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IT企業の年収ランキングベスト30を現役のITコンサルタントが解説

本日は、IT企業の年収ランキングベスト30を紹介しながら、現役ITコンサルタントの視点から詳しく解説していきます。私自身、就職活動中や転職活動で100社以上の企業を受けた経験があり、その過程で多くのIT企業と出会い、さまざまな業界知識を蓄えてきました。これからIT業界を目指す方、転職を検討している方にとっても、実際の企業の内情や年収の目安が分かる参考資料になるはずです。どうぞ最後までお楽しみください!

ランキングデータの出典元は東洋経済の四季報からです(詳細はこちら:https://toyokeizai.net/articles/-/660328?page=2)。それではさっそく、ランキング形式で30位から見ていきましょう!


30位から21位までのランキング

まずは、ランキングの30位から21位までを見ていきましょう。大手SIerから独立系、Web系まで、多様なIT企業が揃っています。特徴や社風も異なるので、各社の個性が光ります。

30位:TIS

平均年収:741万円
TISは、西新宿に本社を構える大手独立系SIerで、主に金融業界をはじめとする多くの業界にシステムを提供しています。企業規模が大きく、多岐にわたるシステム開発を行っていることから、業務内容も非常に幅広いです。新卒採用の人気も高く、福利厚生も充実している点で、多くの若手エンジニアにとって働きやすい環境です。TISはエンジニアのキャリアアップやスキル向上に対しても積極的で、自己研鑽のためのサポートも整っているため、長く働くことができる企業としても知られています。

29位:SCSK

平均年収:752万円
住友商事グループに属するSIerの中核企業であるSCSKは、豊洲に本社を構え、さまざまな業界にシステムを提供しています。社内の雰囲気は落ち着いており、知り合いにはイケメンのLGBTの友人も働いているほど、多様性に富んだ企業でもあります。就活時に私も受けた経験があり、美男美女が多い印象を受けました。豊富な福利厚生や、残業削減に向けた取り組みが評価されており、「ホワイト企業」としても知られています。若手からベテランまでが活躍できる環境を提供している点も、この企業の大きな特徴です。

28位:楽天グループ

平均年収:774万円
日本のIT業界を代表する楽天は、金融やモバイル、証券など幅広い分野で事業を展開しており、近年は楽天経済圏という言葉が象徴するように、多くのユーザーに支持されています。私自身も楽天モバイルや楽天カードを利用していた時期があり、二子玉川の本社であるクリムゾンハウスを訪れたこともあります。楽天の特徴は公用語が英語であり、社員にはTOEIC800点以上が求められる点と、社員食堂が無料で提供されている点です。オフィスの雰囲気も活気があり、常にチャレンジングなプロジェクトが進行しているため、向上心がある人にとっては非常に刺激的な職場です。

クリムゾンな楽天本社ビル

27位:BIPROGY(旧・日本ユニシス)

平均年収:809万円
日本ユニシスから社名をBIPROGYに変更し、企業のイメージを刷新したBIPROGY。もともとはアメリカのUnisysと三井物産の合弁企業として設立されましたが、2005年には資本関係が解消され、独立企業として成長を続けてきました。私がこの企業を知ったのは、ディズニーランドのエレクトリカルパレードのスポンサーとしての名前を見たときで、その後、新卒の就活時に書類選考で応募したものの、残念ながら不合格でしたwそもそも説明会のページが開なかったので学歴フィルター説あり😭
企業としては安定した成長を遂げており、特に金融業界向けのシステムに強みを持っています。

26位:NEC

平均年収:814万円
NECは、日本のIT業界で長い歴史を持つ老舗のメーカー企業です。主にハードウェアやサーバー製造からスタートし、SIerとしての側面も持っています。田町に「NECスーパータワー」という本社ビルを構え、豊富なリソースを活かして日本国内外で数多くのプロジェクトを手掛けています。また、SI系の子会社が多く、各社それぞれが独立して事業を展開しています。私も2年前にITコンサルタントとして面接を受けた経験があり、非常に堅実な企業という印象を受けました。(結局フリーランスになることにしました)

25位:サイバーエージェント

平均年収:817万円
若者に絶大な人気を誇るサイバーエージェント。特に渋谷のスクランブルスクエアが本社ビルで、独特の家賃補助システムや「2駅ルール」と呼ばれるユニークな福利厚生で知られています。私自身もIT業界に興味を持ち始めた当初は「渋谷のキラキラベンチャー」の代名詞であるサイバーエージェントで働きたいと思っていました。エンジニアにとっても自社サービスの開発が多く、クライアントを気にせずに仕事に集中できる環境です。ただし、仕事量は非常に多く、ハードワークを求められる企業でもあります。

ギャルが多い!?それはサイバージャパンかも

24位:大塚商会

平均年収:822万円
大塚商会は独立系SIerとして長年の実績を誇り、テレビCMでその名を広く知られています。新宿の「大ガード」交差点にある野外看板も目立つ存在です。就職活動の際に私も応募し、長い選考プロセスを経て面接に臨みました。年収が高いだけでなく、職場の雰囲気や働き方も落ち着いていると評判で、IT業界における安定志向の方にはおすすめの企業です。

23位:日鉄ソリューションズ(NSSOL)

平均年収:844万円
2019年までは新日鉄住金ソリューションズという社名で知られていた企業で、大学の研究室の友人が推薦で受けていたことがありました。推薦での応募ができる点でも、難関企業としての存在感を感じさせます。主に鉄鋼やエネルギーなどの基幹システムを担当しており、大手企業との強固な取引関係を築いています。

22位:ディー・エヌ・エー(DeNA)

平均年収:850万円
モバゲーの提供で一躍有名になったDeNA。30代の世代にはなじみの深いサービスで、懐かしさを感じる人も多いでしょう。マッキンゼー出身者が創業メンバーに名を連ねており、Web系企業として自社サービスを展開しながら、さまざまな分野に挑戦しています。球団運営も手掛けており、クリエイティブな社風が魅力です。

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21位:NTTデータ

平均年収:852万円
NTTデータは、国内最大のSIerとして豊洲に本社を構え、金融・公共の大型案件を多数手掛けています。業界内で「N」と略称されることも多く、若手エンジニアが成長できる場を提供しています。新卒でデー子と呼ばれる子会社も受けましたが、各社の応募プロセスは非常にしっかりしており、多くの応募者がエントリーします。


20位から11位まで

続いて20位から11位までの企業を見ていきましょう。

20位:富士通

平均年収:859万円
富士通は日本を代表するSIerであり、特に官公庁や金融業界の大規模システムを得意としています。通称「F」とも呼ばれ、業界内ではその存在感は絶大です。私は新卒で応募しましたが、一般選考は非常に厳しく、高い学歴が求められる印象でした。(落ちました)
富士通は多くの子会社を持ち、親会社の富士通に勤務していると、自然とPMやコンサルタントのスキルも身につく環境です。社内のキャリアパスも明確で、エンジニアとして長期的に働くには非常に魅力的な企業です。

19位:アクセンチュア

平均年収:864万円
アクセンチュアは、SIer出身者がコンサルタントへのキャリアアップを目指す場合によく選ばれる企業です。外資系ならではのグローバルな企業文化と高い専門性が魅力で、私も入社当時の同期は中途だけで200名以上いました。アクセンチュアではプロジェクトによっては忙しいときもありますが、私が経験したプロジェクトでは平均20時間程度の残業でした。ブラック企業と呼ばれることもありますが、最近は働きやすい環境が整備されつつあります。

18位:EYストラテジー・アンド・コンサルティング

平均年収:870万円
Big4の一角を担うEYは、戦略コンサルとITコンサルの両方を手掛けており、東京の日比谷ミッドタウンに拠点を構えています。EYは20代でマネージャー職に就くことも可能で、若手にもキャリアチャンスが多く用意されています。私も一度応募した経験がありましたが、ITスキルだけでなく、戦略的な思考が求められるため、入社の難易度は高い印象です。

17位:KPMGコンサルティング

平均年収:880万円
Big4の一つで、オランダに本社を構えるKPMG。日本の拠点は大手町にあり、EYと同様にITと戦略の両方のコンサルティングを提供しています。入社すると高い専門性が身につくため、コンサルタントとしてのスキルアップを目指す人にとっては非常に良い環境です。Big4はリファラル採用も多く、同僚の紹介での入社がしやすいことも特徴です。

16位:東芝

平均年収:892万円
日本の老舗大手メーカーとして知られる東芝。学生時代に親に買ってもらったDynabookのノートパソコンは10年以上も現役で活躍しており、その品質には感心しています。東芝はSIerとしての役割も持っており、特に製造業に強い影響力を持っています。私の大学の先輩も内定をもらっていましたが、その後の粉飾決算の影響で苦労したと聞いています。それでも現在は堅実な企業経営を行っており、年収も高水準です。

15位:日立製作所

平均年収:897万円
日立は私が新卒で入社した企業であり、茨城大学からの推薦で選考を受けました。IT部門だけでなく、多岐にわたる事業分野で日本を代表する企業です。日立は「H」としても知られ、サーバー製造やSIサービスを通じて多くの顧客と取引しています。私が在籍していた頃よりも平均年収が上がっており、業績が好調なことがうかがえます。企業内でのキャリアアップも可能で、長期的な視点で働き続けられる企業です。

14位:メルカリ

平均年収:920万円
メルカリは、日本で唯一ユニコーン企業と呼ばれていたスタートアップです。創業当初から急成長を遂げ、現在は上場企業としての地位を確立しています。プロダクトマネージャーやエンジニアとしてのスキルが重視されるため、コンサルタント的なスキルよりも開発経験が求められるのが特徴です。私も一度応募しましたが、残念ながらスキルマッチせずに不合格となりました。メルカリの社内文化はオープンで、自主性が重視される職場です。

13位:デロイトトーマツコンサルティング

平均年収:930万円
デロイトは、ロンドンに本拠地を持つBig4の一角であり、国内外で多くの企業に戦略コンサルティングを提供しています。私もトーマツ監査法人のポジションに応募した経験がありますが、独立を決意したため途中で辞退しました。シニアコンサルタントになると年収1000万円以上も狙えるため、若手でのキャリアアップが可能です。

12位タイ:トレンドマイクロ

平均年収:941万円
トレンドマイクロはウイルス対策ソフト「ウィルスバスター」で有名な企業で、代々木の便利な場所に本社を構えています。私は社内SEのポジションで応募した経験がありましたが、パッケージ販売の部署での選考が進みませんでした。トレンドマイクロは、IT業界で高いセキュリティ知識を磨くことができる企業です。

12位タイ:伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)

平均年収:941万円
伊藤忠商事グループのSIerであるCTCは、「Challenging Tomorrow's Changes」を掲げ、SI業界で高い評価を得ています。私も新卒時に虎ノ門のオフィスで説明会に参加しましたが、そのスケールの大きさに驚かされました。近年、年収が大幅に上がり、特にITインフラ領域での活躍が期待される企業です。


10位から4位まで

10位:PwCコンサルティング合同会社

平均年収:950万円
Big4の一角で、正式名称は「プライスウォーターハウスクーパース」。日本の本社は大手町に位置し、企業のグローバル拠点と連携しながらプロジェクトを進行しています。PwCはリファラル採用が活発で、知人からの推薦による採用も多くあります。リファラル面談での採用が多いので、コンサルティング志望者は友人を頼ってみるのも一つの方法です。

9位:日本IBM

平均年収:953万円
メインフレーム市場を制していた日本IBMは、日本橋に本社を構える大手SIer。私も応募したことがありますが、Webテストの結果で進めませんでした。虎ノ門に移転予定のため、オフィス環境がさらに向上することが期待されています。

8位:オービック

平均年収:959万円
WBSのスポンサーとして有名なオービック。新卒のみ採用を行い、非常に高い収益率と離職率の低さを誇ります。安定したキャリアを望む方には理想的な企業と言えるでしょう。

WBSのCMで流れがちなオービックのアメフト映像

7位:シンプレクス・ホールディング

平均年収:970万円
主に証券業界向けのSIを手掛けてきたシンプレクス。私はエージェントからの提案で応募しましたが、競争が激しく不合格に😭金融系に強みを持つため、スキルに応じて年収も大幅に増える企業です。

6位:ISID(電通総研)

平均年収:1057万円
電通国際情報サービス(ISID)は、電通グループのIT企業で、2024年からは電通総研に改名予定です。電通からの案件が豊富で、私も応募したことがありましたが、経験不足で進みませんでした。電通のブランド力があるため、安定したキャリアが期待できます。

5位:日本オラクル

平均年収:1073万円
オラクルはデータベース技術で世界的に有名な企業。以前プロジェクトで関わった際、インドの拠点と連携することもあり、グローバルな働き方が魅力です。外資系IT企業の中でも年収が高く、エンジニアの人気が高い企業です。

4位:シグマクシス・ホールディング

平均年収:1092万円
国内のコンサルティングファームであるシグマクシスは、主に大規模プロジェクトのPMOを担うことが多く、SIer出身のエンジニアが多く転職する企業です。私も何度か受けましたが、競争が激しく不合格に。コンサルティング業務が中心のため、経験に応じて年収が高くなりやすい環境です。


ベスト3の発表!

3位:ベイカレント・コンサルティング

平均年収:1106万円
国内最大手のコンサルティングファームで、シンプレクスと同じビルに本社を構えています。受付の対応がよく、社風も活気にあふれています。アクセンチュアに似た業務形態ですが、海外に本部がないため、社員の給与が非常に高いです。私も面接を受けましたが、給与面での魅力が強く感じられる企業です。

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2位:三菱総合研究所(MRI)

平均年収:1111万円
三菱グループのシンクタンクであるMRIは、官公庁向けの調査や研究がメイン業務。永田町の本社で、政策に影響を与える仕事を行っています。私はエントリーしましたが、残念ながらスキルマッチせず不合格でした。技術だけでなく政策知識も求められるため、エリート企業の一つです。

1位:野村総合研究所(NRI)

平均年収:1232万円
IT業界の高年収ランキングで常に上位に位置するNRI。私も何度か応募しましたが、入社は非常に難関。証券や金融業界のSI案件が中心で、社員のスキルも高く、戦略的なシステム開発を行っています。

おわり

IT企業の年収ランキングいかがでしたか? 大きくはメーカー系SIer、外資系コンサルアームファーム、シンクタンクにカテゴライズされますね。同じカテゴリ内であれば年収は大差ないので、自分にあった会社を選べば良いと思います!

参考動画