪の毛を切りに

やぁ、瀬吏くん。
今日は一緒に髪の毛を切りに行きました。

Artizanale。
きみの担当は伊藤さん。
“とと”の担当は飯村さん。
二人ともいい美容師さんだよね。

今日は17:00のカットだったから、“とと”はワックスをつけてもらうことはしなかった。
今日は珍しく、席が隣同士だったね。
伊藤さんはよくできた美容師さんだと思う。
あえて、“とと”に聞こえるか聞こえないか、でも聞こえるくらいの声量で、「今日はつけちゃっていいかな？」
ってきみに聞いていたね。
“とと”はあえて聞こえないふりをしたよ。

ちょっと前までは自分の言いたいことがなかなか言えなかったきみでも、最近は「こうしたい」「こうして欲しい」を少しずつではあるけれど、ちゃんと言えるようになっている。

伊藤さんに仕上げのワックスをしてもらえるのが、きっときみの楽しみなんだろう？
かっこよく仕上げてくれるもんな。
鏡見て、ちょっとなんとも言えない、嬉しそうでもあり、恥ずかしそうでもあり・・・
そう、なんとも一言では表現し難い表情をするよな。
その表情、わかる。
“とと”はわかるぞ。
その表情、“とと”はとても好きだぞ。

帰りの車で、
「伊藤さんにワックスつけてもらうの瀬吏、好きだろ？」
って聞いたら、
「それも好きだけど、シャンプーがきもちいいんだよな〜」
ってな。

今日も素直なきみがよかったよ。