PMPのメリットと取り方解説
PMPという資格をご存じですか?最近、日経HRの「役立つ資格ランキング」であのMBAを抑えて堂々の1位に輝いたことでも話題になりました。
https://www.nikkeihr.co.jp/news/img/b9f14c99d436fcae0a9ffe51a5a34f04fed81791.pdf
MBAといえば超エリートが取得する学位ですが、それを凌ぐ人気を誇るのがPMPです。
いまやプロジェクトマネジメントの需要が爆発的に増加しており、このビッグウェーブに乗るべき時です。キャリアアップを目指すなら、PMPの取得は大きな武器になります。
PMPとは
PMPは、アメリカのPMI(Project Management Institute)が発行する国際的な資格で、プロジェクトマネジメントに関する知識体系であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge)を基にしています。
PMBOKはPMやPMOが仕事をする上での共通言語であり、しかもグローバルに通用するのが大きな特徴です。
これがあると、国内外のクライアントとの仕事もスムーズに進みます。
また、受験資格に一定のプロジェクトマネジメント経験が求められるため、PMP取得者は「実務経験と知識がある人」として信頼されます。
そのため、大手SIerやコンサルティングファームの中堅社員になると、取得が推奨されることが多いです。
さらに、この資格を持っているだけで市場価値が大幅に上がり、平均年収900万円とも言われています。私自身もPMP保有者との飲み会に参加したことがありますが、彼らは単価の高いお店にしか行かず、まさに「経済を回している」という実感を受けましたw
日本の資格との違いとPMPの利便性
PMPは日本国内でのみに通用するIPAのプロジェクトマネージャ資格とは異なり、世界中で評価される資格です。
これにより、日本市場だけでなくグローバルなキャリアの選択肢が広がります。さらに、PMPはCBT(Computer-Based Testing)形式を採用しており、テストセンターでの受験が可能なほか、自宅からの受験にも対応しています。
IPAの試験は年2回のみの実施ですが、PMPは再試験が2週間後に受けられるため、受験のチャンスが多いのも大きな利点です。
個人的にはIPAの高度資格であるプロジェクトマネージャー試験よりも市場で評価されやすく、受験しやすいのでよりオススメです😊
PMP取得の準備と申し込みの流れ
PMPを受験するには、一定のプロジェクト経験が必要です。
大卒の場合は4500時間・36ヶ月以上
高卒の場合は7500時間・60ヶ月以上のPM経験を証明する必要があります。この経験は英語での記載が求められ、さらに詳細な内訳を複数プロジェクトごとに説明する必要があります。
ここで脱落する受験者も多いので、事前準備をしっかり行うことが重要です。
また、PMIの監査(Audit)に選ばれると、プロジェクト経験を証明する追加の書類提出が求められます。
監査では、過去の上司や取引先から証明を得る必要があり、これが難しい場合もあるため注意が必要です。
僕も受験当時はすでにフリーランスとして働いていたため、もし監査に選ばれていたら以前の上司や取引先に頼むしかなく、少し不安を感じていました。結果Auditにはならなかったのでよかったですが、、
申し込みにはPMIが認定する35時間のトレーニングを受講する必要があります。
僕はUdemyの講座を利用し、2倍速で再生しながら修了証を取得しましたw高額な講座もありますが、2,000円程度の講座でも十分です。
受験料はPMI会員であれば405$と高額ですが、これはPMPのグローバルな価値を考えれば納得できる投資だと思います。ちなみに以前より円安の影響で高くなってしまいました泣
PMI会員は年会費152.9$かかりますが、PMI非会員だと受験になんと655$もかかるので、PMI会員になることを強くオススメします。受験後に退会すればOKです。
効果的な勉強法と試験対策
PMPの合格には、約100時間の勉強が目安です。
私は1日2〜3時間の勉強を1ヶ月続け、無事に合格しました。
PMPの試験は暗記ではなく、プロジェクトのケーススタディ形式で出題されます。
例えば「プロジェクトが遅延した場合、どう対処するか?」のような問題に対して、最も適切な選択肢を選ぶ形式です。これにより、PMとしての判断力とマインドセットが問われます。
参考書としては「PMP完全攻略テキスト」や「豆研」がおすすめです。特に「豆研」はWebで問題演習ができるため、効率的な学習が可能です。また、「ClamMedia」も本番に近い問題が解けるため、試験対策に役立ちます。
私は同じ問題集を何周も解き、答えを覚えるまで練習しました。試験は選択問題のみで、記述形式の問題は一切出ないため、暗記に頼らずしっかり理解を深めることが重要です。
PMP試験の内容と合格のポイント
試験は180問を4時間で解く長丁場です。
途中で休憩は取れますが、集中力を保つのは簡単ではありません。
ちなみにPMPの問題ってケーススタディなので、「これが答えでいいのかな?」みたいに激しく不安になるんですよねw
私も受験中、手応えのなさに不安を感じましたが、周りの受験者も同じような感想を持っていたので心配しすぎる必要はありません。
合格ラインは非公表ですが、だいたい6割程度の正答率が求められると言われています。
出題される問題はすべてPMBOKに基づいており、最新版の内容を把握することが重要です。PMBOKは4年ごとに改版されるため、常に最新の情報を把握しておく必要があります。今は第7版が使われていますが、私が受験した当時は第6版が基準でした。PMBOKの変更に伴い、出題傾向も変わることがあるため、PMIの公式サイトを定期的にチェックしましょう。
PMP取得のまとめと今後のキャリアに向けて
PMPは、キャリアアップを目指すPMやSEにとって非常に有益な資格です。取得することで、自分のスキルや経験を証明し、市場価値を高めることができます。
また、PMPの知識を活用することで、プロジェクトをより効率的に管理し、クライアントやチームとのコミュニケーションを円滑に進めることができます。
私自身、PMPを取得したことで単価が上がり、フリーランスとしての活動がより充実しました。
もし、あなたがキャリアの選択肢を広げたいと考えているなら、PMPは間違いなくその一助になるでしょう。
まずは準備を始め、チャレンジしてみてください。あなたの新しいキャリアの第一歩を応援しています!