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ハーレーはなぜベルトドライブなのか?

ベルトドライブの最大のメリットは、ほぼメンテナンスフリーな点です。

しかし、エンジンと同じようにフリクション(抵抗)を減らしたほうが損失は低くなります。

エンジンパワーをあげるならチェーンがベストです。

ツーリングをメインとした車種が主力なので、メンテナンスフリーのメリットは理解できますが、スポーツモデルのスポーツスターやXR-1200もベルトドライブで、2020~2021年に発売される新車種も、写真で見る限り全てベルトドライブです。

他のメーカーはそのモデルの特性に合わせて、下記の3種類でマッチングさせています。
 ・チェーンドライブ
 ・ベルトドライブ
 ・シャフトドライブ

ハーレーがバイクの特性でドライブ方法を変更しないのは、下記があげられると思います。

・高出力、最高速を重視していない
・ツーリングに不便なメンテナンスを減らしたい
・ファイナル比の変更が少ない
・悪路を走行しない

しかし、高年式のハーレーは、高出力のハイスピードツアラーになってきています。それであれば、チェーンドライブのほうがメリットは多いです。

・ベルトドライブなみのメンテナンスで問題がないチェーンがある
・クラブスタイルなどではファイナル比の変更がある
・2020年には悪路走行を想定したアドベンチャーモデルが発売される

ベルトドライブのメリットは極めて少ないと言えます。

1970年台までは大型バイクではノンシールチェーンだったので、1,000キロも給油をしないで走行すると、振動やチェーンの摩耗で起こる、「伸び」と言われる状態になってしまい、メンテナンス、調整、交換が必要でした。

現在の摩耗をクリアしたシールチェーンなら問題はないはずです。

その矛盾点に気がついているユーザーは、本来の効率の高いチェーンドライブに変更しています。

上記にくわえて下記のメリットがあげられます。

・ロングサスが使用できるため、バンク角を深く出来る
・パワーや走りに合わせたファイナル比に変更できる
・フリクションの低下で5%以上のパワー向上

などのメリットがあるため、納車時に替える方が多くなっています。

2003年までのスポーツスターなら、プライマーチェーンをベルトドライブにも変更される方もいらっしゃいます。

本来はスピードが速い1次がベルトで、パワーのかかる2次が強度の強いチェーンを使用するのが通常です(ハーレーは逆)。

まあ、そういった独特の構造にハーレーの魅力があるのは確かだと思います。

ハーレーはできが悪いので、ほとんどのパーツが販売されているので、自分にあったバイクに仕上げられるのがハーレーの魅力のひとつだと思います。

乗っていて本当に飽きないバイクです。

チェーンドライブ化については「ハーレーエンジニアリング」にも書いてあるので詳細を知りたい方は下記も閲覧してみてください。


今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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